今夕はこの歳になって初体験の 文楽 を観に行かせてもらいました。
行かせて と三人称になっているのは本来は別の方がご招待を頂いたチケットを
その方がどうしても行けない御用がおありで譲っていただいたから。
ラッキー ってなわけです。
人形浄瑠璃は徳島県の県立阿波十郎兵衛屋敷で「阿波人形浄瑠璃」を見たことがありますが
観光用の”サワリ”で本格的なものは今回が初めて。
大阪・日本橋にある での公演でした。
なんとなく自分の生活ラベルからではとっつきにくい感じがしていて、
自営になって儲かったらラベルを貼り換えて、
大邸宅に住まい高級な衣装や靴や時計などを身に着け、
高級食材で優雅な食事を生演奏の中で頂く生活をするようになったら と
予定はしていたのですが・・・
ま、結局そんなに世間は甘いもんじゃないとの我が家の家訓 通りの生活でして
自分でチケットを買ってまではとてもとても・・・
ありがたいことに演目も通し狂言
仮名手本忠臣蔵 かなでほんちゅうしんぐら
とっつきやすいお馴染みのもので、たぶん台詞などが分からなくても流れだけは
ついて行けそうなもので助かりました。
紋付(モンツキ)に裃(カミシモ)や袴(ハカマ)、それに黒子(クロコ)と何となく堅苦しい
イメージを持ちがちですが意外とそうではなかったことに気づきました。
開場時間より早い目に着いて資料展示室を覗いてみるとボランティアガイドさんが数人
居らして展示用の「町民の人形」を実際に持たしてくれたりしたので、ついでにイロイロと
質問をして教えてもらいました。
もうその時点で心を開いて観る体制が出来ていたかも知れません。
開場して入り口でチケットを切り取ってもらうとすぐにイヤホンガイドのコーナーがあり
650円でイヤホンを借りると詳細の説明を聞きながら観劇できるものです。
(別途保証料1000円。 イヤホン返却時に返金してくれる。)
今回は初めてでそんな解説を聞く、耳に余裕が無いと思い借りませんでした。
人形浄瑠璃が始まると太夫の語りと共に舞台の上の黒幕に白抜きの
テロップが映画の和訳のように台詞そとつひとつが映し出されます。
昔言葉の難しさがなおさらに聞き取りにくいだろうと敬遠していたところも
一字一句そのまま文字として浮かび上がるので、台詞が聞き取れなくても
バッチリ分かります。
そんなこともあってか?僕よりはるかに若いカップルも何組か居ました。
三味線は一般的に言う太棹を使い、音の伸びがあるように感じました。
なんせ一体の人形を3人ががりの人形遣いで動かして、太夫の語りに三味線と5人がかり。
その上に襖や障子、暖簾(のれん)と言ったものをスムーズに動かす人が居て、小道具を
渡したり着物を着替えさしたりする人も居る。
それが何体も舞台の上で動き回るのを邪魔したり引っかかったりすることなく演じるのは
とても気持ちよくて、何人もの人々の心が動きがすごくよくまとまっていると感じさせられました。
始まってすぐの観客の緊張をも解きほぐすように、芝居の中に謎掛けなんかを盛り込んで
「大阪維新の会 とかけて 来年の阪神タイガースと説く」なんて。
思わず ハァン? と一瞬遅れて笑いが起こり、ツカミは ばっちりです。
ちなみにそのココロは「新人が駆け巡ります」。
人形の細かい動き に 太夫の迫力と臨場感あふれる語りと謡い。
グングン引き込まれて行きます。
三味線や裏方さんが打ち鳴らす音の巧みなこと。
いずれにしても 嵌まります。
4時間半の公演(間に2回 計35分の休憩あり)でしたが、映画を見てるより時間を
短くしか感じませんでした。
演目にも因るのでしょうが、ぜひ一度は見られることをお薦めします。
何でもなりきる僕としては、太夫の太くて低い張りのある声と独特の口調が耳に残って
暫くはあのセリフ回しを真似してしまいそうでござりまする。
いやぁ~~~ 面白かったです。
暦に載りにくい面白こよみ 十一月八日 (普通の暦は すーサンのブログの文末にてご覧ください)
いいお肌の日
スキンケアブランド「Dove」を発売するユニリーバ・ジャパンが制定。
「いい(11)は(8)だ」の語呂合せ。
たぬき休むでぇ~(day)
滋賀県甲賀市信楽町の信楽町観光協会が制定。
信楽焼の狸の置き物が持つ徳利に「八」と書かれていることから。
信楽焼の狸の置き物の休日。