リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

年末年始のアレンジ(4)

2023年01月08日 13時35分49秒 | 音楽系
年末年始アレンジはこれでお仕舞いだと思っていましたら、孫が通っているチェロ教室の先生のジムから急に依頼が舞い込んできました。あっちは正月はありませんので、もう普通に働いています。(笑)

孫のレッスン用にカリブの海賊のテーマ曲の伴奏を作って、レッスンのときに使えるようにしていたのですが、この曲は人気でみんなが弾きたがるとのこと。レッスン中も、教室の近くを通りかかる人が足を止めて聞き入っているそうな。

この曲は、アメリカというかカリフォルニアだけかも知れませんが、老若男女が知っている国民的楽曲なんですね。日本ではもはやそんな曲は存在しません。老若男女が知っている曲だと君が代くらいしかない感じですが、これはヒット曲ではありません。昔に遡れば、泳げたいやき君くらいあたりがそんな曲だったでしょうか。

ジムの希望は、発表会のとき全員が参加できる曲としてアレンジしてほしい、そして初心者でも弾けるパートを必ず作ってほしいということでした。あと初心者のことを考えると少し短縮してほしいともおっしゃっていました。よしやってやろうではありませんか。腕の見せ所です。

この依頼はもともと原型が出来上がっているので、すぐにできました。ジム先生に見てもらうと一箇所弾きにくいところがあるのでそこは別のものにしてほしいとのこと。それはアルペジオで結構高い音を使うところでしたので、それをロングトーンを使うオブリガートに差し替えました。ここはわずか正味8小節なのですが、1時間くらいいろいろ考えて試行錯誤しました。

せっかくチェロ二重奏版も作ったので、それをソロに見立てコンチェルト風になるようにアレンジしてみました。ジム先生に見てもらいましたら、これなら行けるとのことでした。5月頃の発表会に演奏するそうですので今から楽しみにしています。

コンチェルト風カリブの海賊