リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

音楽の父と母(2)

2023年01月27日 13時20分03秒 | 音楽系
「音楽帳」に書かれた曲はとても親しみやすい曲が多いです。さすが最愛の妻のためにヨハン・セバスチャンが選んだだけのものはあります。20世紀の中頃まではヨハン・セバスチャン・バッハ作曲だと言われていたメヌエット(ペツォールト作)とか、これまたバッハ作だとずっと言われていた「御身がともにあるならば」Bist du bei mir(シュテルツエル作?) なんかバッハの作風とは少し異なりますが、とても魅力的な作品でよく知られた作品です。今回のコンサートではペツォールトのメヌエットは演奏しませんが、「御身・・・」は森川さんと一緒に演奏します。

もちろんヨハン・セバスチャンの作品も演奏します。リュートソロ作品もそうですし、BWV82のソロカンタータ「われは満ち足れり」からレチとアリアが「音楽帳」にありますのでそれも演奏します。このBWV82は1727年2月マリアの潔めの祝日に初演されて以来何回もソリストを変えて演奏された記録があります。「音楽帳」にはアンナ・マグダレーナが歌えるようにソプラノ用のト長調編曲がありますのでそれを演奏予定です。