リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

楽譜の読み方、バーチャル楽器を頭の中に作る(2)

2023年01月10日 16時27分45秒 | 音楽系
このシリーズのテーマは、スムーズな読譜、暗譜のために頭の中にバーチャル楽器(リュート、ギター、その他)を構築する手助けをすることです。

バーチャル楽器(楽器はリュートにしておきましょう)を頭の中に存在させるには、リュートの音がきちんと出せることが前提です。

それには:
 左右の指の使い方はもちろんのこと、
 演奏する楽曲が単旋律の場合は、まずレガートで弾けること
 和音を伴う場合は適切なバランスで弾けること

などがきちんと出来ることが必要です。


楽譜を見て、音が切れ切れでつながらない弾き方しかできなかったり、和音を適切なバランスで弾けないのでは、そもそも頭の中にバーチャル楽器を構築することはできません。そんなバーチャル楽器が頭の中で鳴っているのって変でしょ?自分が実際に弾いている音と頭の中に鳴っている音は一致しなくてはなりません。頭の中の楽器(バーチャル楽器)の方が制約が少ないので、より理想的に弾けます。リアルはそれを目指して練習するというのはアリです。

もちろん上述の前提が完全にできてなくても構いません。リュートをきちんと弾けるように練習しつつ、ヴァーチャル楽器を構築していくことは可能です。というか初めて楽器を弾くときからそのようにして行くのが理想です。