リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

追加された注釈

2023年05月01日 21時58分10秒 | 音楽系
ロバート・ダウランドのVARIETIE OF LUTE-lessonsの邦訳は82回にわたり当ブログに連載しました。連載時には必要な注も適宜書きました。今回「完訳版」を出すにあたり、注のいくつかを見直すとともに少し新たに付け加えました。

とりわけ沢山数値が出てくるフレッティング(ジョン・ダウランドの小論)に関する箇所では、弦の音程間隔を数値(セント)で示した表を付け加えて説明を試みました。

またダウランドが同書で提唱しているフレッティングにどういう問題があるのか、そして問題があるとすればそれをどう捉えるべきかということについて私見をまとめた「考察」もつけました。

イラストレーターによるレイアウトに着手したのは昨年の6月頃でもう一年近く前になります。本文の校正を終えたのが今年の3月終わり頃、曲集における文の翻訳とタブのエラーの指摘と訂正に入って一ケ月を超えました。今現在ガリヤードの部に入ったところです。これを超えると比較的シンプルな曲が多くなるので、終わりまで一気にいけると思います。締め切りに追われていない仕事なので「締め切り効果」は発揮できませんが。