リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

戴冠式の音楽

2023年05月07日 15時39分58秒 | 音楽系
チャールズ3世の戴冠式で使われた音楽のうち、委嘱作品はアンドルー・ロイド・ウェバー(1948- )ほか11名が新曲を書いたそうですが(ネット情報)どんな曲だったんでしょうね。

エリザベス2世のその前のジョージ6世のときはウィリアム・ウォルトンが行進曲を書いています。1936年に作曲されたジョージ6世の戴冠式のための行進曲は、「王冠」という名が付いています。ペンタトニック風(ドリア調みたいにも聞こえます)のテーマはとても典雅でオーケストレーションは華麗を極めます。

日本では團伊玖磨が作曲した皇太子(上皇)成婚のための行進曲、「祝典行進曲」もとても典雅ですが、オーケストレーションは控えめでいかにも日本的と言えます。ウォルトンみたいに書いてしまうと違和感マックスですね。(笑)

先の女王エリザベス2世の戴冠式には、ウォルトンは「宝珠と王杖」という行進曲を書いています。こちらもとても華やかな感じがする曲ですが、個人的には前の行進曲好きですね。

1902年生まれのウォルトンはさすがに今回のチャールズ3世の行進曲を書くことはできませんでしたが、生きていたらどんな曲を書いていたんでしょう。噂になっている今回の新曲、テレビの放送では流れていたかもしれませんが、きちんと見ていたわけではありませんのでどれが新曲であったのかはよく分かりませんでした。そのうちに聞いてみたいと思います。