リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

the Lady Cliftonとはどういう人ですか(2)

2023年05月09日 11時50分37秒 | 音楽系
しかたがないので自力で調べることにしました。実はこの曲、バーゼルにいた頃にホピーのレッスンを受けたことがある曲です。使った楽譜はVARIETIE OF ・・・のものでしたが、これと同じ曲がケンブリッジ大学のDd.2.11という写本(マシュー・ホームズ写本)にあるということをホピーはいっていました。その写本では作曲者はジョン・ダウランドになっているとのこと。下宿に帰って自分でプリントしたDd.2.11見てみましたがそのときは曲と作曲者名を確認しただけでした。

私が昔ケンブリッジ大学から入手したDd.d.11のマイクロフィルムからプリントして製本をしたものは、モノクロでページの上部がシミで真っ黒になっているものでした。もうちょっと軟調の印画紙でプリントすればよかったんですが、そういうものがなかったのでやむなくページ上部が見づらいものになってしましました。

うれしいことにイギリスリュート協会が10年ほど前にカラー印刷で出版しました。もちろん即買いでした。カラー版なのでページの上部もよごれはあるものの全てきちんと見えることには感動しました。しかもきちんと目次もあり別冊になっている解説本までついています。これでお値段は確か1万円くらいでしたから、破格のお値段!一家に一冊のお薦め本です。そのカラー版の写本を見てみました。