リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

割と素直なChatGPT(1)

2023年05月05日 16時18分48秒 | 音楽系
VARIETIE OF LUTE-lessonsのガリヤードの部にThe right Honourable the Lady Rich, her Galliardと題された曲があります。「まさに尊敬すべきthe Lady Richのガリヤード」という意味ですが、このthe Lady Richの訳語でいいことばはないでしょうか。CDなんかの訳語ではリッチ嬢と訳することが多いですが、~嬢だと普通の家の女子だって使いますよね。

the Ladyというのは「公・候・伯爵の令嬢。令嬢の場合はfirst nameに付ける」とリーダーズ英和辞典に書いてありますので、このガリヤードのRichという女性は令嬢なのです。

そこで頼みの綱?のChatGPTです。

「イギリス帰属のthe Lady Richを日本語に訳して下さい」と尋ねてみました。(以下「私」)すると「the Lady Richを日本語に訳すと「リッチ夫人」となります」とChatGPT。(以下チャ)

私「それは違うのではないですか。貴族の令嬢であるリッチです」

チャ「申し訳ありません。誤解を招く回答をしてしまいました。ご指摘頂きありがとうございます。the Lady Richは「リッチ夫人」ではなく貴族の令嬢である「リッチの淑女」と訳されます。お詫び申し上げます」

すぐに謝ってくるなんて割と素直ですが、よけい意味不明の回答になってきました。だいたい~夫人というのは、~には夫の名前を入れます。キュリー夫人は夫ピエール・キュリーの妻ということで、彼女の名前はマリーです。デビ夫人は正確にはスカルノ夫人といういうべきなんでしょう。