佐久法人会佐久市支部女性会の研修会は「終末期医療について」、医療の現場の医師のお話をお聞きすることだった。
くろさわ病院の副院長の宮野昌夫医師が、3つの事例で超高齢の終末期の看取りの現状を話された。前置きの中で、医師の自分が看取りに対して、若い時は自分のペースで終末期医療をコントロールしょうとする気持ちがあり、患者・家族に対しても最善と思われる方法でやってきたが、年齢を重ねることにその考え方に変化がでてきた。
次から次に終末期の患者が絶えないので、疲れてきてしまった。そして終末期医療に道筋を付けていくような正解はないのだと気がついたのだという。
医療の現場で、あまりに死にであうので、鬱病の先生や看護師のお話を聞くことが多いのがうなづける。・・・・人の命は仕事といって割り切れるものではないのだ。
みんな自分だけは、まだまだと思っている・・・・ものらしい。
精一杯生きた後、来るその日がきた時、どうあるべきか。
事例をお聞きした後、終末期医療をスムーズに進めるには。
① 本人・家族と信頼関係を結ぶには長いつきあいが必要。
② 本人が最後にこうして欲しいという明確な意思表示を家族に伝えられていること。
③ 末期ガンの場合はもう余命が限られているという説明は家族も受け入れ易いし、説明もし易い。
④ 無理に在宅を勧めなくても、よい病院や充実した関連施設があると、看取りの場面でも選択肢が広がる。
⑤ 病院もブランドで選ぶか、実質で選ぶか、患者・家族も学習が必要
⑥ あずけっぱなし・亡くなったら知らせてもらえばいいという家族がいるのも事実。
と医師の立場から話された。
そして最後に。
① 自分はどのように死んでいきたいのかを日々考え、書面に残しておくこと。
② 終末期の患者を看取る際はキーパーソンとなる人をしっかり決めて、普段看ていない人の横槍に負けないこと。
③ 看取りはどこで亡くなったかが大切なのではなく、亡くなった時に悲しみと共に、これで楽になれたと心の中で思えるような経過になれば最高である。
と結ばれた。
たくさんの人を看取った人の言葉は重い。
病気の過程の中で、延命治療を選択する場面がでてくる。意思の疎通が出来るかどうか、意識があるのかどうか・その時認知症なのかにもよるだろうが、あなたはどうしますか。
物が食べれなくなったとき、点滴を選択するか、胃ろうにするかで余命は随分違ってくるはずだ。人を看取ったことの経験の少ない私は、もしもの時に判断がくだせるだろうか。
せめて自分の末期は、尊厳ある死を望みたいが。
依田 美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
くろさわ病院の副院長の宮野昌夫医師が、3つの事例で超高齢の終末期の看取りの現状を話された。前置きの中で、医師の自分が看取りに対して、若い時は自分のペースで終末期医療をコントロールしょうとする気持ちがあり、患者・家族に対しても最善と思われる方法でやってきたが、年齢を重ねることにその考え方に変化がでてきた。
次から次に終末期の患者が絶えないので、疲れてきてしまった。そして終末期医療に道筋を付けていくような正解はないのだと気がついたのだという。
医療の現場で、あまりに死にであうので、鬱病の先生や看護師のお話を聞くことが多いのがうなづける。・・・・人の命は仕事といって割り切れるものではないのだ。
みんな自分だけは、まだまだと思っている・・・・ものらしい。
精一杯生きた後、来るその日がきた時、どうあるべきか。
事例をお聞きした後、終末期医療をスムーズに進めるには。
① 本人・家族と信頼関係を結ぶには長いつきあいが必要。
② 本人が最後にこうして欲しいという明確な意思表示を家族に伝えられていること。
③ 末期ガンの場合はもう余命が限られているという説明は家族も受け入れ易いし、説明もし易い。
④ 無理に在宅を勧めなくても、よい病院や充実した関連施設があると、看取りの場面でも選択肢が広がる。
⑤ 病院もブランドで選ぶか、実質で選ぶか、患者・家族も学習が必要
⑥ あずけっぱなし・亡くなったら知らせてもらえばいいという家族がいるのも事実。
と医師の立場から話された。
そして最後に。
① 自分はどのように死んでいきたいのかを日々考え、書面に残しておくこと。
② 終末期の患者を看取る際はキーパーソンとなる人をしっかり決めて、普段看ていない人の横槍に負けないこと。
③ 看取りはどこで亡くなったかが大切なのではなく、亡くなった時に悲しみと共に、これで楽になれたと心の中で思えるような経過になれば最高である。
と結ばれた。
たくさんの人を看取った人の言葉は重い。
病気の過程の中で、延命治療を選択する場面がでてくる。意思の疎通が出来るかどうか、意識があるのかどうか・その時認知症なのかにもよるだろうが、あなたはどうしますか。
物が食べれなくなったとき、点滴を選択するか、胃ろうにするかで余命は随分違ってくるはずだ。人を看取ったことの経験の少ない私は、もしもの時に判断がくだせるだろうか。
せめて自分の末期は、尊厳ある死を望みたいが。
依田 美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家