同級生のお母様

2008年07月25日 | 日々のこと
同級生のお母様から、「網戸を作って欲しいのですが」と電話をいただいた。ご主人を亡くされて、一人住まいをなさっていたから、「中島木材通信」を配る時には必ず寄っていたのだった。時たまには、新聞がちゃんと取り込まれているか、車の中からチェツクをしたりしている。

 しかし私がそんな心配をしなくても大丈夫な位、ご近所の方とお茶のみをしている。

 サッシの会社の清水さんと、お伺いした。築150年は経つと思える茅葺屋根と門長屋のお宅だ。今日も茅葺職人さんが入って、屋根の補修をしていたところだった。

 ご子息は皆、都会に出られておられるし、この家を守り続けるのはさぞかし大変でしょうと、お声をかけてしまった。
 お庭も大木がいっぱい、見事な松の木が2本、しばらく前に植木屋さんが入ったとのことで、きれいに手入れされていた。
 庭先に桔梗が咲き乱れ、大きな木の多い庭の風はやさしいのだけど、「今年はさすがに網戸が欲しくて」と。

 木製のガラス戸にもレールを敷けば簡単に網戸が付けられますよ、と寸法を採ってきた。

 痛んだところを補修した、あたらしい茅の色が美しい。茅の確保も技術を継承する職人も、後何年もつのだろうかと、屋根を見上げながら、感無量だった。

 家を守ってくれる人がいる・・・・まさしくそう思えた日だった。

 孝雄君・・・お母様お元気でしたよ。
コメント
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