太陽が西から昇ります。

2008年07月02日 | 日々のこと
「太陽が西から昇ります」第一次オイルショツクが始まるほんの直前、東京の取引先の専務さんが、その情報のために出かけてくださったのだ。

 その後の世の中の動きは周知のごとくである。確かに物の値段が日毎に上がり、買いだめによる品不足に日本中が右往左往したものである。

 材木が日に3度値が変わったという記憶もある。これが儲かったかといえば、扱い金額が増えただけ、仮需での賑わいも、年明早々の大暴落であった。

 さすがに2度目のオイルショツクでは、学習効果で買いだめに奔った記憶はない。

 この2度のオイルショツクを通して、私は一つの学習をした。
物の価格が上がると、必ず代替品が出現するのだ。木材に関して本当にそれ見たかと言うほど、その後の市場が狭まるのである。

 2年前に本当に古くからお付き合いをしていた父の友人であった材木屋さんが、わざわざ見えてくださった。
 いつも1歩も2歩も先を歩かれ、ロシアへも進出なされていた方が、私に「中国で生産される箸」を例にして、急激に変わる世界の資源について話してくださった。それは今まで聞いていた情報とは格段と違った物だった。

 その話をお聞きしながら、今私になすすべがあろうかと思ったものだった。

 世界に目をむけていたご本人は「これからは内地材です」と。そしてもうそれを実践に移されていた。

 その後値上がりする箸のニュースを聞く度にあの日に心をはせる。

 毎日値が上がるニュースばかりだ。しかし長年の経験から言って、物が無くなるとといって無くなったためしはない。不必要な買いだめが価格の高騰に結びつくのだ。必要なものだけ買うこと、そう肝に銘じている。

 資源がないといっても、日本の国で食料不足に今日明日なりはしない。今不必要に買いだめをすることは、発展途上国の人々を飢えさせることに通じる。

 今朝、油が今後5年間にこの位不足だというニュースを流していた。この時期に流すニュースかと腹ただしく感じた。

 今まで原油が安く無尽蔵感覚でいた日本人だが、物が高くなった時、不足した時、必ず代替品が出るものだ。・・・・ようやくその時が来たのだ。
新しいビジネスチャンスの到来と思えばいい。・・・・自分は何にもできないけれど、若い世代にエールを送りたい・・・虫がいいね。

 原油・ガソリンの投機に規制が入いらないという。そんならその譲渡益に80%以上の課税を世界中でかけないかしら。・・・すごい名案だと思うんだけどな。
                           依田 美恵子
                            


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