庭木の松が枯れて。

2011年06月21日 | 信州の木材
先日「庭の松の木が枯れてしまったので伐って欲しいのですが」とお電話いただきました。

 お伺いしてみたら、立派な松がシルエットになっていました。

 「年寄りが健在のうちは手をかけていたのですが・・・・」と奥様。ご主人が隣地を気になさって手入れをしすぎたのが原因のようです。

 おまけに昨年の夏の暑さでしたから。

 門かぶりの松のように枝が長く伸びています。太い幹は1階の屋根に寄りかかり破風の厚みが半分に圧縮されています。

 この木を伐ったら、この屋根がどうなってしまうのかが、私の心配でしたが、ご主人は「この支えがなくなったら地震で揺れるだろうなー」と別の発想をなさいました。

 入口が2t車の高所作業車を入れられるギリギリの幅です。運転席から下りられない状態ですが、そこはプロです、排水桝の蓋まで上手に避けてスタンバイです。

 上には電話線も走っていますが、それも上手に避けて、足場も固めていよいよご主人と私の見守る中作業開始です。

 作業車に1人と下で作業する人と手元の3人がムダ話一つすることなく、小1時間20個ばかりに分けて吊るし伐りされたのでした。

 見ているご主人と私も体中に力を入れてしまいました。

 80年前に新築された時植えられたという木は、この家の歴史でもありましょう。家族にとっては何者にも変えられない思い出があることでしょぅ。

 松は年々歳々お金を掛け続けるものですから、その思い入れも一層あることでしょう。

 「枯れちゃったから・・・・しょうがない」とつぶやかれた言葉にその思いが込められていました。

 最近庭木の松にも松くいの被害が見られます。時々は松の木をじっくり観察して手遅れにならないようにしてくださいね。

 最近は松が似合うお家も少なくなってきています。手入れにお金がかかるので敬遠もされますし、次世代が都会に出ていられるといずれは荒れるからと伐られる方もおられます。

 確かに荒れた松は見苦しいですもの。

 そういえばトルコも松の木がいっぱいでした。日本人の感覚からいうと・・・・少し手入れをしたほうが・・・・と思ってしまうのでした。

               依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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