院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

都心の豪華ホテル

2013-03-14 04:47:43 | 経済
 東京の有名ホテルは宿泊料がきわめて高い。一泊4万円なぞという単位は普通である。いったい、どこのどなた様が泊まるのだろうか?私はそうしたホテルはもったいなくて泊まったことがない。東京でも少し不便な場所のビジネスホテルなら一泊1万円以内だ。

 30年前、浜名湖畔の有名観光ホテルに泊まったことがある。(今はもうない。)けっこう高かったがリゾートホテルとして満足のいくものだった。その上、冷蔵庫の飲み物代がタダだった。宿泊代が十分に高いので、冷蔵庫なぞでは儲けようという気がないのだろうと思った。

 若いころ友人と鹿児島の学会に行った。学会場がその地の最高級ホテルだったので、そこに泊まった。夜、外に出るのが面倒でホテル内の寿司屋に行った。そうしたら、ネタがやたらに大きいのである。アナゴなぞはシャリの上に一匹がまるごと乗っている。刺身も大きい。

 寿司はシャリとネタのバランスが重要であり、ネタを大きくすればよいというものではない。支払いの段になって驚いた。アナゴ一匹に3000円も取るのである。合計で何万円かかっただろうか?友人と二人で「泥棒みたいだな」と顔を見合わせた。

 浜名湖畔の観光ホテルの経験があったので、(つまり、冷蔵庫の飲み物代がタダだったので)東京の高いホテルもそうなのだろうと思っていたら、そうではない。これはテレビで見たのだが、高いホテルほど冷蔵庫の飲み物代が高いのだそうである。一見、宿泊費が高い分だけ冷蔵庫の飲み物くらいは飲み放題にさせてほしいと思うのだが、話は逆である。

 テレビの解説によると、宿泊費に高額を支払える人は、飲み物代にも高額を支払えると考えるのが経済の基本なのだそうだ。

 観光地で観光ホテルにやむなく泊まるとき、私はホテル近くの酒屋で買ったジュースやビールを持ち込む。冷蔵庫の飲み物代が莫迦らしいほどに高いと思うからだ。冷蔵庫の飲み物代を高くすると誰でもそういった自衛手段を講じるから、飲み物代を高くしても仕方がないと思うのだが、もう何十年も観光ホテルの飲み物代は高い。