(フジペット。アローカメラのブログより引用。)
豊橋の自宅の書庫を整理していたら、古いネガフィルムが出てきました。66版と呼ばれていた6cm×6cmの白黒のネガです。焼き付けをしてみました。
なんと写っているのは、私が小学校の時の遠足の写真でした。小野君と長谷川君と野口先生の姿が見えました。小学校5年生ころの写真と思われます。小学校を卒業して以来、小野君にも長谷川君にも会っていません。(野口先生とは高校生の時に会ったのが最後でした。いまでもご健在かどうか知りません。)
この写真は私が写したのです。上掲のフジペットという固定焦点の(ピントを合わせる必要がない)子ども用のカメラです。構造は現在の使い捨てカメラと同じです。
映像が懐かしいという以上に、私はこのネガが50年近くも私にくっついて移動してきたことに驚きました。東京から名古屋の大学に進学したときに、すでにこのネガは私の行李の奥に入っていたはずです。それに気づかぬまま、名古屋から浜松、また名古屋、そして現在の豊橋まで、市内での引っ越しも含めると計7回の転居に耐えて、今やっと再発見されたのでした。
私が名古屋に行くときに、なぜこのネガを持ちだしたのか、まったく覚えがありません。そのころ新幹線ができたばかりでした。そのとき「名古屋まで新幹線で3時間だから、すぐだよね。まあいいよね」と母が自分に言い聞かせるように言ったのを覚えています。母は今でも東京の同じ家に住んでいます。