院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

懐かしのソノシート

2014-09-30 00:33:54 | 音楽


 ソノシートと聞いてなんのことかお分かりになる方は、けっこうご年配です。ソノシートとは、LPレコードが高価だったころ、LPにまで録音するにはどうか?という音源を録音してLPの10分の1ほどの価格で売り出されていた、ぴらぴらの樹脂にレコード溝を彫った製品です。

 上の写真はソノシートが2,3枚挟まれていた「ジャケット」というか「冊子」です。表紙に曲目、中の紙に録音されている曲や演奏者の解説が書いてあります。

 私は中学2年生のころからレコードを聴くようになりました。クラシックとか当時流行ったポール・アンカとかリトル・ペギー・マーチのレコードです。(この歌手たちを知っているだけでも齢が分かりますが。)

 明治20年台生まれの祖母が、孫がレコードなるものを好きらしいと内容はともかく、何も分からずに「レコード状のもの」を買ってきてくれたのが上の3冊です。

 録音されていたのは和製ジャズでした。「スターダスト」、「ムーングロウ」、「枯葉」といった現在でも名曲として残っているスタンダードが入っており、中学生の私は夢中になりました。

 そこから私のモダンジャズ遍歴が始まったのでした。(その後の「遍歴」は 2006-07-30 にあります。「まんぼう」のマスターは2年前に亡くなりました。)

 ところで、写真の3冊は一昨日のネガフィルムと同時に書庫から出てきたものです。よほど大事にしていたのでしょう。私は東京を離れるにあたって、これらも行李に入れたようです。

 東京を離れてから3年後に祖母は亡くなりました。