Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

邦画のバリ島珍道中

2008年01月24日 | 大学
 明日、大学の市民講座で講義をする。「アジアの映画と音楽」という連続講座で、明日はバリの特集なのである。さて困ったのだ。バリ島の音楽と映画といわれても、戦前に作られたもののいくつかはその映像を持っているが、最近の作品となると何があるだろう?
 最も新しいものとしてすぐに頭に浮かんだのは、映画ではないが数年前の韓国ドラマで「バリでの出来事」である。といってもバリは1巻目にしか出てこない。
 ジョン・ローンの「ラスト・ジゴロ」なんて映画があったが、あれはタイで踊られるバリ舞踊である。ビング・クロスビーとボブ・ホープの「バリ島珍道中」という映画があるが、これは名前ばかりでバリ島が舞台ではない。もちろん音楽も芸能も出てこない。さて、何があるか、と数日頭を悩ましたが、研究室に「ザ・スパイダースのバリ島珍道中」のVHSテープがあることを思い出した。まさにバリ島が舞台の映画で、音楽も舞踊も満載である。
 ということで、明日の講義で使えるだろうかと数年ぶりに鑑賞したのである。それにしても、バリ・ビーチホテルは建設されたばかりでピカピカだし、出てくる風景は今とは大違いである。1968年に公開された映画なので、今から40年前のバリの風景なのだ。なんだか歴史的映像を見ているようである。スパイダースがブサキ寺院でであったのが、人類学を学ぶ日本人のフィールドワーカーというのも面白い。すでにこの時代、長期滞在者は人類学者だったのだろうか?さてそんな目で映画見てしまった後、さて明日の講義でこれから何を語ろうか、とまさに今、頭を抱えているのである。