Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

垣花樋川(かきのはなひーじゃー)

2010年08月06日 | 那覇、沖縄
 ゼミ合宿の帰り、皆で少し涼をとろうと近くの垣花樋川(かきのはなひーじゃー)に寄った。樋川(ひーじゃー)は、湧水の水場のことで、沖縄にはいくつもそうした場所がある。青い海を望むことのできる樋川としてテレビでは見たことがあったが、行くのは初めてだった。
 木々に囲まれた急な石畳をしばらく下っていくと、眺望が開けて久高島をはじめ、たくさんの島々が浮かぶ、一面の海が広がる。その横につめたい水がわき出る場所があって、たくさんの地元の子どもたちが水場で楽しそうな声をあげながら戯れている。陽に焼けないように全身を防御する親の姿が、子どもと対照的に痛々しくも見える。
 人工的に作られたプールに行くより、自然の中のこちらの方がずっと楽しいのだろう。自然の中で遊ぶ子供たち。那覇にいるとまるで夢のような風景が広がっている。そんな風景を見ると、ひんやりした湧水の水しぶきが体感温度をさげるだけでなく、心の中から清涼感が満ち溢れ出す。


研修施設の朝食

2010年08月06日 | 大学
 昨年のブログにも同じ研修施設の朝食をアップしたが、これは今年の朝食である。これぞ研修施設の朝食の王道。きっと限られた少ない予算の中でも試行錯誤してたどりついたメニューなのだろう。
 ぼくは研修施設の王道とも言えるこのメニューが好きである。学生たちにはちょっと量的に物足りない(「おかわりしたい」、とつぶやいていた学生あり)のかもしれないが、インドネシアの村落で調査しているときの朝食にくらべれば十分豪華である。
 となりのテーブルに座って子どものグループから「えー、こんなの無理」とか「ぼくはパンが食べたいよ」なんて不満の声が聞こえてくる。
 「君たちね、わがままを言っちゃいけないよ。家族旅行に来ているんじゃないんだからね。研修に来ている君たちは出されたものはちゃんと食べるんだ。これも研修の一環なんだよ。」

体育会系ではないのだが……

2010年08月06日 | 大学
 毎年8月恒例の民族音楽学のゼミ合宿が、沖縄県立の玉城にある青少年研修施設で行われた。ホテルや民宿と違い、基本的には研修施設であることから、起床、消灯時間があったり、冷房が夜1時で切れたり、部屋やトイレ、風呂掃除まで行わなくてはならないのだが、それでも2食ついて2,000円程度の宿泊費は貧乏ゼミにとっては最適である。
 一日目は机のある研修室で学生の発表を行ったのだが、二日目の午前中はどうも他の団体との関係で研修室が使えずに、プレールームに机と椅子を運んで行うことになった。当日、プレールームなる場所に行ってみると、なんと体育館ではないか。夏の体育館は「暑い」のである。もちろん冷房施設などはない。しかし文句を言っている場合ではないので、窓を開けて風通しをよくして、仮ゼミ体制を作り、ある論文をもとに討論を行ったのだった。
 なんだか広い体育館で10名が固まって真面目に民族音楽学の理論について討論をしている風景が面白い。民族音楽学は体育会系ではないにしても、民族音楽学のフィールドワークに出かけるとときには過酷である。夜中まで立ったままビデオをまわすこともあれば、とんでもなく暑い場所で観察しなくてはならぬこともある。そう考えると、なんだかこんな状況も民族音楽学ゼミには適切な場所なんじゃないかと笑ってしまう。