Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

羽田国際線ターミナルにて

2011年05月15日 | 東京
 ちょっと移動に時間があったので、那覇から国内線に到着した後、連絡バスで国際線に移動した。国際線のターミナルは開港当初は見物人で大混雑だったが、そんな時期を過ぎた今、午後5時前後は、気が早い深夜便の乗客がポツリポツリと集まり始めている程度で、国内線と比べれば閑散としていて、ゆっくり過ごすには気持ちのいい場所である。
 京都の手ぬぐいを売るRAAKを眺めたあと、国際線の手続きカウンターを一望できる、がらんとしたカフェに寄る。階下にはまだ係員が一人もいないカウンターが並ぶ。カウンターの上のボードには、何の表示をされていない。静まりかえった階下は、まるで開港していない空港のようだ。国際空港お決まりのアナウンスもほとんど流れない。カフェの若い女性の店員の話声だけが断続的に耳に届く。
 それにしても国際線ターミナルを眺めていると、自分が海外に行くわけでもないのに、ちょっとワクワクしてしまうのだ。「今晩、シンガポールに発って、3泊したあと、次はジャカルタで2泊、今回はバリに行かなくてもいいかな」なんて空想旅行がたやすくできる。空想するにもその場所が重要だ。目をつむらなくても、ここは国際空港なのだから。
 ちょっと疲れたら、大好きな海外旅行を思い描くのに最適な場所がこの羽田国際線ターミナル。自分にやさしい時間が過ごせる場所。まだ約束の時間まで40分残っているし、次はどこに行こうかなと、訪れたことのない国々に思いを馳せる。