職能団体による、保健医療領域の動向とそこで活動するソーシャルワーカーの現状、課題がまとめられている本。
おそらく、学部学生にとっては実習前の必須本であるだろうし、現場で悪戦苦闘しているソーシャルワーカーにとっても、原点に立ち返るために役立つ本だと思う。
自身の問題関心から、第6章「地域に展開する保健医療ソーシャルワーク」を中心に紹介。
引用
・保健医療機関も地域における一社会資源として、(中略)地域に期待される地域福祉・地域医療に対して役割を果たすことが求められている。
・近年の保健医療ソーシャルワーク業務は、個別支援に集約するようなケアマネジメント手法でニーズアセスメントおよびその充足のためのサービス・資源調達・供給の調達という実践枠組みで行われていることが多い。(中略)このようにミクロに集約するのは、保健医療機関という組織システムが、従来から境界(バウンダリー)が固く、かつソーシャルワークも診療報酬に関連して制度化されているため、病院経営システム内で閉鎖系システム(クローズド・システム)に組み込まれがちになっているからと思われる。
地域福祉と地域医療と医療福祉。これを分別して定義することで、各々の専門性が明確になり、各々の課題が分かりやすくなるのか?と思いながら読み進めた。
保険医療機関を有床医療機関という前提で多くの課題を提起していると予想されるため、在宅療養支援診療所のソーシャルワーク活動の肝?核?を確認するには、少し物足りない印象を受けた。
診療報酬上で専門性が認められてことで、動きが取りにくくなっている…そんな場面が多くの医療機関で起きている様子に、何事も一長一短であると、問題の奥深さをあらためて感じた。
おそらく、学部学生にとっては実習前の必須本であるだろうし、現場で悪戦苦闘しているソーシャルワーカーにとっても、原点に立ち返るために役立つ本だと思う。
自身の問題関心から、第6章「地域に展開する保健医療ソーシャルワーク」を中心に紹介。
引用
・保健医療機関も地域における一社会資源として、(中略)地域に期待される地域福祉・地域医療に対して役割を果たすことが求められている。
・近年の保健医療ソーシャルワーク業務は、個別支援に集約するようなケアマネジメント手法でニーズアセスメントおよびその充足のためのサービス・資源調達・供給の調達という実践枠組みで行われていることが多い。(中略)このようにミクロに集約するのは、保健医療機関という組織システムが、従来から境界(バウンダリー)が固く、かつソーシャルワークも診療報酬に関連して制度化されているため、病院経営システム内で閉鎖系システム(クローズド・システム)に組み込まれがちになっているからと思われる。
地域福祉と地域医療と医療福祉。これを分別して定義することで、各々の専門性が明確になり、各々の課題が分かりやすくなるのか?と思いながら読み進めた。
保険医療機関を有床医療機関という前提で多くの課題を提起していると予想されるため、在宅療養支援診療所のソーシャルワーク活動の肝?核?を確認するには、少し物足りない印象を受けた。
診療報酬上で専門性が認められてことで、動きが取りにくくなっている…そんな場面が多くの医療機関で起きている様子に、何事も一長一短であると、問題の奥深さをあらためて感じた。
保健医療ソーシャルワーク: アドバンスト実践のために | |
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