記事の中で、「かかりつけ医」と「病院」とは「連携」、「かかりつけ医」と「訪問看護」の関係は「情報交換」と表現されている。
私は、「連携」という表現はとてもあいまいで、とても危ういと感じる。
現状では、「病院」からの依頼で「在宅での看取りの準備」に入る「かかりつけ医」が多いであろう。依頼をされた時点で、「バックベット」として関わってもらうことを約束するが、いざという時にその約束が果たされないことがある。
そこには、「約束をした、しない」ではなく、「病院対応のレベルか、そうではないか」の温度差があると思う。
80代の方が38℃台後半で熱発され、ご本人やご家族が入院加療を希望されても、実現しない場面に遭遇したことがある。
それは「症状」そのものに限らず、「介護体制」的に経過をみることが困難だったのだが、病院はそういった背景を重んじることは少ない。
記事には、「医療行為をどこまでおこなうか」といったことを本人や家族があらかじめ決めておくことが必要と指摘している。
医療者等は、「症状」と「医療行為」を具体的に提示し、そして「それはどこで受けられるのか」といったことを、説明することが必要である。
そして「いつでも入院は受けますから」という言葉ではなく、互いに密に話をしながら、パイプを強化していくことが必要だと感じる。