『ソーシャルワーク研究』Vo.34 No.4 2009
保健医療福祉の法律上、制度上などなど、高齢者を取り巻くものは縦割りでの実施が多い。そのため、サービス利用を希望する高齢者等は、複数の機関に足を運び、煩雑な手続きを踏まねばならないことが多い。
ハードの面での改善が困難ならば、「人」を介して行われるものは、援助者間のネットワークを円滑にすることで、縦割りの対応を極力回避しようと提言。
・市町村と地域包括支援センターの役割分担についての提案
⇒関係職員の質の向上(自治体全域市区町村単位)
・チームアプローチを円滑に進めるための留意点
⇒チームメンバー一人ひとりの役割と責任を明確にすること
・チームアプローチにおける参画メンバーの心得
⇒自らの守備範囲を明らかにしながら協議を進めても制度のはざまであったりすることが多い。そんなときはメンバーが守備範囲を超えて支援する姿勢と知恵が必要である。そして守備範囲を超えていることを自覚していることが大切である。
「自らの守備範囲を超えて…」は、現状としてそうせざるを得なくても、こういった文脈で肯定的にとらえている論文を、私は初めて目にした。
「他にやる人がいないから、何となくやっている」「その問題に気が付くと厄介だから、気付かないフリをしておく」…そういうことは多々あるだろう。
それが自分の守備範囲のものか否か、客観的に考えて取り組むのと、感情に流されて「やっちゃっている」のでは、姿勢と結果が大きく異なるだろう。
たくさんの機関や職種がかかわる地域だからこそ、他職種への理解と、己の理解を十分に深めていかねばならない。そんなことを再認識させられた。
保健医療福祉の法律上、制度上などなど、高齢者を取り巻くものは縦割りでの実施が多い。そのため、サービス利用を希望する高齢者等は、複数の機関に足を運び、煩雑な手続きを踏まねばならないことが多い。
ハードの面での改善が困難ならば、「人」を介して行われるものは、援助者間のネットワークを円滑にすることで、縦割りの対応を極力回避しようと提言。
・市町村と地域包括支援センターの役割分担についての提案
⇒関係職員の質の向上(自治体全域市区町村単位)
・チームアプローチを円滑に進めるための留意点
⇒チームメンバー一人ひとりの役割と責任を明確にすること
・チームアプローチにおける参画メンバーの心得
⇒自らの守備範囲を明らかにしながら協議を進めても制度のはざまであったりすることが多い。そんなときはメンバーが守備範囲を超えて支援する姿勢と知恵が必要である。そして守備範囲を超えていることを自覚していることが大切である。
「自らの守備範囲を超えて…」は、現状としてそうせざるを得なくても、こういった文脈で肯定的にとらえている論文を、私は初めて目にした。
「他にやる人がいないから、何となくやっている」「その問題に気が付くと厄介だから、気付かないフリをしておく」…そういうことは多々あるだろう。
それが自分の守備範囲のものか否か、客観的に考えて取り組むのと、感情に流されて「やっちゃっている」のでは、姿勢と結果が大きく異なるだろう。
たくさんの機関や職種がかかわる地域だからこそ、他職種への理解と、己の理解を十分に深めていかねばならない。そんなことを再認識させられた。