中島民恵子、沢村香苗、山岡淳『社会保障研究』2016,vol.1,no.1
ケアマネージャーに対して、個別ヒヤリング調査、フォーカスグループ面接を実施し、単身要介護高齢者の支援に関する実態と課題を整理している。
フォーマルサービスには限界があることから、共助、自助の重要性が叫ばれている昨今、「そうは言っても難しい!」という現場の声が反映されていた。
引用
・単身用要介護高齢者に必要な支援
①日常生活を維持するための手続き面支援(銀行の振込、通帳の記帳、電気代等の各種支払いなど)
②日常生活を維持するための生活面支援(季節ごとの衣服の入れ替え、電球の交換など)
③日常生活を維持するための医療面支援(通院介助、服薬管理など)
④安否・安全を確認するための見守り支援(誰かが1日に1回は訪問できるようなプランにする、民生委員による見守りなど)
⑤インフォーマルな支援への目配り(家の仲間でのインフォーマルなサービスはある程度の利害関係がないと動いてくれない、金銭目的で関わる人から大きな危険を被らないように見守っているなど)
・(担う人が誰もいない、でもやらなければ生活やサービスが立ち行かなくなる・・・という現状から)「ケアマネージャーが擬似家族にさせられて、ケアマネージャーがキーパーソン化していく傾向がある」
「主介護者が緊急入院をしたので、明日から緊急でショートステイお願いします!」勤務先の特養では、先月、こういった問い合わせが多くあった。そして必ず確認するのが「夜間に救急搬送をした場合、対応はどなたがしますか?」「残薬がなくなった場合、どなたが持参されますか?」ということである。今や、息子、娘が他県に住んでいることは珍しくなく、「どんなに頑張っても娘さんは新幹線で4時間かかるので、それまでは私(ケアマネ)がつなぎをします」と緊急対応時を担うことを嫌がらないケアマネージャーさんもいる。そこまでしないと、支えられないのが現状なのだ。
地域包括ケアシステムにおける施設サービスはなにか?なにができるのか?
自分たちだけのリスク回避だけを提案、解決しているようで、なんともやりきれない・・・。
ケアマネージャーに対して、個別ヒヤリング調査、フォーカスグループ面接を実施し、単身要介護高齢者の支援に関する実態と課題を整理している。
フォーマルサービスには限界があることから、共助、自助の重要性が叫ばれている昨今、「そうは言っても難しい!」という現場の声が反映されていた。
引用
・単身用要介護高齢者に必要な支援
①日常生活を維持するための手続き面支援(銀行の振込、通帳の記帳、電気代等の各種支払いなど)
②日常生活を維持するための生活面支援(季節ごとの衣服の入れ替え、電球の交換など)
③日常生活を維持するための医療面支援(通院介助、服薬管理など)
④安否・安全を確認するための見守り支援(誰かが1日に1回は訪問できるようなプランにする、民生委員による見守りなど)
⑤インフォーマルな支援への目配り(家の仲間でのインフォーマルなサービスはある程度の利害関係がないと動いてくれない、金銭目的で関わる人から大きな危険を被らないように見守っているなど)
・(担う人が誰もいない、でもやらなければ生活やサービスが立ち行かなくなる・・・という現状から)「ケアマネージャーが擬似家族にさせられて、ケアマネージャーがキーパーソン化していく傾向がある」
「主介護者が緊急入院をしたので、明日から緊急でショートステイお願いします!」勤務先の特養では、先月、こういった問い合わせが多くあった。そして必ず確認するのが「夜間に救急搬送をした場合、対応はどなたがしますか?」「残薬がなくなった場合、どなたが持参されますか?」ということである。今や、息子、娘が他県に住んでいることは珍しくなく、「どんなに頑張っても娘さんは新幹線で4時間かかるので、それまでは私(ケアマネ)がつなぎをします」と緊急対応時を担うことを嫌がらないケアマネージャーさんもいる。そこまでしないと、支えられないのが現状なのだ。
地域包括ケアシステムにおける施設サービスはなにか?なにができるのか?
自分たちだけのリスク回避だけを提案、解決しているようで、なんともやりきれない・・・。