かつて大流行し、死に至る病とされていた天然痘と闘った医師の物語。
予防医学の先駆けを知ることができ、コロナ禍にある今だからこそ、考えさせられるエッセンスが多くあった。
感染症の予防といえば、「注射」であることが当然の現代であるが、かつてはウイルスの種を人から人へと渡していき、
種を増やして保菌者を増やしていく、ということであった。
医師や看護師の卵は、近しい人に実験台になってもらい、注射の練習をしていると聞いたことがあるが、
この時代の予防医学は、ある種の人体実験を近しい人の理解の下、行っていることがうかがえた。
いまの予防医学は、多くの人の血や汗、そして情熱によって成り立っているということを深く知ることができた。
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