副題:対話を通してともに「解」を探す旅の軌跡
「ソーシャルワーク」とは何か。「ソーシャルワーカー」とは何者か?について、今回は筆者らが指導する側に立ち、
問いている。
多くの文献を踏まえ、そしてたくさんの経験をもとに綴られているが、堅苦しい「専門書」にはとどまっていない。
専門家を目指す人たちが、「専門家ってなんだろう」と立ち止まったときに、とてもチカラになると感じた。
その事柄を抱えていて、困っているのは誰か?抱えている本人なのか。
それとも本人を解決の方向に導けずに、オロオロとしている専門家としての自分なのか?
そしてその解決の方向とは何か?
本書では、「専門職」と認識している(認識されたい)ことによって焦点がぼやけ、
誰のための支援なのか、誰が主軸なのかが二の次になってしまうループについて、触れられている。
社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、介護支援専門員、保育士…
多くの資格が存在し、支援者がゴマンといるような錯覚に陥られてる昨今ではあるが、
「支援」、「ソーシャルワーク」の根本は何なのか?
本書はそれをふんわりと、そしてガツンと投げかけている。そんな印象を受けた。
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