社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「ソーシャルワーカーのミカタ」芦沢茂喜・山岸倫子(2022)生活書院

2022-10-27 14:46:59 | 社会福祉学

副題:対話を通してともに「解」を探す旅の軌跡

「ソーシャルワーク」とは何か。「ソーシャルワーカー」とは何者か?について、今回は筆者らが指導する側に立ち、

問いている。

多くの文献を踏まえ、そしてたくさんの経験をもとに綴られているが、堅苦しい「専門書」にはとどまっていない。

専門家を目指す人たちが、「専門家ってなんだろう」と立ち止まったときに、とてもチカラになると感じた。

 

その事柄を抱えていて、困っているのは誰か?抱えている本人なのか。

それとも本人を解決の方向に導けずに、オロオロとしている専門家としての自分なのか?

そしてその解決の方向とは何か?

 

本書では、「専門職」と認識している(認識されたい)ことによって焦点がぼやけ、

誰のための支援なのか、誰が主軸なのかが二の次になってしまうループについて、触れられている。

社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、介護支援専門員、保育士…

多くの資格が存在し、支援者がゴマンといるような錯覚に陥られてる昨今ではあるが、

「支援」、「ソーシャルワーク」の根本は何なのか?

本書はそれをふんわりと、そしてガツンと投げかけている。そんな印象を受けた。

 

 


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