社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

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「在宅医療の担い手としての診療所機能の現状と効率的な療養支援のための地域連携の課題」秋山美紀、武林亨

2017-03-05 08:09:32 | その他
『医療と社会』Vol.23 No.1 2013

 在宅療養支援診療所の届け出をしていない診療所も対象とし、在宅医療提供の実態について、質問紙調査にて確認している。

引用
・質の高い在宅医療を実現するためには(中略)多職種協働による生活ケア全体への支援など、幅広い視点からの整備が欠かせない。
・(調査結果の考察より…)地域連携推進の観点では、医師やケアマネージャーへの介護保険あるいは医療ケアへの教育が求められるほか、地域包括支援センターによるコーディネーション機能への課題が挙げられる。


 在宅療養支援診療所の届け出をしていても、十分な支援体制が実施できていない診療所があるなかで、届け出をしていなくても、看取り支援を行っている診療所もあるそうだ。これはきっと、医師や看護師の「思い」がそうさせているのであろう。
よりよい在宅医療を提供していくためには当然のことながら、「思い」だけでは不十分で、その「思い」をサポートする診療報酬であったり、地域の後方支援が不可欠である。
 本論文では在宅医療の推進、地域包括ケアの推進に際しての課題も述べられている。そこに「社会福祉士」「ソーシャルワーカー」の存在がなかったことが気になり、なんとか声を上げていかねばと痛感した。
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