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小さな白い花、東京都では希少種になっている
昔、根を紫色の染料に使った
ムラサキ科の山地の草原に生える多年草
茎は50cm程で 上部で枝分かれする
葉は互生し、披針形で5cm程 茎葉には粗い毛が多い
花は6~7月 白く1cm足らずの小さな花冠を平らに開いて咲く
果実は4個の分果に分かれ色は灰白色
天平の頃から紫染にムラサキの根が使われていた
紫色素はナフトキノン誘導体のシコニン、アセチルシコニンなど
江戸時代になって、色の綺麗さに「江戸紫」の名が付き、染める職人は「紫師」と呼ばれるなど人気だった 多くの農家が栽培していた
根には薬効もあり、幕末に華岡青洲が軟膏にして愛用した薬で、皮膚を滑らかにし、はれ物の排膿、やけど、痔疾、皮膚の荒れ止めに使った