もうそろそろ山へ帰る頃と思っていたが またまた出会えたルリビタキ
警戒心が弱く愛らしい鳥で人気がある
留鳥(漂鳥) 四国と本州の亜高山帯林で繁殖し 冬には低山や山麓 樹木の多い公園などに姿を現す
オスは青い羽毛になるのに時間がかかり 2年目の秋でもまだ雌と同じ茶色のままで過ごす
メスのふりをして強いオスの縄張りに侵入して 本物のメスに近づく作戦カモ と疑われている
この時期(非繁殖期)には雌雄に関係なく縄張りを持ち その中を動き回って樹上や地上で昆虫類や木の実などを食べる
オスは頭からの上面が青色で白い眉斑が有るものと無いものがいる
メスは頭からの上面がオリーブ褐色 尾羽が淡い青色
大きさ14cmでスズメ大
ヤツデの葉裏に卵が見つかった チャタテムシの卵だそうだ
卵が落ちないように糸で括ってある
チャタテムシは種類が多く屋内に棲むものもいる
大きさ1~2㎜と小さく 無翅で乾燥食品 本 皮革製品などを食害する
名前はこの虫が出す音が障子に共鳴して茶をたてる音に例えられて「茶立て虫」
頭部のあごやひげ 腹部や尾を紙のように薄いものに叩きつける 後脚の基部に音を出す器官がある など諸説ありどのように音を出すのかははっきりしていない
大きさ3~7mmと大きく有翅のものは 多くは6月頃から現れ 樹木のコケ カビや地衣類などを食べる
スジチャタテ(6月の写真)
幼虫は木の幹に集団で塊になっていて成虫になると飛んで行く
大きさ5mm程
モクレイシ(木茘枝)の雄木と雌木にそれぞれ小さな花がさいた 左が雄花 右雌花
ニシキギ科の常緑低木 高さ3mほど 日本原産種
雌雄別株で2~4月に咲く
葉腋に5mmほどの黄緑色の小さい花を数個付ける
果実は12月過ぎに熟す
2cmほどの楕円形で果皮は緑色 中の赤い種子を残して先に落ちる
分布は房総半島 神奈川県 伊豆半島 九州南部 五島列島 と点々としている
関東では大礒丘陵が観察ポイントと言われている
名前はツルレイシ(ゴーヤの別名)に 果実が割れて赤い種子が見えるのが似ているのでツルに対してモクレイシとなった
レイシは中華のフルーツでライチの事 レイシ(ライチ)とゴーヤは実の表面がゴツゴツして似ているのでゴーヤの別名をツルレイシと言う
ニワトコの葉が展開して ブロッコリーと呼んでいる芽が出て来た
裏を見るとニワトコヒゲナガアブラムシが群がっていた
ニワトコはスイカズラ科の落葉小高木 6m程になる
花は3月頃から新枝の先に6cmほどの円錐花序を出し 4mmの小さな花を多数つける
開花前の花はブロッコリーに似ているが 若芽は毒性のある生産配糖体を含むので山菜にはならない
葉や花を乾燥して解熱 利尿などの民間薬にする
果実は核果で6月頃から暗赤色に熟す 美味しそうに見えるが嫌な味がして食べるとまずい
別名セッコツボクは接骨木という漢名の音読み 枝や幹を煎じて水あめ状にしたものを 骨折などの患部に当てて湿布すると効果があるという伝承がある
ニワトコヒゲナガアブラムシ
ニワトコの葉に見られる黄緑色のアブラムシ 大きさは3㎜ほどでアブラムシとしては大型
東京近郷では卵で越冬する系統は3月から幹母による増殖が始まり 4月には有翅型が現れ100種以上の植物に移動分散する
10月にはニワトコに戻り そこで両性世代が現れる
胎生雌虫で越冬する系統では 3月にニワトコで有翅型が現れ 他の植物への分散 移動が始まる