
一見猿のように見える葉痕(葉の落ちた痕)
ムクロジの葉痕はハート形で大きく 笑い顔や猿の顔に見えて面白い
葉痕の中に見える3個の痕は維管束痕で、水分や養分の通路になっていた維管束の痕
葉痕の上に見える半円球のものが冬芽で 上が主芽 下が予備芽 葉痕に比べると小さい
冬芽と言うと芽鱗に包まれた芽を思い浮かべるが、幹に埋もれたような芽もあって面白い
ムクロジはムクロジ科の落葉高木 高さ15m程になる
葉は互生で、偶数羽状複葉 小葉は4~6対ある
花は6月 雌雄同株で黄緑色の小さな花を多数つける
果実は核果で、果皮は袋状であめ色 サポニンを含んでいてよく泡立つので洗濯や洗髪に使われた
中の核は黒くて硬いので羽根つきの玉や数珠に使われ 油脂分も多いので食用にもされた
ヒガラ
2019-01-13 | 野鳥

水場にヒガラがやって来た
ツッピンと鳴くので「ひんと鳴く」カラの意味で「ひんから」と言っていたものが「ひがら」になったと言われている
留鳥又は漂鳥
平地から山地の針葉樹のある林に居る
主に樹上で生活し、特に針葉樹が好きで枝先を動き回って昆虫やクモ類を捕り、草木の種子なども採餌したり貯食行動も見られる
雌雄同色
頭が黒く短い冠羽があり、頬と後頭は白い 大中雨覆いの羽先は白く2本の白線が見える
鳴き声はシジュウカラより細く澄んでいる感じで、ツッピンツッピン チーピンチーピンとテンポ早く聞こえて、「つめてぇつめてぇ」「貯金貯金」シーチキンシーチキン」などと聞きなし出来て面白い
大きさは11cmで カラ類では最も小さく、尾羽も短い

冬真っ只中と言うのにガマズミの花が咲いていた
ガマズミの名前は、漢名の莢迷の音読み「きょうめい」がカメからガマに転じ、酸実と結びついて付いたとの説がある
スイカズラ科の丘陵から山地に生える落葉低木 高さ5m程になる
日本固有種
葉は対生で、卵形から円形 裏面には全面細かい腺点があり、葉身の付け根付近には大きい腺点が2~3個ある
花は5~6月に咲く
枝先に10㎝近い散房花序を出し、白い小さな花を多数つける
花冠は6mm程で、5深裂し平開する
特有の臭いがする この臭いで虫を引き寄せる
果実は核果 7mm程の広卵形 秋に赤く熟す
秋に熟した実は、初めは酸味が強く食べられないので果実酒にするとよい
霜が降り頃には実の中が透けて見えるようになり、美味しく食べられる
実はメジロ ツグミ ムクドリなどが良く食べている