トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

寒桜

2019-01-16 | 樹木 草花


新宿御苑でヒマラヤザクラはもう散ってしまったが、代わりのように寒桜が咲き始めた

ヤマザクラとカンヒザクラの種間雑種と言われている栽培種
秋から咲く桜を別にすれば、早咲きの桜の中でも特に早い時期に咲き始める
江戸時代末期から栽培されていて
今では太平洋側を中心に各地で植栽されている

花弁はごく淡いピンク色でほぼ円形の中輪一重咲き
まだまだ寒いこの時期に咲き始めるので、花の時期が長くこれから楽しめる

ナギナタコウジュ

2019-01-15 | 樹木 草花


ナギナタコウジュ大分ヨレヨレながら何とか残っていた
花穂が反り返り、花が片側に付く様子をナギナタに見立てた名前

シソ科の山地や道端に生える高さ40cm程の一年草
全体に強い香りがする

茎は4稜ありまばらに軟毛が生えている
枝先に花穂を出し、淡紅紫色の小さな花を一方向に密に付ける
花冠は5mm程の唇形で縁は細かく裂け、毛が生えているように見える
花期は9~11月

ムクロジ冬芽と葉痕

2019-01-14 | 樹木 草花


一見猿のように見える葉痕(葉の落ちた痕)
ムクロジの葉痕はハート形で大きく 笑い顔や猿の顔に見えて面白い
葉痕の中に見える3個の痕は維管束痕で、水分や養分の通路になっていた維管束の痕

葉痕の上に見える半円球のものが冬芽で 上が主芽 下が予備芽 葉痕に比べると小さい
冬芽と言うと芽鱗に包まれた芽を思い浮かべるが、幹に埋もれたような芽もあって面白い

ムクロジはムクロジ科の落葉高木 高さ15m程になる
葉は互生で、偶数羽状複葉 小葉は4~6対ある
花は6月 雌雄同株で黄緑色の小さな花を多数つける
果実は核果で、果皮は袋状であめ色 サポニンを含んでいてよく泡立つので洗濯や洗髪に使われた
中の核は黒くて硬いので羽根つきの玉や数珠に使われ 油脂分も多いので食用にもされた

ヒガラ

2019-01-13 | 野鳥


水場にヒガラがやって来た
ツッピンと鳴くので「ひんと鳴く」カラの意味で「ひんから」と言っていたものが「ひがら」になったと言われている

留鳥又は漂鳥
平地から山地の針葉樹のある林に居る
主に樹上で生活し、特に針葉樹が好きで枝先を動き回って昆虫やクモ類を捕り、草木の種子なども採餌したり貯食行動も見られる

雌雄同色
頭が黒く短い冠羽があり、頬と後頭は白い 大中雨覆いの羽先は白く2本の白線が見える
鳴き声はシジュウカラより細く澄んでいる感じで、ツッピンツッピン チーピンチーピンとテンポ早く聞こえて、「つめてぇつめてぇ」「貯金貯金」シーチキンシーチキン」などと聞きなし出来て面白い
大きさは11cmで カラ類では最も小さく、尾羽も短い

タゲリ

2019-01-12 | 野鳥


渡来直後は群れで居て出会えると面白い顔で楽しくなる鳥だ

冬鳥 北陸地方で少数の繁殖例がある
水田 畑 湿地 川原等に居る
チドリ科の鳥だが あまり水辺では見た事が無い

地面の昆虫類 甲殻類を食べる
嘴や足で地面を叩くようなしぐさで、地中の小動物を探るようなしぐさをしたり ミミズを地表におびき出したりする

雌雄ほぼ同色
隈取りの様な顔の黒い線 冠羽が長く後ろに伸びて、体の色が緑に淡紅色の光沢のある素敵な装いの鳥だ
大きさは32cmとやや大型

ミサゴ

2019-01-11 | 野鳥


水中に足から突っ込み魚を捕らえることから「水さぐる」が語源となった
日本版レッドリスト準絶滅危惧種

留鳥
断崖のある様な海岸で局地的に繁殖している
寒冷地のものは冬、暖地へ移動する

魚食性のタカ
水面上を低空飛行し、水中に脚から飛び込んで魚を捕る
雌雄ほぼ同色 飛翔中は白っぽく見える下面 胸に黒褐色の帯があるが、帯の無い個体もいる

大きさはオス54cm メス64cm
オスが大きな魚をヨタヨタと運んでいたが、メスが来て空中で受け取りさっさと運んでゆく映像を見た事が有る
頼りになるのは大きなメス

月の松

2019-01-10 | 樹木 草花


上野公園内にある清水観音堂に変わった形に作った松がある
枝を丸く月の形にした「月の松」と呼ばれている松
松を通して不忍池の弁天堂が見える
広重の「名所江戸百景」にも描かれている人気スポットだった

月の松は明治初期に台風のために失われ、平成24年12月に復元された
どうやって作ったのか、枝をこのように作るのは大変だっただろう

上野の山は西の比叡山になぞらえて、天海僧正により東叡山と名付けられ、江戸城の鬼門の守りとして寛永寺が建立された
多くの堂舎があったが、彰義隊との戦で多くを失い、残った建物の一つが清水観音堂
京都の清水寺に倣って建てられた 

ハナノキ

2019-01-09 | 樹木 草花


ハナノキは岐阜 愛知 長野県に分布している日本固有種
樹木や 自生地が国や県の天然記念物になっているものも多く有る

紅葉が美しいが黄葉する木もある
春先に咲く花が一面に付いて紅く美しいのでハナノキの名がある
別名はハナカエデ

元はカエデ科だったが今はムクロジ科になっている
落葉高木 大きいものは30mにもなる

花は雌雄別株
4月に葉の展開前に開花する
紅色で前年枝の葉腋に数個づつ束生する

樹皮や葉を煎じて洗眼に用いると良い
以前 リニア新幹線が自生地を通るので保全運動が起きていると聞いたが、その後どうなったか

ガマズミ

2019-01-08 | 樹木 草花


冬真っ只中と言うのにガマズミの花が咲いていた
ガマズミの名前は、漢名の莢迷の音読み「きょうめい」がカメからガマに転じ、酸実と結びついて付いたとの説がある

スイカズラ科の丘陵から山地に生える落葉低木 高さ5m程になる
日本固有種

葉は対生で、卵形から円形 裏面には全面細かい腺点があり、葉身の付け根付近には大きい腺点が2~3個ある
花は5~6月に咲く
枝先に10㎝近い散房花序を出し、白い小さな花を多数つける
花冠は6mm程で、5深裂し平開する
特有の臭いがする この臭いで虫を引き寄せる
果実は核果 7mm程の広卵形 秋に赤く熟す

秋に熟した実は、初めは酸味が強く食べられないので果実酒にするとよい
霜が降り頃には実の中が透けて見えるようになり、美味しく食べられる
実はメジロ ツグミ ムクドリなどが良く食べている

ギンモクセイ

2019-01-07 | 樹木 草花


ギンモクセイの小さな花がまだ咲き残っていた
キンモクセイやウスギモクセイはギンモクセイの変種と言われている

モクセイ科の常緑小高木 高さ5m程になる
葉は対生で縁に細かい鋸歯があるが、全縁の事もある
主脈は表面で凹み、裏で突出する

花は雌雄別株 9~10月に葉腋に小さい白い花を束生するが、キンモクセイよりはまばらな感じ
花には芳香があるがキンモクセイほどには香らない
花冠は4mmで4裂する
果実は核果で1㎝程の楕円形 翌年の春に黒褐色に熟す

日食

2019-01-06 | 日記


今日24節気の小寒
今日から寒の入りで、寒さが増してくる

部分日食が今日の朝10時頃にあった
太陽と月 地球が一直線に並んで起きる天体ショー
今年は日食が2回あって、次は12月26日だそうだ

ゴイサギ

2019-01-05 | 野鳥


ゴイサギ(五位鷺)は位が五位のサギ
平家物語にもとづく名前・醍醐天皇が庭の池に居た鷺を捕るように命じた所、鳥は大人しく捕まったので、神妙であるとして五位の位を授けた というもの
夕方や夜間、飛びながら鳴く事が有るので夜鴉の俗名もある

留鳥 東北以北では夏鳥
湖沼 河川 海岸などに居る
日中採食しているものもいるが、普通夕方や早朝に主に魚を捕り、ザリガニやカエルなども捕る

雌雄同色
若鳥(右の写真)は羽に白斑があり、ホシゴイと呼ばれる
大きさは57cm

ミコアイサ♂

2019-01-04 | 野鳥


オスの白い姿からの連想で巫女(ミコ)の名がある
パンダを思わせる黒い斑もあり、愛称パンダガモで人気は高い

冬鳥
北海道では少数が繁殖しており夏鳥
湖沼 河川などに居るが、入り江や河口に居ることもある

活発に動き回り潜水して、主に魚類 貝類 甲殻類を捕る
営巣は森林の中の湖沼近くの樹洞にする

オスは全体に白く、目の周り 後頭 背などが黒い
メスは頭から後頭は茶褐色、喉から頸側は白い
大きさは42cm

ベニマシコ

2019-01-03 | 野鳥


木々の間からほんの少し姿を見せたベニマシコ
赤い鳥に出会うのは冬の探鳥の楽しみに一つ 赤い鳥の中ではベニマシコは割りあい出会う鳥
このシーズンも出会えてラッキー
マシコ(猿子)は赤い色を示す言葉

漂鳥
北海道の草原で繁殖していて、本州以南では冬鳥として渡来し、平地から低山の草原 湿原 灌木林などに居る
越冬地では林縁や草藪で採食しながら移動する

オスは夏羽では赤味の強い色をしているが、冬羽ではそれよりはかなり淡色になる
メスは全体が淡い黄褐色
大きさ15cm

カヤクグリ

2019-01-02 | 野鳥


高山の灌木の茂みに潜るようにして生活していて、カヤは灌木の意味で使われカヤクグリの名がある
日本固有種

留鳥(漂鳥)
繁殖期には亜高山帯から高山帯の岩場や草地 ハイマツ帯に居る
非繁殖期のこの時期には、平地 低山の林や沢などに居る
数が少なくどこにでもいるわけではない 見られてラッキー

地上で草の実や昆虫類を採食する
雌雄同色 上面は茶色で、体下面は灰黒色に見える地味な鳥
大きさは14cm