いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

女性アスリートの躍進と無軌道国会の夏。 woman rush & eccentric Diet

2012-08-08 20:10:18 | 日記
 (1)オリンピックスも陸上競技が始まって中盤から後半を迎えてそちらに気を取られているうちに、なんと夏の甲子園高校野球も開幕し、昼深夜通してのほぼ1日ならしのスポーツ日和となってきた。
 それにしてもロンドンオリンピックスでの日本女性アスリートの活躍は目ざましい。まず先陣の柔道の個性、野生あふれる金メダリスト松本薫さんは強烈なインパクトがあったし(試合を終えたあとの女性らしい融和な笑顔との落差もすごい印象的)、水泳の鈴木聡美さん、寺川綾さん、星奈津美さんほかメダリストに、卓球の福原愛さん、石川佳純さん、平野早矢香さんの初めての団体銀メダリストに女子サッカーに女子バレーボールの躍進(make a rush)健闘と、ほぼ今までロンドンオリンピックスの流れを断ち切ることなく、日本女性の個性と美しさと心的描写、深層心理の輝きがまぶしいばかりの存在感、印象だ。

 こういう女神たちが日本に育ち、世界を駆け巡って、個性と美しさと輝きを放ってきていたのかと感心、納得させられる今日までのロンドンオリンピックスだ。日本女性のポテンシャル(potential)を高めたのは間違いない。
 今回のロンドンオリンピックスは初めて参加国すべてから女性の代表選手が派遣されて、種目によっては女性アスリートの記録が男性アスリートの記録を上回って物議(単純に身体能力特性の限界比較)を醸(かも)したものもあり、女性がクローズアップの大会、印象とも言える。

 日本も含めて世界的に女性人口が男性を上回る人口現象の中で、そのポテンシャルが表現されたものだ。日本に関してはこれから後半競技の女子レスリングでの活躍もさらに期待できるスパイラル(spiral)な流れのロンドンオリンピックスだ。
 日本社会の女性参加、進出環境は世界に比較して整備されていないと言われている。今後、男性に比較して人口比率の高い女性のたとえば災害時の尽力、参画、活用が効果的な回復成果に影響力を持つといわれており、そのポテンシャルをオリンピックスで示したものだ。

 (2)夏の政局では、参院に移った税と社会保障の一体改革法案(消費税引き上げ法案)を巡って野党6党から内閣不信任決議案が衆院に提出されて、3党合意で衆院での消費税引き上げ法案ほかを通過させた自民党までもが解散総選挙がらみでさらに独自に同不信任案提出の構えを見せて緊迫している。
 無軌道国会(eccentric national Diet)の国民には非常にわかりにくい入り組んだ国会独断の政局だ。

 国民世論調査で70%程度が反対する今国会での消費税引き上げ法案の成立に政治生命を懸けると公言して、国民の意思に真っ向から対決する民主党政権は国民への説明責任(accountability)は選挙の時でいいとの独善思考政治だ。
 国民に不評の政策でもやらなければならないこともあると言いながらの、国民への説明責任、自ら身を切る政策は先送り、無視しての独善政治が問題だ。

 国民の意思に真っ向から対決する法案の成立そのものということでなく、政府、首相の国民への説明責任、自ら身を切る政策の不作為放棄こそが不信任に値する政治状況だ。
 
 本格的政権交代後の日本の政治は、その当時の政治理念、構図、構造が政権自らの手により崩壊して、すでに国民の審判を受けなければ再生できない政治情勢にある。
 民主党政権は、政策選択の順序を見誤って無軌道国会に突入した。

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