いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

歴史の清算。 liquidate chronicle in JPN & ROK

2012-08-15 19:53:08 | 日記
 (1)韓国大統領が10日に実効支配する竹島に訪問視察で上陸して、国内向けの国威発揚を見せたあと今度は長年懸案の日韓歴史清算(liquidate chronicle in JPN & ROK)問題で、天皇に直接謝罪を要求する外交強硬姿勢を見せている。

 同大統領の政治参謀であった実兄議員が汚職で逮捕されて国内威信を失って、反転従来弱腰と言われてきた日本に対する外交強硬姿勢を見せることで国民の関心、威信の回復を狙ったのではないのかと思わせる政治姿勢だ。

 (2)日韓の歴史清算問題は、日本がかっての軍事政権のアジア侵攻戦略の中での韓国植民地支配下(under colony government)での戦争行為に対して謝罪と賠償責任を要求しているものだ。
 戦争とは勝者、敗者にかかわらずに双方当事国に「破壊」をもたらす愚行であると書いたが、事は侵略、植民地支配の問題、戦後日韓経済協力、競合、競争、米国を交えた同盟国関係の時代の中でも、歴史謝罪内容と賠償責任範囲、波及効果問題で双方解決の目途もない外交懸案事項となってきた。

 (3)近隣の同盟国関係でありながら、韓国(ROK)では日本の文化、芸術が受け入れられることもなく、日本の植民地支配に対する抗議、反発は根強く残っている。
 従来の韓国政権は近隣の同盟国関係にある日本に対しては主張はしても極力刺激し合う政治姿勢、実力行使は控えてきた傾向にあったが、韓国内の政治状況の変化、背景もあったのか現大統領の矢継ぎ早の日本への外交強硬姿勢である。

 (4)現在の日本の天皇制の中で、かっての戦争責任に対する天皇の責任の取り様にはむずかしい技術的、解釈上の問題がある。
 45年8月15日の天皇による終戦(敗戦)宣言で日本は戦争を終結したのだが、その点では法的、政治的体系上の戦争責任論はある。

 その後、平和憲法下の象徴天皇として政治とは一線を画した現在の天皇制の中で天皇の取るべき戦争責任論については、当時のものとは変質してきている。
 過去の歴史について責任を考察するのは政治外交だ。天皇制の良し悪しは別にして、現在の天皇が戦争責任について直接当事者としての意思を述べる立場にはないと考える。

 (5)万世一系の天皇の系譜歴史上、当時の天皇責任体制から歴史清算問題として韓国政府が天皇責任に言及するものだが、現在も賠償責任波及(中国、北朝鮮、アジア諸国)効果問題から日韓政府間でも慎重、進展を見せていない。

 しかし、事はかっての日本の進めたアジア侵略植民地支配戦略である。「政治」が説明力のある責任を負うのは当然だ。
 竹島問題もそういった過去の清算されない日韓の歴史、植民地支配問題の反転が尾を引いている。

 (6)戦争というのは双方に回復することが困難な「破壊」を生んできたが、植民地支配となるとその責任論ははっきりしている。
 政治が責任を持って歴史清算に向けて説明力のある外交姿勢を尽くさなければならない。

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