goo blog サービス終了のお知らせ 

いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政治空白。 political blank

2012-08-22 20:01:33 | 日記
 (1)首相が政治生命を懸けて可決成立した税と社会保障の一体改革法案だが、中身で固まっているのは14年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる「消費税率(percentage of consumption tax)」だけで、肝心の社会保障制度の中身については今年末までに立ち上げるとした(社会保障制度改革)国民会議での審議に先送りしてまかせるというものだった。

 22日に1年以内と決められた同推進法が施行されて国民会議の設置が可能となったが、自民党はすでに解散総選挙にシフトしており、政治政策は新政権が対応することと取り合わないために、国民会議設置の目途はたっていない。

 消費税引き上げ法案が与野党の政治かけ引きに利用されただけで、肝心の中身がこれではこれが(政府の野党迎合、野合による3党合意も含めて)「決めれる政治」と評価したメディアの見識も疑われる結果となった。

 (2)民主党政権は国民が反発する消費税引き上げ、原発再稼働に真っ向から対決して政策推進して、緊要なデフレ、円高不況、雇用不安、震災社会、1票の格差(違憲、違法)是正問題には効果的な政策打ち出せないでいる「政策順位の選択の誤り」をくり返している。

 消費税引き上げ法案も本来、社会保障制度の改革内容、中身、制度、救済策を明確にしてその「使途」をあきらかにしての説明責任(accountability)が優先されるべきところを、その努力、工夫、改革を怠(おこた)って、先送りしての消費税引き上げ論に特化してのひとりよがり、自己主張の野望、野合政治だった。

 (3)1年以上も違憲、違法のまま放置してきた国会審議による1票の格差是正問題も、支持率低迷にあえぐ党、政府の選挙回避の手段に使われてきた。
 ようやく民主党が自党案(0増5減)で野党欠席の中で衆院審議に入ったが、各党への影響効果の党利党略の中で成立の目途は不透明のままだ。
 ここでも「0増5減」案先行提出の自民党が解散総選挙に特化して同審議に応じていないのは、党利党略に偏った政策方針に整合性を欠く理解不能の行動だった。

 (4)利害当事者の国会に1票の格差是正問題を委(ゆだ)ねても、公正、公平な方向性を導き出すことは所詮(しょせん)無理な話だ。
 国民の今年中の解散総選挙の意思は過半数を超えており(世論調査)、1票の格差の違憲、違法(国会法の中でのこと)問題はあるが(それは1年以上も放置した国会の責任)、まずは「現状打開」として「消費税」、「景気(雇用)」、「震災復興社会」を争点に解散総選挙での国民の支持する政権で一旦、リスタートするしか選択肢はないのではないのか。
 そこで1票の格差是正、消費税引き上げの実施時期の見直しをはかれば良い。

 (5)1票の格差是正を「人質」に、選挙を先送りして「政治空白(political blank)」を放置する訳にはいかない政治不信の中だ。
 選挙やり直し(現状のままでは違憲判断)でもいいが、第3者委員会、機関による1票の格差是正率による議員の定員削減による合憲総選挙の前に、「国民」による「ひとつ」の答えを出すことも必要な政治情勢だ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする