いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

国連が死守すべきこと。 to maintain desperately with UN

2012-08-23 19:41:05 | 日記
 (1)いまさら国連の無力感を言っても始まらないが、究極(ultimate)何のためにあるのか存在感は形無しだ。運営は対立する双方が一方的に自己主張、相手非難をくり返す国際世論へのパフォーマンスに終始して、重要会議(安保理事会)では拒否権を行使する大国イズムに主導されて効果的な収拾案の糸口さえ見出せない、つまり形がい化、形無し国連外交だ。

 世界の影響主要国がこぞって参加していながら、協議などする場でもなく自己利益、主張、影響力を宣伝するだけの見本市状態だ。
 シリア紛争でも米国、欧州とロシア、中国が自国事情優先主義により立場が真っ向から対立する中でいくら国連の停戦監視団を派遣してみても、ロシア、中国の政治的援護のバックグラウンドを持つシリア政府と反政府勢力の戦闘に避難するだけで何も出来ずに国外退去するハメになって、国連の無力感、統治力の無能ぶり、市民を巻き添えにした悲惨な戦闘現場からの逃避という無責任さを世界に強調する発信するだけのピエロ(pierrot)になってしまった。

 日本人女性ジャーナリストほか多くの外国人記者も犠牲に巻き込んでの無常で非情の紛争、戦闘が続き、結局、米国の実力行使、ロシア、中国との個別交渉以外は紛争解決の手段も方法も見つからない異常事態が続く。

 (2)竹島を巡る日韓の領有権(領土)問題、実効支配する韓国を日本外相が「不法占拠(illegal occupation)」と非難して、国際司法裁判所に提訴すると言っても韓国は領有権を主張して「領土問題など存在しない」と主張しこの提訴を受け容れない態度だ。

 国際司法裁判所も司法パラダイム(paradigm)など手段、拘束力もなく、有り様もなくて、韓国が拒否すれば提訴は成立しないという、これまた形がい化、形無し司法だ。
 韓国の実効支配する竹島問題への対応は、日本が実効支配する尖閣諸島で中国に対して日本が主張する「領土問題など存在しない」論理とまったく裏返しの同じ理論で、双方主張事情、出方がよくわかる身にしみる領土問題だ。

 歴史的に自国の領土であることは間違いないと言っても、領土問題で国際的に説得力のある証明力などあるはずもなく、結局、実効支配、占領化という「実力行使」が唯一の領土問題だ。
 ともに主張する双方に説得力のある証明力などないので「共同開発地域」とするしか、それがあるとすれば平和的な解決方法はない。

 (3)ないよりはましという程度の国連、国際司法裁判所の存在の、覇権主義、全体主義、独裁国家が我がもの顔で主権、国内不干渉を主張して譲らない世界政治だ。
 シリア紛争に代表される、言われる市民弾圧の人権、人格否定にまで手をこまねいている国際社会は異常だ。

 一方の大国の実力行使しか解決手段、影響力を持たないというのも、戦禍の歴史をくり返して世界平和をさらに遠ざけていく要因だ。
 せめて国連が領有権問題の「共同開発」型理論を紛争当事国に率先主導できないものか。
 そしてこれならできる。紛争地の報道の役割は大きく、国連が死守すべき(to maintain desperately with UN)ことだ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする