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ゆらぎ荘の幽奈さん 第11話「修羅場の呑子さん」 感想(週刊少年ジャンプ 2016年20号)

2016-04-18 | ゆらぎ荘の幽奈さん









今週は久々に幽奈さんがほぼ出てこない他のヒロインの担当回でした
本作の担当編集のノリや演出といい、このタイミングでこういうヒロインの話を挟める感覚といい
結構波に乗ってる感じも個人的には受け取れたのですが・・・この調子で真っ当に人気作になってくれる事を願っています
特に今週は色々と哀愁溢れる仕上がりで(笑 いつもとはまた違った類の面白さがあったかと
幽奈さんはほぼ出番なしでしたけど、これはこれではっちゃけてて読んでて素直に楽しいエピソードに仕上がってたかなぁ、って思います
正にダークサイド オブ ゆらぎ荘、的な・・・笑
 「荘」ものとしても、また一歩住人との距離が縮まって非常にイイ感じだと思いました
こういう感じでどんどんみんなとの絆を深めていって、最終的には心地良い一体感を味わえれば本望ですね。
そんな訳でミウラセンセの心の叫び(だから違うって!笑)も披露された11話の感想です。














これはこれで新鮮。


今週は呑子さんのお話でした
呑子さんをメインに据えた場合、どういうお話になるんだろう・・・?ってのは思ってましたが
まさかこういうオンナの哀愁溢れるお話になるとは、、、ごめん、ちょっと思ってた
のは、ともかく、他のヒロインは割とピュアな一面を掘り下げられて来てたので
ここへ来てこういうちょっと歪んだ感じのヒロイン像・・・というのは新鮮で良かったと思います。
他ヒロインとの差別化も見事に図られてる上に、呑子さん「ならでは」の面白さも生んでいて非常に良かったかと
それに、こういう哀愁系オトナ女子もまた需要はあるっちゃああるでしょうしね笑
まあでも、、、早々「理想の出会い」なんてないでしょうねえ
なんかそういう・・・分かりやすい言葉で書けば所謂“負け犬”っぽいトコロが可愛いヒロインなんでしょうね
そして共感も出来る

今週は純粋に面白かったエピソードでもあり、
「呑子先生の心の叫びは実在のミウラタダヒロ先生とは~」の無駄な(笑)注釈だとか
(ミウラセンセ、相当堪ってるのかなあ・・・。)
そういうぶっちゃけ要素も楽しかったし、
中盤では資料制作と称してコガラシの超役得展開もあったり笑
合法ラッキースケベ、、、っていうコミカルなシーンでもあり、逆にコガラシの生真面目さも目立っている塩梅が良かったですね
制服姿の呑子さん、むっちむち過ぎて若干アリだと思ってしまった(笑
そして何気に(先述の様に)コガラシもちゃんと活躍させている抜け目の無さも良かった。原稿が完成したのは彼の尽力あっての事ですしね。
今回は色々とネタてんこ盛りで、すこぶるキレの良かった回だと思いました






ただ、そんな呑子さんの哀愁の裏には
「自分はただ逃げてるだけ」っていう劣等感もありました
実際、現役で狭霧が活躍しまくってるので後ろめたい気持ちもあったんでしょうね
そういう類のペーソスの表現、、、に関しても冴えているお話でもありましたが、
ここでコガラシが言ったセリフがまた絶妙に効いてましたね。

後ろめたい、逃げてるような気持ち・・・を楽にするように
「でも結局、あんたお酒絶ち出来ないでしょう?」みたいな。
そういう、、、熱さで誤魔化す訳でもなく
勢いでねじ伏せる訳でもない
どちらかと言えばもっと“粋”な、オトナの作劇になっていたような気がして
そういった意味でも今回はいつもとはまた違う魅力に溢れていた話数だったんじゃないかなあ、って思います
オトナならではの哀愁、オトナならではの悩み、そしてオトナならではの解決方法・・・。
こういう角度からの「いい話」も出来るんだなあ、という意味合いでまた個人的な評価を上げた話でもありました
何よりも、今まで全然出番がなかった呑子さんを使ってここまでのクオリティのエピソードを作れる手さばきが実に見事ですね
呑子さんも(哀愁加減含めて笑)コミカルで楽しくて、でもそれだけじゃない一面も見せて良かったですし
コガラシもコガラシで今回も生真面目で、でも彼女に合わせた発言も出来る気の効いた一面も見せてくれて本当に良かった
既にスタートダッシュには成功している(と、思われる)本作ですけど、
こういうエピを見せられるともっともっと人気になって欲しいなあ、、、って個人的に感じちゃいますね
コメディと官能の裏で確かに描かれている「奥深さ」にも気付いて欲しいな、って願わずにはいられないです
きちんとサービスに取り組み、きちんと「良い話」を展開出来ている辺りはやはりレベルの高さを感じますし、
(現時点で)アンケ層の読者の評価が高いっぽいのもまた道理だと思っています
今後もこの調子を保ち続けて欲しいですし、
いちファンとして今週以降もアンケを出し続ける所存です
ある意味、むしろ大切なのは「ここからの勢い」でしょうしね(笑
高いレベルのコメディセンスと、呑子さんのあいくるしさとエロスと、そしてオトナの良い話・・・と今週もまた傑作回であったと思います





そして、「オトナの楽しみ」もまたありますよねえ・・・笑
ここまで笑顔で、嬉しそうにお酒を呑むキャラも意外と見当たらないので(特にジャンプでは)
なんか読んでて微笑ましい気分になりますし、お酒好きという特徴を上手くアイコンに出来てる感がありましたね
ちなみに自分は呑子さんよりも年上ですが、実はほとんどお酒は呑みません
特に家呑みとかは人生で一度もしたことがないくらいです
だから、余計に俺よりも年上感ある

・・・いや、でも、こういう哀愁系オトナ女子はこれはこれでいいものだなあ、と
最後の本作の担当編集の煽りも正直笑えたんですが(笑
なんか色々と徹底されてるお話でもあり、
中途半端ではない良さがあったエピソードでもあったかなと
たまにはこういう「大人な」お話があった方が案外新鮮で良いかもしれません。って事で機会を伺ってまたよろしくお願いします。












・・・ちょっとアリかも。って思ってしまった、、、笑
無防備過ぎて堪らん(笑)。