サブカルチャーマシンガン

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The Cheserasera「歌い手冥利に尽き<LOST IN TIME編>」@代々木Zher the zoo 16.4.9

2016-04-19 | LIVE








去る4月9日、ケセラセラとロストのツーマンを観に代々木に行ってました。









この日の体調ははっきり言って悪かったです
喉はやたら痛いし、咳こむわで今考えればここで無理して行った事で更に風邪が悪化したような気がします
ただ、体調が悪くてもこの日はどうしても行きたかったのです・・・
内容を考えれば、後悔なんて今更ないですね。という訳で、かなり遅いんですが自分なりの感想でも。

ロストインタイムはそもそも学生の時から聴いていて、
今も欠かさずリアルタイムで新譜を聴いているバンドの一つな訳ですが
ここへ来てロストへの敬意を表明するバンドが増えて来たなあ、といちファンとして感じています
そのきっかけがback numberであり、そしてここ最近特に敬愛の意を示しているのがケセラセラでしょう
そもそもの発端はこの企画と同タイトルの対談から始まってる訳ですけど、まあその対談が凄く面白くて(笑
気が付けば、全部の対談相手と共演してしまっている行動力も凄いですし、改めて宍戸翼というボーカリストの
ミュージック・ラバーであり、純粋に音楽愛を突きつめて行く姿勢に感銘を受けてしまったのでした
トークとかでもロスト愛が滲み出ていてそういうトコロもまた心地良かったですね(笑

そして、ケセラセラ自身も相変わらず格好良くて、
尚且つ新曲中心で勝負する攻めのセットリストも潔くてイイ
正に三位一体、渾然一体となって襲い掛かって来るアンサンブルの凄まじさは一見の価値アリ
まだ若手のポジションながら既にライブバンドじみてて最後まで最高な夜でした。
また、対バン及び各々のボーカリストのソロ対バン等も観てみたいですね
特に「つっくんほっくん」はこの夜限りで終わらせるには惜しい(笑










つっくんほっくん
1.30(つっくん)
2.讃美歌(ほっくん)

初の対バン、という事で「何かやれないか」と模索した所こういう形になった(らしい)
ちなみに言わずもがなつっくん=宍戸翼、ほっくん=海北大輔、です
更に言えば元々のユニット名は「宍戸海」だったとか(酷い笑)

これはね、本当に良かったです
宍戸くんの歌う「30」は原曲よりもちょっとブルース寄りで、尚且つ青春風味も混ざってて
またロストのとは違う“渋み”みたいのが感じられてすこぶる良かったなあ、と
海北さんの歌う「讃美歌」は、ホントにロストの持ち曲かと思うくらい(笑
完全に海北色に染められてて表現力の凄味を感じました
なんか、こう・・・お互いの雰囲気も良くて、
二人してアカペラで歌って、
空気を読んだ演奏もコーラスも冴えてて・・・という風に
個人的には岩海苔とか海ノ奏、おだかいほくみたいにこの二人でツーマンやって欲しいなあ、、、と思うほどでした(笑
また宍戸くんの嬉しそうな表情の数々も印象的で、本当にロスト及び海北さんが好きなのが伝わって来てそれもまた良かったですね。
もう一度観てみたいユニットでした。っていうか観させて(おねだり)。



LOST IN TIME
1.Synthese
2.列車
3.366
4.小さな隣人
5.予知夢
6.30
7.26
8.ひとりごと
9.燈る街
10.手紙
11.約束
12.22世紀



最新曲中心のセトリでした
その攻めてる感じもまたお互いのバンドがシンクロしていた印象で良かったですね
一曲目からガムシャラさをふんだんに打ち出し、めまぐるしいアンサンブルで会場の動悸を上げていく
続く「列車」で哀愁満点のステージングを叩き付け、聴き手の琴線を揺さぶっていく
心地良い福音「366」、
アルバムでも屈指の名曲の一つ「小さな隣人」と堪らない流れが続く
個人的には「小さな隣人」「予知夢」みたいなアンニュイでナーバスな楽曲大好きなんで(笑
この辺りのブロックは私的なツボに入りまくってて実に最高でしたね
やっぱり、「予知夢」の最後のララララ~♪はこの日も物悲しくて、祈りにも似ていてグッと来てしまいました
この2曲は本当にツボな曲でもあるんで、今後も是非是非生で聴きたいものです。

「30」~「26」とお馴染みの数字続きのセトリ、
具合が悪くてネガティブだった所為か、「26」の歌詞の方向性に不意に胸を熱くさせられつつ
続く久々の「ひとりごと」で歌の力をまた確かに感じ、やっぱり「きこえているかい」はイイなあ、っていうのも感じ(笑
優しく響いた「燈る街」、情熱が揺れる「手紙」とホットなステージングが続いていく
ドラマティックに胸に伝わって来た「約束」でクライマックス感を出しつつも、
最後も最新作の楽曲「22世紀」のアグレッシブなパフォーマンスで締め
全体的に、「DOORS」の楽曲で闘って行こう!っていう
シンプルな意志を感じさせる内容で
そんな今を生き続けているロストのステージはやっぱり最高だったのでした
今年はアコースティックツアーや旧譜を振り返るライブ等企画も盛り沢山なので、
その意味でも2016年のロストインタイムが楽しみになった公演でした。ちなみに今年初でした(!)。
ハイライトは、(風邪の悪化で)不安げな中美しく頼もしく響いていた「26」で。



The Cheserasera
1.灰色の虹
2.butterfly (in my stomach)
3.讃美歌
4.ファンファーレ
5.まっすぐに
6.No.8
7.ラストワルツ
8.インスタントテレビマン
9.スタンドアローン
10.After party lululu
11.FLOWER
12.東京タワー
13.月と太陽の日々

14.Lullaby
15.でくの坊



一曲目から破壊力満点のドラムとリズミカルなビートの応酬で早速堪らん気持ちに(笑
そこから新曲を連発するモードへ
攻撃的なギターサウンドが新鮮だった「butterfly (in my stomach)」の衝撃から
キラーチューン「讃美歌」の伸びやかな心地良さを挟んで、
ポップでカラフルな新譜の曲がどんどん演奏されて行きました
シンプルで力強い印象だったので、早くアルバムを手に入れて聴きたい気持ちになりました
特に「まっすぐに」はロストファンにもアピール出来る類の楽曲だったのでは

個人的にまだライブで聴けてなかったのでその意味でも嬉しい「No.8」、
この曲は90年代の歌謡曲感のあるグッド・メロディが実に良いな、と思いました
切なさも織り交ぜながら、
スロウな曲もじっくりと聴かせていく攻勢にこのバンドの進化なんかも感じられました
沁み渡る「インスタントテレビマン」も実に良かったですね
その後も印象的な新曲を挟みつつ(特にアフターパティルルルのメロディの収め方が好き)、
ライブも後半に突入。

MCでは(ロストのライブを観て)「1曲目から泣いてしまった。しかも、2曲目でも泣いた(笑)」と想像以上のロスト愛を披露
宍戸くんによると(ロストの)「まっすぐ過ぎるくらいにまっすぐなところが好き」だそうで
なんかもう本当に敬愛してるんだな~、って事が伝わって来て本当に良かったですね
こういう風にストレートに愛を表現出来る人は強い、と思います
今は変にスレてる人が多くて居心地が(ぶっちゃけ)良くないけれど
こういう人がいるとみんなも素直になれるんじゃないかな・・・とか、思ってしまいました


ロストに負けじと情熱溢れる音像の「FLOWER」を激情的に叩き付け、
疾走感が堪らない「東京タワー」とポップの桜を咲かしていく
この日の「東京タワー」は前回観た時よりメロディを丁寧に歌っていた印象でそこも良かったです
そして「月と太陽の日々」で絶頂を迎えてこの日のライブは終了、
音楽愛も発見も多々あった幸福な夜でした。感謝。


















アンコールでも新譜から披露、とその徹底っぷりも見事
曲も良かった。
ですが、実はケセラセラのハイライトは「でくの坊」だったかなあ、って思います
この日を総括するかのように、感謝を込めるようにいとおしいビートが鳴り響いた渾身の「でくの坊」
そのメロディも、コーラスも、力強い演奏も数カ月ぶりに観たのに以前とは早くもパワーが違っている様に思え
その意味でもケセラセラの未来を象徴するような一曲だったなあ。。って振り返って思います
それはお世辞とかではなくてね。
ちょっと涙線にも来てしまった最後の最後の会心の一撃もまた、
この夜の完成度の高さを証明していたかと。また、お互いのライブにも足を運びたいですし、
その道中で再び両者がクロスオーバーする事も信じています。取り敢えず、6月が楽しみですね。