あの頃みたいに笑えない
変わったのはきっと僕も同じだ
この曲の歌詞に「自分を好きだった君はもういない」というニュアンスの歌詞があるんですが、
そのフレーズを聴いてると・・・こう、相当切なくなるんですよね
結局のところ、
人間関係って難しい。。
一度仲良くなっても軋轢が生まれてさようなら。とか当たり前の話ですし、
時が移ろえば人だって変わってお互い別々の生き物になっていく
それを「そういうもんだ。」と割り切れる人と、
「淋しいな。」って思ってしまう人と2種類居ると思うんですけど、
後者の人間にとってはとても強く響く楽曲に仕上がってると感じます。
この曲もめちゃくちゃ良い曲で、
なおかつ聴いてると逆に落ち込むくらい歌詞のニュアンスが伝わりやすい秀逸な曲に仕上がってるんですけど、
ぶっちゃけて言うと自分が失ったものってやっぱりイノセンス・・・純粋さだったりするんですよね。
あの頃みたいに、
何も考えず無邪気に、
ただただ自由に笑えてた自分はもういない・・・
そう思うと正直聴いてて「クる」ものもあったりするんですけど、
何気に変わったのは自分も同じ。って自己批判に近いエッセンスがあるのもまたイイ、、、というか沁みるんですよね
それで、その言い訳を許さないシビアな感覚もまたロックバンド然としていて素敵です
あの頃みたいに笑えない、という歌詞をもっと掘り下げると、
「あの頃」はまっすぐに信じられる「何か」がきっと誰にでもあって、
でもそういう「何か」が打ち砕かれてただの灰になってしまって
だからこそ、
もう無邪気に笑えない。。っていう、
ちょっと、いや、かなりセンチメンタルな雰囲気に仕上がってると感じるんですが、
でも楽曲自体お洒落だけど、どこか泣きメロでそんなしっとりしたアレンジにも似合ってるんですよね
しっとり、と言いつつ、リフが小気味良い軽快なものにもなってるのでポップでもあるんですけど、
そういう聴きやすく沁みる・・・っていう一粒で二度美味しい、的な楽曲に仕上がってるのが面白いですね
個人的にはしっとりしてお洒落なアレンジの中ガンガンビートを刻むドラミングもツボな一曲です。
最後には、
楽しかった季節に別れを告げるフレーズなんかもあったりして、
それがまた切ない、、、というか最初から最後まで何一つポジ要素のない楽曲になってるんですけど、
でもそれもリアルでいいよなあ、と自分的には素直に思います。
自分も、あの頃みたいに笑えません。もう。