サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

君の中にいる誰か。/アクタージュ act-age scene121「また一歩」

2020-07-20 | アクタージュ








皐月ちゃんは「自分と真波は似ていない。」と言う
ただ、真波ちゃんが撮影所に憧れてああいう人々を目指したように、
皐月ちゃんもどこかで身近なお手本である夜凪ちゃんを目指していて・・・ってところで、
正直着地点としてはかなり上手いものに仕上がってたと思います
上辺だけをなぞるのではなく、
自分の感情だったり普段の生き様の中から、
“自分の中の誰か”を探す、っていう・・・
人間って自分は自分!って強く思ってるようで、
その実全く違うかもしれない誰かに似た部分って結局必ずあるものなんですよね
例えば男性の中にも女性的な何かは絶対にあるし、
その逆も然り
そう考えると、
人は何にだってなれるーというのも間違いではなく、
皐月ちゃんの中にも“真波的な何か”は確実に存在する
そうやって自分自身の内面から教えていく作業はかなり内容のある修行だったと思うし、
多分いつも自分を可愛く見せる事に終始し過ぎていて何やっても同じ演技に映ってたと思うんです
だから「演技してない自分の美しさを演技に落とし込む。」って方法をレクチャーしたのは流石だな、って。







たぶん、
あのままがむしゃらにただただ真波の上辺をなぞってもここまで辿り着けなかったと思う
考え方としては皐月ちゃんが真波ちゃんに似てないよ。っていう思い込みを覆すのが先だったから。
結局人間なんて多少の誤差はあれど美しい感情も汚い感情もみんな共通で使ってるもんだから。
その・・・
教え方も夜凪ちゃん成長したな、と感じましたし、
正直今までの夜凪ちゃんのここまでの経験則でああいう教え方になったと思うんです
そう考えると後進に技術を伝えていく人間としての責務を果たしてる気がして、
夜凪ちゃんもまた成長したんだな~と思えるお話で二重に良かったです
 また、
皐月ちゃん自尊心が高いから、
素直に夜凪ちゃんみたいになりたいです。って言えなくて、
でもその相様がちょっとツンデレっぽくて(笑
ハッキリ言ってかなりいじらしくて可愛いと読んでて感じました
ある意味、ぶりっ子してる時もそれはそれで可愛いけど、それ以上にナチュラルで可愛かったです
これからは、
「ああ、自分ってこういう一面もあって、でもそれはこう映ってるんだ。」という事を意識しながら演技に臨む
皐月ちゃんはただ可愛いだけの子じゃなくて、誰かに憧れて頑張ろうと感じるストイックな面もあるし
不機嫌な気持ちをストレートに表す裏の無さや意外と食いしんぼな一面もあったりする
そうやって自分があんまり意識してない自分に気付く事が、
「これから」の演技にも繋がってゆく。
皐月ちゃん、
素晴らしい成長を見せて欲しいですね・・・!






でも、
今回の冒頭を読んでると、
皐月は自分が無意識に誰かに憧れてる事すら分かってなかったんですよね
それを思うと今回の話数でグッと真波に近づけたと思う
真波になろう、とするんじゃなくて、
自分の中の真波を探す、というシンプルで美しい方法。
冒頭に挙げた画像は、先週のどの皐月ちゃんよりも“真波っぽかった”のが物語っています
そして、そういう皐月の無垢な部分すら吸収しようとしている夜凪ちゃんもまた、
真波に一歩近づいたような・・・そういう収穫だらけの121話目でした。
今は未だ静観に徹している環さんの、
これからの行動含めて先が楽しみ、、、、ですね!