サブカルチャーマシンガン

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syrup16g「tour Les Mise blue」@KT Zepp Yokohama 22.12.8

2023-02-14 | LIVE











12月の8日にsyrup16gのライブに行ってました。初日のレポです。









去年末に出たアルバム「Les Mise blue」のツアーの横浜公演でした
ちなみに、syrup16gのライブを東京以外で観るのは・・・意外と初めてだったでしょうか(!)。
今パッと思い出すと日本武道館、東京国際フォーラムA、今は無き新木場STUDIO COAST、
あと今度映像化もされる東京ガーデンシアターですとか、
振り返ると東京ばっかな事に気付きました
例えば、
アルバム連発していた2002年頃って音源はバリバリ聴いてましたけど
高校生だったんで諸々の事情があってライブには行けない時期で。
正直、
自由にライブに行けるようになったタイミングで日本武道館の解散公演があった感じだったので、
そういう意味では・・・生まれ育った横浜市でライブが観れたのは凄く良かったですね
そもそもライブの本数自体が多くないんでその意味でもレア感ありました笑

で、
今回のライブって、
結構東京ガーデンシアター公演に近いものがあって、
まあ本編で演奏してる楽曲がほぼほぼ同じなんで当然っちゃあ当然なんですけど、
だから観ていて少しばかりの❝懐かしさ❞はありましたね
ただ、
あの時と違うのは、
音源で聴き込んだ後に鑑賞していたので、
より楽曲に夢中になれた・・・ってところはありました
思えば、リリースの一年前にほぼ全曲聴いてるアルバムって早々無い気がする
その分余計に想い入れも深くなってくれたような感覚もあった一夜でした。では、以下。










一曲目はアルバムと同じく「I Will Come(before new dawn)」。
この曲なんか正に一年前の公演と楽曲の雰囲気も変わって無いので凄く懐かしかった...し、
五十嵐さんのシャウトもあったりしてのっけからある程度の熱さを含んでのスタートでした。
そこから、
誠実なメッセージが胸を打つ「明かりを灯せ」、
この曲もすごく良くてこの日は「淀みないもの集めて」という歌詞に感情移入しながら聴いてました
メモ帳に因ると自分が子供の頃観ていた大好きなアニメを想起しながら聴いてたみたい。

去年リリースされた楽曲の中でブログの企画記事で1位にもした「Everything With You」、
流麗なメロディと物憂げな歌詞が胸を打つ会心のキラーチューンでした。
また、
生で聴くとアウトロのベースラインがえらい官能的に響いていてそこも素敵でしたね。。
 終わり際の「死んだっしょ」ってフレーズに泣きそうになった「診断書」、
2日目はともかく(?)初日はノーミスだったんですよね
ギターサウンドがめちゃくちゃ気持ち良くもあり、
このザラつきつつも琴線に触れる印象の五十嵐さんのギターが本当に好きだな!と。


「あなたもまだ知らない貴方を見つけたり」の部分の❝歌❞が沁みるくらいに秀逸だった「モンタージュ」。
そう、
新譜の楽曲は、
全体的に「歌」がいいな~って感じる楽曲が多い
様に想えて、
この曲なんかはその筆頭でした。
そして、
その歌・・・サビの伸びやかなボーカルがすこぶる気持ち良かった「Don't Think Twice」がまた最高でした
この曲は特に90年代っぽい仕上がりに思えてその空気感も含めてトリップ感抜群...!!
個人的に声量に関しては今の方がむしろ強いんじゃないか?とか感じたり、
兎角拡がりを強く受けさせるサウンドスケープが印象的でこの曲は音源以上に化けてましたね。
過去を振り切るかのように執拗に繰り返させるタイトルにもグッと来てました。。

楽曲に寄り添った照明も大好きだった「深緑のMorning glow」、
生で聴くとやっぱりあのギターサウンドが抜けが良く快感でしたし、
大サビ?のゆったりした歌が沁み入る印象で堪らなかったです
ここでも、
また歌心を強く感じさせた「Alone In Lonely」。
静かな楽曲ですが思ってたよりもライブの空間にも似合う感じ・・・でしたし、
ステージでじっくり聴くとその歌詞の内容もより頭に入って来る印象でそれも良かったですね。

一転して、
攻撃的なロック・モードを魅せ付けた「In The Air,In The Error」では情勢含めた混沌っぷりを叩き付ける
逆にブルースの匂いを存分に感じさせた「In My Hurts Again」と、
こうして通して聴いてみると、
改めて振り幅が広いアルバムだな~と如実に感じながら陶酔していました。
感傷と熱情が籠った渾身のギターソロが火を吹いていた「うつして」も至高でしたし、
自分の想像してた以上に新譜をステージで表現する際の仕上がりだったり熱量が好調だったイメージで、
贔屓目抜きでどの楽曲も良い具合のテンションで聴けたようなライブでそこが良かったですね。


それで、、、
本編最後だった「Maybe Understood」。
これがこの日一番ってくらい良くて感動もしました。
正直、
音源で聴いた時は、
ポップめの楽曲ですな~みたいな感想だったんですが、ライブで聴いて初めてこの曲が分かった気がする。
美しいシルエットの演出に流麗なバンドアンサンブル、サビで突き上がるみんなの拳・・・
ああ、
この曲は、
「ここまで」生き抜いて来たシロップのリスナーに対する❝本気の応援歌❞なんだ。って素直に思えて、
なんかそれが.....個人的に堪らなかったですし、聴いていて精神的な励みにもなった気がしました。
言葉で表現するのは難しいんですが、
今のキャリアの今のsyrup16gみたいなバンドが歌うから「こそ」響く楽曲というか、
結局、
自分も経年劣化だったり挫折だったりで結構ボロボロではあるので・・・
そこも理解しつつ誠実に紡がれたメッセージソングとして高らかに鳴ってる気もして、
なんだか無性にこの楽曲が大好きになれたんですよね。
これだから、ライブは面白い。
音源で聴いた時は、
「Everything With You」や「診断書」、「深緑のMorning glow」辺りがトップクラスだったんですけど、
ライブでこの曲を聴いて以降そこに割って入るか或いはそれ以上か、、、という位に大好きになってしまった
今では通勤時に限っては新譜の中で一番ヘビロテするようになってしまった(!)ので、
そう・・・ですね
東京ガーデンシアターの時も演奏していて良く感じてたとは思うんですが、
歌詞の意味合いが理解出来た分より沁みる様になった、、、という感じでしょうか

兎角、令和に於ける、30代後半の自分に於ける、最新の応援歌の一つになってしまいました
紛れもなく最高の本編のエンディングでございました
(余談ですが、
アンコールがあるとは言え、
長々と演奏して来た末の最初の区切りって案外凄い印象に残りますよね)。
ありがとうございました!!!











I Will Come(before new dawn)
明かりを灯せ
Everything With You
診断書
モンタージュ
Don't Think Twice(It's not over)
深緑のMorning glow
Alone In Lonely
In The Air,In The Error
In My Hurts Again
うつして
Maybe Understood

Dinosaur
Stop Brain
Drawn the light
明日を落としても

前頭葉
神のカルマ
天才
リアル

Les Mise blue










アンコールでは、
ツアーグッズのモチーフにもなったカクカクしたサウンドが気持ち良い「Dinosaur」、
そして、
なんだか超久々だった気がする「Stop Brain」(!)
ちなみにこの曲が始まった瞬間の観客の歓声がまたスゴかったですね笑
まるで「待ってたよ~」と言わんばかりの声にもノせられたのかよりダイナミックな演奏、
かつ、
踊れる仕上がりになっていてこれまた堪らない一幕でした。
この曲のベースライン大好きなんでその意味でも恍惚的でしたね...!
怒涛のドライブ感に思わずヘドバンもしてしまった「Drawn the light」の衝撃、
これこそ中~高校生辺りの多感な時期に聴いてたのでその意味でも懐かしく・・・だけど、
懐かしいだけではない今だからこそ受けられるトリップの様な感覚もあってそこも至高でした。
代表曲、
「明日を落としても」では、
最後の部分で五十嵐さんシャウトかましたり、
最後まで滾る様な熱量を以って最初のアンコールは終了しました。

2度目のアンコールでは、いきなり「前頭葉」(!!)という攻めたチョイスでした
っていうか、下手したらこの曲ライブで聴くの初めてだったんじゃないだろうか
サビの「前!頭!葉!」の部分の盛り上がりがスゴかったです
なんか独特のもんがあってサイコーでした...笑
「あんた嫌い」の箇所をいつも以上に乱暴に歌っていた「神のカルマ」にもスッキリした
そこから、三位一体のアンサンブルが縦横無尽に駆け抜けてた印象の「天才」、
ドクドクするビートの気持ち良さも含めて会心の出来栄えでした
2度目のアンコール最後の曲は、
2日目では演奏しなかった「リアル」で締めでした。
この日のこの曲は、より鬼気迫る印象の「リアル」でそこが良かったですね
勿論、いつも通りのライブ向けのアンサンブルでもあったんですが、
そこに妖艶なダークさも更に追加されてた印象が個人的にあって・・・是非また聴きたいと想いました。

そして、
トリプルアンコールで「Les Mise blue」を爽快に響かせて初日は終了。
この曲はライブで聴くと切ない青春性がより拡張されて響いて来る印象で・・・
なんだか空しく哀しかった過去の思い出すら肯定出来て「しまう」ような、
そういうエッセンスを受けながら余韻も感じつつのエンディングでした。

中畑さんが「明日また会おう!」的な、
そういうニュアンスのMCをしていて(ちょっとうろ覚え)、
明日の約束が出来る事自体にある種の喜びを感じてた記憶がはっきりと残ってますね。
ちなみに2日目も参加しましたので、そっちも書くのでよろしくお願いします!














という訳で、
最高過ぎたツアーの横浜公演初日のレポでした。
こうして振り返って見ると2daysの初日なのにえらいトピックが満載で大充実してましたね~
特に、
「Maybe Understood」に関しては、
この日以降よく聴いていてこの先生きていく上での指標の一つにまでなっているので、
その意味でも感謝ですし、最新の曲が個人的なハイライトになってくれる有難みがまたスゴかったです。
syrup16gは、懐メロではなく、「今のバンド」なんだ。
それをしっかりと示した会心の一夜でした。




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