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【伝わって、それをまた伝えて】SHIROBAKO 第17話「私どこにいるんでしょうか・・・」 感想

2015-02-06 | SHIROBAKO
この二人のやりとりが面白過ぎる(笑 久乃木愛ちゃん予想以上にめちゃカワですな~。







冒頭では久々に高梨にプリプリしてるみゃーもりを拝めて早速眼福でした
最近のみゃーもりは明るくて時にちょっと意地悪な目配せをするそれはそれでめっちゃ可愛いキャラクターとして描かれてますが
初期でよく見られた困ったような表情や口調なんかも個人的には好きだったりするので(笑
何気にあ・うんの呼吸で会話が出来てる辺り良いコンビっちゃあ良いコンビ・・・なのかな。

そのシーンで見受けられたのは観る前からグダグダ言う連中の野暮ったさ、、、ですかね
そもそもそんな穿った観方、観る前から固定観念がベッタリ付いてちゃ正直「純粋に観てる」とは言えないでしょう
もっと言えば「その人が何を作って来たか」、と
「その人が(これから)何を作るのか」は全く別のものですから
それでいて周りの評価が良かったら右に倣えでよくある手の平返し、
始まる前から観てもいないのにグダグダ言ってた癖にまあ都合の良い生き物ですよね
勿論イメージや経歴なんかは視聴意欲に作用する事もありますけど、まずちゃんと触れてから物を言うべきだと思います
「周りがこう言ってるから」「みんながそういう風に言ってるから」じゃ、完全に思考停止でしかないですね。

もう一つ、キャラデザ通過に関して井口さんが小笠原さんに感謝の意を述べた場面
それはそれで井口さんの誠実さが表れていて素敵だったんですけど、その後そんな井口さんに彼女は、
「井口さんがめげず腐らず頑張ったからです」
こんな言葉を掛けていました
これは本当にその通りで、
確かに協力もしたし助言もしたけれど、実際にOKが出るまで色々悩み苦しみながらやり抜いたのは井口さん自身です
だから、もっと自分を誇っていいし、それは有り体な謙遜なんかするよりもよっぽど健全で正しい行為だと自分は思っています
自分の頑張りを自分で認めてあげて、それを糧にお守りに「これから」を歩んでいく方が井口さんにも似合っている。気がする。
本当に自分が頑張ったという確信めいたものがあって、かつそれを実感出来るなら、それは決して「誰かの所為」になんてしなくていい。
井口さんの、彼女のひたむきな頑張りがあったからこそ周りも協力してくれたのだから。
そんな風に誠実かつ努めて明るく振舞ってるいじらしさも携えている井口さんが本当に好きです
このキャラも初期と比べて随分感情移入出来るようになったなあ・・・と個人的に感心。





そういった何気ないシーンからも考えるところ、思うところが生じるのが「SHIROBAKO」の面白い部分なんですが
今週は主人公であるみゃーもりとメインの内の一人である絵麻の“成長”を如実に感じた話数でもありました
みゃーもりは矢野エリカさんの教えを忠実に受け継いでいて、
どんな時でも必要以上に慌てない、
まず落ち着いて地に足を付けて対処する事を覚えています
これだけでも感慨深いのに出来たばかりの後輩に厳しく当たらず
あくまで優しい口調で冷静に物事を伝えている「いい先輩」っぷりが堪らないですね
こんな人の元で働けたら、きっと誰もがやる気になるはず・・・って思うのは俺がみゃーもり大好きだから。・・・ってだけじゃないはず。うん。
みんなにやる気を出させる持ち前の元気さ、失敗したら必ずフォローしてくれる優しさ、でも時には先輩でも自分の意見を堂々と告げる真面目さ、等々
みゃーもりもみゃーもりで肝が据わって来たというか、今は随分しっかりと仕事してるんだなあ。って思うと
ジーンと胸が熱くなるものがありましたね
やっぱり今も昔もみゃーもりはリーダー的素質があるのかもしれない。世話焼き上手だしね。

それ以上に実は胸にグッと来たのが絵麻の成長でした
あの瀬川さんに幻滅されたり真剣になるはずが深刻になっちゃってた絵麻が、
今は久乃木さんに、より細やかな作業を教示出来るくらいに成長しているという事実・・・!
それはまあ久乃木さんみたいなタイプが相手だからかもしんないですけど(笑
でも、きちんと瀬川さんに注意された点を彼女もまた覚えてるんです
そしてそれを後進に伝えている、という現実
こういう部分がまた堪らないなあ、というか
みゃーもりにしろ絵麻にしろ「注意された部分が直っている」という部分が重要だと思うんですね
だからよりリアルで説得力のある“成長”を感じられますし、それ即ち誠実な作風であるって持論の証しでもあります
段階を飛ばさず、丁寧に丁寧に物事を重ねて来たからこその確かな成長、という名の手応えを得る事が出来る。

そして、それを伝えてもらった後輩がちょっと満たされる、報われるシーンはまた格別ですよね
佐藤さん、安藤さんはまだまだ駆け出し、どころか呆れられるレベルですけど(笑
久乃木ちゃんに関してはPVとは言え自分で歯磨きの設定を作り原画を描き、
実際にそれを観て少し感動やカタルシスを得る事が出来た
勿論久乃木ちゃんが一生懸命頑張った成果でもあるけど、
そこには絵麻の“教え”がしっかりと生きている・・・というここまで観続けて来たファンとしてはたまらん流れでした
初期にみゃーもりや絵麻の不格好な姿を散々描いて来たからこそ、より今の成長が感慨深く感じられるのかも
俺は「SHIROBAKO」のね、そういう作劇がもう大好きでツボなんだなあ。って事を再確認しましたね。
エリカさんや瀬川さんからの教えがみゃーもりや絵麻に伝わって、それがまた彼女らの後輩に繋がっていく・・・
同じP.Aのお仕事アニメであった「花咲くいろは」もそうですがやっぱりそういう先輩後輩の関係性を描くのが上手い、というか好みですね。


佐藤さん安藤さん、特に佐藤さんは色々分からない事だらけ、不得手な事も多く
佐藤さんのが「より疲れている」と思わせるような描写がちょっと不安を煽ってもくれましたが(今回のサブタイは恐らく佐藤さんの心情とのWミーニングかと)
それでも今作ならば納得のいく着地点を作り出してくれるはず
その過程も含めてこれからも楽しみです
よしんば辛くなって辞めたとしても何かが残る様な作劇になればいいですね。勿論一番嬉しいのは佐藤さんの覚醒ですが(笑
 久乃木ちゃんも早くもポテンシャルの高さを発揮してるので、
絵麻から助言を受けつつ逞しく育って欲しいです
にしても絵麻はすっかり通訳ですな(笑





このアニメで好きなポイントとして、
未だにこうやってちょくちょく集まって“みんなで”夢を追っている
誰かが調子悪かったら素直に励ましたり、成功を祈ってくれる優しさがある
何より高校時代の付き合いがここまで長く、かつ継続的に保たれているのが凄い・・・というか
なんだかちょっとその繋がりの深さに羨ましくもなっちゃいますね
“七福神”はまだまだ先・・・でしょうけど、
こういう結束力と他人を想い遣れる真心があればきっと夢もいつか叶うはず

人生は色々経験した方が必ず得れるものがある(まあ、得たくないものも多かったけど 笑)
だから、どんな経験も結局は今を生きる糧に繋がっている・・・と思う。
ずかちゃんもきっと報われる日はやってくる
その日をまたみんなで祝えるといいな。
そんな風に思います。
そして相変わらずみゃーもりは自然体で素朴な色気もあって実に素晴らしかったですね(笑
美術さんから「怖いもの知らず」と形容されたり人当たりの良さは誰よりも強かったり、
そんな彼女のポテンシャルがもっともっと花開く事にも期待。
今週も面白かった!













先日BD2巻購入しました。
2巻でもブックレットの解説の細かさ、ボリュームは健在
そのサービス精神の高さには脱帽ですね
きっと内容だけじゃなくブックレットも相当楽しめると思うので興味がある方は是非。



ところで、アンタ誰?




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