Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

フロアー型SPのセッティング

2012年08月20日 | ピュアオーディオ

ブックシェルフ型SPはサイズ的にも小さいし、直方体の形ですのでセッティングもし易いように思います。SP自体が軽いので、ユーザーの方であれこれとセッティングをやれる点も好いと思います。

それに比べてフロアー型のSPは初めから床面に設置されるように設計されています。一般的に呼ばれている「台座」(袴)やスパイクを使って有るSPが多いように感じます。これは「SP底面を直接床面に設置するより、浮かしてやることによる振動伝播を減らした方が音質的に良い」とメーカーも判っているからに外なりません。

メーカーが判っていると云っても何処まで判っているか?は疑問符を持っています。SPのセッティングを色々試してノウハウを蓄積してくると疑問を感じる部分が結構あります。

個人的には袴よりはスパイク仕様の方が理論的に良いと思いますが、「低音の籠もり防止」だけしか考えていないモノがほとんどで、「箱の振動を自然に減衰させる」(響きの良さ)様な構造になっていないモノが多い様です。

SP箱が堅くても柔らかくても「自然に減衰させる事」が大切なことです。これは「響き」となって現れ、「活きた音」と「死んだ音」を決めると云っても良いでしょう。どんなに高価なSPやアンプであっても「死んだ音」では感動は半減します。

SP箱を「自然に減衰させる」事はそう難しい事では有りません。トールボーイ型SPはウーハーからSP底面への距離が離れているので、セッティングには関係ないように考えられるかも知れませんが、実際にセッティングをしてみるとブックシェルフ型と変わらない反応をします。トールボーイ型SPもセッティングはブックシェルフ型と同じ原理です。この辺はメーカーで売っていない技術ですので自分で獲得するしか手はありません。