Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

自宅システムにCA-2200を使って見る

2012年08月22日 | ピュアオーディオ

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自宅のシステムのパワーアンプには自作のWE101Dpp-1号を使っています。まだ完成した状態では有りません。出力が1.4W/chが本来あるべき姿なのですが、パーツのグレードを高めたいが為に現在0.7W/chぐらいしか出ていません。色々と入力トランスを試していて、質感とパワーの両立を高めたいと思っています。

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昨日CLASSE CA-2200パワーアンプをWE101Dppアンプと交換して使ってみました。忘れていた不具合が有りました。なぜ?自宅のシステムのパワーアンプにWE101Dppを使っているかと云うと、SP-707Jシステムの能率が101db以上有りますので、必要な出力は1Wも有れば十分なのです。こんなSPに200W/chのパワーの有るアンプを持って来ればどうなるか?・・・それは「プリのボリュームを上げられない」と云うことに突き当たります。

実際にCA-2200を組み合わせますと、C40のボリュームは1クリック~3クリック(7時の方向)で音量は十分になります。これでは最適な音量に調整できません。

この様にSPの能率が良いと、50W以上のハイエンドのパワーアンプが殆ど使えません。5W以下のハイエンドのパワーアンプは皆無に等しい状態です。その為に低出力の管球アンプを使わざるを得ないのです。ウーハーをLE15Aの様な96dbぐらいのモノに交換しますと今度は中音の#375との音量バランスがうまく行きません。余計なアッテネーターを取り付け、質感を犠牲にしないといけなくなるからです。

・・・と云うことで、自宅のシステムにCA-2200を使うことは無理でした。音質はさわやかで繊細で音の広がりが有り、スケール感が大きく非常に心地良いサウンドで魅力的でした。


自宅システムのプリアンプ

2012年08月21日 | ピュアオーディオ

自宅システム(SP-707Jシステム)はネットワーク方式の3ウェイですので、アンプ系は非常にシンプルです。

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先日からWE310Aラインプリを持ち帰ってマッキンC40と音質の比較をしていました。昨年比較をした時は、完全にWE310Aラインプリの音質の方が上の状態でした。今回はC40の内部のヒューズを3本オーディオグレードヒューズに交換しています。その結果、今回は総合力でC40の方に軍配を上げました。WE310Aラインプリ(SuperTrail仕様)の質感は文句なしに良いのですが、球が劣化して来ている様で周波数レンジの狭さを感じました。予備球は持っているのですが、プリアンプは「再生音の雰囲気を支配する」観点からC40の表現力が私の聴くスタイルに合っていると判断しました。

C40には電源のインレット化、ヒューズの交換、117V化の対策とパワータップとベラトリクス電源ケーブルで武装させています。オリジナルのC40の雰囲気はそのままに、大幅に音質アップをしていると思っています。

今後CD系のDACやマスタークロックとSPへの対策を予定していますので、来月には更にグレードを上げる予定です。


フロアー型SPのセッティング

2012年08月20日 | ピュアオーディオ

ブックシェルフ型SPはサイズ的にも小さいし、直方体の形ですのでセッティングもし易いように思います。SP自体が軽いので、ユーザーの方であれこれとセッティングをやれる点も好いと思います。

それに比べてフロアー型のSPは初めから床面に設置されるように設計されています。一般的に呼ばれている「台座」(袴)やスパイクを使って有るSPが多いように感じます。これは「SP底面を直接床面に設置するより、浮かしてやることによる振動伝播を減らした方が音質的に良い」とメーカーも判っているからに外なりません。

メーカーが判っていると云っても何処まで判っているか?は疑問符を持っています。SPのセッティングを色々試してノウハウを蓄積してくると疑問を感じる部分が結構あります。

個人的には袴よりはスパイク仕様の方が理論的に良いと思いますが、「低音の籠もり防止」だけしか考えていないモノがほとんどで、「箱の振動を自然に減衰させる」(響きの良さ)様な構造になっていないモノが多い様です。

SP箱が堅くても柔らかくても「自然に減衰させる事」が大切なことです。これは「響き」となって現れ、「活きた音」と「死んだ音」を決めると云っても良いでしょう。どんなに高価なSPやアンプであっても「死んだ音」では感動は半減します。

SP箱を「自然に減衰させる」事はそう難しい事では有りません。トールボーイ型SPはウーハーからSP底面への距離が離れているので、セッティングには関係ないように考えられるかも知れませんが、実際にセッティングをしてみるとブックシェルフ型と変わらない反応をします。トールボーイ型SPもセッティングはブックシェルフ型と同じ原理です。この辺はメーカーで売っていない技術ですので自分で獲得するしか手はありません。


管球アンプでの低音

2012年08月19日 | ピュアオーディオ

1昨日RCA箱システムの低域用のパワーアンプをCA-2200(TR型200W/ch)からGE6550pp(A級9W/ch)に変更しました。

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2日ほど鳴らしこんだのでようやく比較試聴が出来るようになりましたので、朝からじっくりと確認してみました。

1)音数(情報量)・・・CA-2200の時よりも音数がかなり増えています。SuperTrail仕様のアンプとしては、手持ちのアンプの格付けでは6番目くらいになりますが、GE6550ppアンプでも軽く既製の100万円クラスのサウンドを超えています。

2)反応性・・・1番気にかかっている点でしたが、最低限のスピード感やキレは確保しているようです。高出力TR型アンプの叩き付ける様な迫力やキレは有りませんが健闘していると思います。

3)音色や中高音との繋がり・・・3ウェイの3台のアンプをGE6550の球で統一していますので、音色や音の繋がり感はこちらの方が圧倒的に良いですね。

オール管球アンプにしたことで、音楽の表現力が上がっているように感じます。骨太で繊細でうねるような音の流れが出来ています。まだ鳴らし始めたばかりですので、バランスの調整が残っていますが、初めからこれくらい出れば十分な音質と思います。



RCA箱システムのパワーアンプをオール管球に

2012年08月19日 | ピュアオーディオ

今までに何度かトライして来た「オール管球パワーアンプ化」の実験をRCA箱システムで始めました。

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こちらは昨日までのパワーアンプ。低域にCLASSE CA-2200(200W/ch)を使っていました。特段音質的に問題が有った訳ではありません。むしろ非常に良いサウンドだったと思っています。

Rcabox1

低域のCA-2200をGE6550pp-2号機に交替させました。出力はA級9W/chです。音量的には何ら問題はありません。質感がTr型アンプと違います。音数や音の繋がりは大きく改善されています。しかし、低域のコーン型Wウーハーを駆動するにはチョッとパワー不足というか、質感的な処があります。まだ交換したばかりですのでしばらくこのままで鳴らし続けて実験をしたいと思います。

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3ウェイマルチアンプのパワーアンプがオール管球となりましたので、チャンデバのアッテネーターはすべてフルスケールの「0」ポジションです。(従来は低域のみ-12db)

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近いうちにRCA箱システムは専務宅に行く予定ですので、実験はそれまでの間になります。


システムの入れ替えを準備中

2012年08月18日 | ピュアオーディオ

先日「足るを知る」心境に近付こうとしている様な記事を書きました。その関連で、機器の入替や放出を準備しています。

SPシステムで残すのは「JBL 3大ホーンシステム」のみ。他のは順次放出して行こうと考えています。メインシステムが小音量から大音量まで使え、音数や質感、音楽の表現力が、サブ機と大きな差が付いてきています。こうなるとサブ機を聴くのが苦痛になってきます。同じ時間音楽を聴くならメイン機で・・・と考えています。

サブ機をいくつも作りましたが、結局「お守」に疲れました。本当に良いメインSPが有ればサブSPはいらないと思います。BGM的に聴くなら612AやUREI 813Bの様なものより、8~10cmユニットを使ったフルレンジでも十分な訳で、アンプやケーブルも割り切れます。


天草下島西海岸の紹介

2012年08月17日 | 写真・カメラ・林道ツーリング

8月14日~16日まで初盆の為に天草に帰省していました。時間がありましたので久しぶりに西海岸を写真撮りに行きました。

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上の写真の場所は下田温泉の南の「鬼界ヶ浦」と云う入江です。

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この辺りから南の海岸線では「コバルトブルー」の海を見る事が出来ます。

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久しぶりに「荒尾岳」に登ってみました。ここは江戸時代末に外国船の見張り台が置かれていた場所で、烽火台のシステムが出来ていました。

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荒尾岳から見た「大ヶ瀬」。この辺りは海中公園になっています。また付近には「椿公園」が有ります。自然の椿が群生しています。

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椿の実が鈴なりの状態でした。秋には椿油がたくさん取れる事でしょう。

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(荒尾岳から羊角湾の入り口付近を見る)

西海岸は「天草灘」(東シナ海)に面していて、切り立った断崖の海岸線が続いています。釣りの好きな方には堪らない処かも知れません。

この辺りの観光名所には白鶴浜海水浴場、十三佛公園、大江天主堂や崎津天主堂があります。


612AシステムのSRC2496-2号機

2012年08月13日 | ピュアオーディオ

2セット目のSCR2496を導入した件は先日のブログで報告しました。

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上の写真が導入当初の写真です。ここではライントランスの導入実験をしていました。効果を確認しましたので、RCA箱システムの方にライントランスは持って行きました。

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導入当初は電源ケーブルやラインケーブルがチャチなものを使用していましたが、ようやく位置関係も決まりましたので、正規のケーブルで接続しています。SRC2496単体はまったくのノーマルな状態です。お盆過ぎまではこのままでいきますが、その後はSCR2496-1号機と同じ対策をしていく予定です。

ケーブルのグレードが上がったのでこのままでも大きな音質アップをしています。音数の増加、周波数レンジの拡大、うるささの減少等このままでも十分使えます。音の線が細いと感じることもありません。ただSRC2496のプリント配線や操作盤への内部配線の質が良くない(容量不足?)ので「チ」の音と「サ行」の発音がまだうまく再生できません。ここにも対策をしないと1級品にはならないでしょう。新品価格¥10000円チョットの商品に望みすぎかもしれません。


自宅システムの仕上げ

2012年08月12日 | ピュアオーディオ

自宅システムのSP-707Jシステムは、現在ネットワーク方式でWE101Dppアンプ 1台で駆動しています。オリンパスやRCA箱システムのマルチアンプシステムに比べますと、どうしても「音数」が不足しています。ここはやはりマルチアンプにして終わりたいと思っています。

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SPユニットの数的には「7SPユニット」でオリンパスと同じです。SPシステムとしては完成していると思っています。SP関係で残る対策は、オリンパスシステムに施した「マル秘対策」のみで、この対策を施す事で音数や質感のグレードが極端にアップします。まだ予算がないのでもう少し後に完了となる予定です。

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マルチアンプ方式の為に、WE101Dの球を使ったパワーアンプを3台既に持っていますが、2ウェイマルチで良いと考えています。WE101Dpp-1、2号を使って組みたいと予定しています。ただ現在はラックのスペースが有りませんので、スペース確保の為に工夫が必要です。

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現在のところは、WE101Dppアンプの完成度を上げる準備(部品集め)と同じくWE101D球を使った「プリアンプ」を作るパーツ集めをしています。なかなか思うようにパーツが手に入らないのが悩みの種です。

他にはCDPのDACの追加と、フォノイコライザーをプリアンプに組み込む事を考えています。


「足るを知る」境地

2012年08月11日 | ピュアオーディオ

オーディオの音質のグレードアップは「何処までも終わりのない戦い」の様なもので、何をやっても「音」が変わる。変わった事が「良いトレンドか?悪いトレンドか?」を判断して行く事であると思う。この積み重ねで、ノウハウやスキルが出来てくる。

現在SPシステムとしては、38cmクラスのウーハーを使ったものだけでも5セットを持っています。ただ、これだけ必要かというとそうでもないと自分では分かっている。本当に必要なのは3セットだと思う。自宅用、専務宅用、事務所用の3セットである。システムが多いと「お守の時間」も必要な作業になり、機器類やケーブルも余分にかかる訳で、スペースも必要になります。

個人的にはJBL3大ホーンシステム(オリンパスシステム、RCA箱システム、SP-707Jシステム)を残す事にしています。この3セットは使用しているユニットがほぼ同じ組み合わせで「音変換ロス対策」が出来ています。

もう「足るを知る境地」に向かっても良いのでは?と自問自答しています。「オーディオは泥沼」とよく言われます。何処までやっても終点は有りません。自分の求めているサウンド(音質)が手に入ったのなら「足るを知る」処まで行っても良いと思います。