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数年前でしたか、私の老母が電話をかけてきたのですが・・・
右の耳でしたか・・・左の耳でしたか忘れましたが、聞こえにくいと言って居りました。
私の言葉が聞き取れないようでした・・・がっ、
受話器を聞こえにくい方の耳で聞いているんと違うのかと疑うばかりでしたが、
老いた母に、今更それを言ってもしようが無いし・・・出来るだけの大声で話したことがありました・・・
今は片耳はほとんど聞こえてないようです・・・
そういえば、当時・・・耳鳴りが一日中していると云ってましたね・・・
ただ、如何してやることも出来ず・・・「無理すんなよ」とだけ・・・
今朝は、耳鳴りの緩和に効果をあげてる治療法を紹介してみようと思います。
~以下、7月27日読売新聞朝刊より抜粋~
深化する
医療
医療
「キーン」「ゴー」などと、実際には鳴っていない音が聞こえる耳鳴り。根本的な治療法は確立されておらず、症状が長引けば睡眠障害などを引き起こし、日常生活にも影響する。大阪市立大病院(大阪市阿倍野区)では、補聴器などから別の音を流すことで、耳鳴りを意識からそらす「TRT」と呼ばれる治療法で効果を上げている。
大阪市立大病院 耳鼻咽喉科治療㊦
TRTは、tinnitus retraining therapyの略で、「耳鳴り順応療法」と訳される。
音楽は補聴器の本体に登録されている。音量やテンポは、診察時に専門の技術者が補聴器をパソコンにつないで、医師と相談しながら最適な状態に調整する。
音楽は補聴器の本体に登録されている。音量やテンポは、診察時に専門の技術者が補聴器をパソコンにつないで、医師と相談しながら最適な状態に調整する。
補聴器本体に登録
音楽が流れる補聴器はデンマークのメーカーが2009年から日本でも販売。現在、大阪市大病院を含め36病院が使っているが、保険適用はなく、価格は1台9万8000円以上する。ただし、一定期間レンタルしている病院が多い。耳鳴り 音楽で
脳 安心させる
■ □
「音の大きさは問題ありませんか」同病院のTRT外来。耳鼻咽喉科医員の加藤匠子(57)が、大阪市内の70歳代女性を診察し、補聴器の効き目などを確認した。
女性は5~6年前、大きなあくびをした際に、飛行機に乗った時に生じるような「キーン」という耳鳴りが起きた。その後も両耳で症状が続いたので、様々な治療を試みた。だが、効果がなかったため、2012年11月から加藤の指示のもと、TRT用の補聴器を使い始めた。

耳鳴りの患者(左)から書状を聴き取る加藤さん。
患者の補聴器をパソコンにつないで、音量などを
調整する(大阪市立大病院で)=大久保忠司撮影
女性は最初、一般的なTRTで使われる「ザー」といった音が流れる補聴器を使った。だが、症状はあまり変わらなかったので、リラックス効果のあるオルゴールのような音楽が流れる補聴器に変えたところ、徐々に症状が改善した。
当初は補聴器を1日に計19時間つけていたものの最近は12時間ほどに減った。「人との会話に集中できるようになりました」。診察後、女性が笑顔を見せた。
■ □
TRTはなぜ効果があるのか。「耳鳴りの発生や悪化には、脳の働きが関係している。その仕組みを利用しているからです」と加藤は説明する。そもそも音は、かたつむりのような形をした内耳の器官「
ところが、蝸牛の老化などによって電気信号がうまく伝わらなくなると、脳は足りない信号を勝手に補い、架空の音を意識の中に生み出すようになる。それが耳鳴りとして認識されるという。
TRTは、耳鳴りと同時に心地よい音を流すことによって、耳鳴り音が「危険ではない」と脳に認識させることを狙っている。
「耳鳴りを完全に消すのは難しい。だが、時間をかけて脳を安心させていけば、症状は緩和する」
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耳鳴りは精神状態が症状を左右する側面があるため、TRTでは、補聴器の装着だけでなく、不安を和らげるカウンセリングも同時に行われる。じっくり話を聞くだけで、症状が良くなる場合もあるという。診断では、不安やストレスに関する患者の性格面も考慮に入れる。加藤は「感情を言葉に出しにくい人ほど、耳鳴りが起きやすい」と分析した上で、「音楽の力を借りつつ、心理的側面からも治療のアドバイスをすることが大事だ」と指摘する。
(敬称略、諏訪智史)