タイムシェアのある人生

このブログでは私が実際に訪れたタイムシェアや現地で経験したいろいろな情報をシェアしていきます。

Pride of America 各島のアクティビティ ハワイ島&カウアイ島

2022-08-18 09:37:43 | プライド・オブ・アメリカ

ハワイ4島巡りクルーズ「プライド・オブ・アメリカ」のご紹介。最終回はハワイ島とカウアイ島のアクティビティを

ご紹介します。まずはお馴染み、ハワイ島のキラウエア火山から

ハワイ島に行ったら必ず行くのがキラウエア火山ですよね。パンデミック中、かなり噴火が活発になった時期もありましたが、今はかなり落ち着いています。

ただ以前、キラウエア火山のカルデラを眺める一番のポイントだったジャガーミュージアムが2018年に噴火に関連する地震が1万回以上も発生した事からひどい損傷を受け、ずっとクローズになっています。

そこで現在はこんな感じで回りから見るので、イマイチカルデラ内の溶岩の見えが悪いです。

特に昼間はもくもくと上がる煙が見える程度

色々と歩いて見えやすいスポットを探してみたのですが

頑張ってこんなくらいでした。ただ夜にいくと空の雲に赤い溶岩の光が反射してなかなかロマンチックです。

ズームで寄るとちょっと赤い溶岩が見えますね。

あとこちらがキラウエア観光ツアー必ず立ち寄る「スチームベント」。硫黄臭い水蒸気がもくもくと湧き上がるところを見るのですが、日本の人には全く珍しくないので、身近に火山のないアメリカ人向けのスポットです。

いつも私はビジターセンターに寄って、カルデラを眺め、サーストン・ラバチューブに寄って帰るパターンなのですが、今回、初めて観光ツアーでキラウエアに来て、初めてボルケーノハウスに寄りました。ビジターセンターの前の道を渡って、この小道を進むと

こちらがボルケーノハウスです。このホテルはキラウエア火山に一番近いロケーションにあるホテルなので、火山が活発になると観光客ですぐに満室になります。

ホテルの中はこんなクラシックな感じ

至ってシンプルですが、一度くらい泊まってみてもいいかもしれませんね。

以前の噴火の際にはホテルからもこんな煙や溶岩が見えたんですね。今は噴火も溶岩も見れず、すこぶる穏やかなリゾートホテルって感じでした。雰囲気のいいレストランやバーもあるので、キラウエア観光の際にちょっと立ち寄るのもいいかな?と思います。

次はハワイ島の反対側。コナの観光です。お天気が安定しているコナはマリンスポーツのツアーが人気があります。

その中で私が参加したのは一番地味なグラスボート。船の底がガラスになっていて、魚やサンゴ礁が見れるのが売りです。クルーズ船はお年寄りが多く、歩けない人もかなりいるので、こういう歩かなくて済むツアーも人気があります。

船に乗るまでは船底がガラスになっているんだろうと思っていましたが、実際は。。。。なんか生け簀みたいなものがあって

この中だけがガラスになっていて、そこをのぞき込む形でした。

コナの桟橋周辺を1時間くらい周るのですが、意外にも魚影は濃かったです。

そして最後はカウアイ島。カウアイ島は「ガーデンアイランド」と呼ばれるだけあって、ハイキングのツアーが人気です。船はこのNawiliwili harborに停泊

ここからツアーバスでハイキングに向かいます。私が参加したのはジャングル・フォールズというツアーで2時間半くらいの短いツアーですが、ハイキングと滝を楽しめるツアーです。

スタート地点はハーバーから車で10分くらい山に上がったところ

普通のハイキングコースではなく、私有地の中にこんな施設が作られていました。

ツアー会社が杖を用意してくれています。また滝に入ったり川を渡ったりするので、マリンブーツもレンタルできます。

ガイドさんを先頭にゆっくりと階段を下りて行きます。

結構急な道で両側にロープが張ってあるところもありました。

ところどころで止まってガイドさんが植物や鳥の説明をしてくれます

川沿いの道を進みます。

この川の上流が目的地の滝です。

おっ!滝が見えてきました。

距離的には3kmもない感じなので、健脚ではない方でも参加できます。

ハイキングと滝で泳ぐのが売りのツアーなんですが、水はこんな感じで濁っており、ハワイのきれいな海に慣れてしまっている私にはちょっと入る気がしません。

それでもガイドさんは果敢に滝の中に入っていってお手本を見せてくれます。

これに続いてみなさん滝の横のロープをつたって滝登りをしたり、滝行をしたりして楽しんでいました。(おじいちゃん二人が並んで滝に打たれているのがカワイイ)

アクティブな方はこのように上の滝まで行って滝を楽しんでいましたよ

滝遊びを終えたら出発地点までまたハイキングで戻ります

途中、こんな川を幾つか渡ります。お子様からお年寄りまで楽しめそうなツアーでした。

このツアーのビデオも撮りましたので、ご興味のある方はどうぞ。

さて、クルーズ船のアクティビティ、最後はカウアイ島のアクティビティで一番人気のあるルアウショーです。

プライド・オブ・アメリカが提携しているルアウショーはハーバーから車で10分くらいのところにある、キロハナ・プランテーションで開催されているルアウです。キロハナ・プランテーションは広大な敷地を持つプランテーションで、中にはプランテーション観光用の列車も走っているので、お子様連れのファミリーにおすすめできるルアウショーです。

ルアウショーの会場の周りにはいろんな出店が出てお土産を売っていました

緑の芝生の中を進むと

こちらがルアウの会場。ヒルトンのスターライトルアウに慣れているので、もっと豪華な施設を想像していましたが、テントがちょっと立派になった程度のオープンエアーの施設です。

 

中は1000人くらいが入れる大きなスペースです。ルアウの食事は。。。。まあお世辞で「美味しい」と言えるくらいのレベルでした。行かれる方は食事には期待しないでください。

でもショーはなかなか見ごたえがありました。フラダンスから始まって、ルアウの定番、ファイヤーダンスもあるのですが

ここの「ルアウ・カラマク」という名前のショーはストーリー仕立てになっており

ポリネシアからハワイに渡ってくる人たちの物語がショーになっています。

ヒルトンのルアウとはまた違ったタイプのショーで、カウアイ島のガーデンインにお泊りの際にはに行って見られてもいいかもしれません。(食事は期待せずに)

以上、長くなりましたがハワイ島4島巡りのクルーズ船、「プライド・オブ・アメリカ」のご紹介でした。

仕事中心の生活だったので実際のクルーズの様子をブログでご紹介できないのは残念ですが、もしハワイ4島めぐりにご興味のあるオーナー様がいらっしゃいましたら、コメントをいただければできるだけご質問にお答えしていきたいと思っています。

次回からまたヒルトンネタに戻ります。

 


Pride of America  各島のアクティビティ マウイ島編

2022-08-18 08:54:43 | プライド・オブ・アメリカ

ハワイ4島巡りの最後は今週と来週の2回に渡って、ハワイの島でのアクティビティをご紹介します。

私はプライド・オブ・アメリカで「ショア・エクスカーション・スタッフ」という船の中でお客様に各島でのアクティビティを販売する仕事をしていました。その関係で時間の空いた時に「ツアーインスペクション」と言ってエクスカーションの調査という名目で無料でツアーに参加することができました。

まず今回はマウイ島のアクティビティをご紹介します。

まずはモロキニ島のシュノーケリングツアーから。モロキニ島と言えばハワイの代表的なシュノーケリングスポットですね。マウイ島から4km離れたところにある三日月型の島。

ボートが出るハーバーまではHGVのマウイのタイムシェアからも車で10分ちょっとなので簡単に行けます。

我々はカフルイの港からバスでボートのあるマアラエア・ハーバーまで行きました。

ハーバーまでは20分くらいのドライブ。ハレアカラを眺めながらのリラックスタイムです。

ハーバーに着くとすでにボートが待っていました。今回のシュノーケリングツアーはパシフィック・ホエール・ファウンデーションというNPOが運営するエコツアー。元気な若いスタッフがテキパキと応対してくれたのが気持ちよかったです。(※ハワイのツアーはどちらかというとやる気なーい感じのいい加減なおっちゃんが多いのです)

ボートはかなり大きくて1階はこんな感じ。ロッカーがないので、皆さんここに荷物を置いてシュノーケリングをしますから貴重品は持っていけません

日焼けをしたい人、景色を眺めたい方は2階のデッキへ

幸いなことに素晴らしい天気に恵まれました。絵葉書に出来そうな風景ですね。マウイは風が強い日が多いので、こんなに穏やかな天気は相当ラッキーです。

船はどんどんマウイ島を離れていきます

マウイ島の風車が見えますね~。このあたりまではほとんど揺れはありませんでした。

出航するとすぐにスタッフが朝食を用意してくれます

わざわざ席まで持ってきてくれるという至れり尽くせりのサービス

朝食の内容はペストリーとフルーツとコーヒー。まあ朝はこんなもんで十分ですよね。アメリカンなペストリーなのでかなりあまーいです。

朝食を食べて素晴らしい景色を眺めていると

1時間弱くらいでモロキニ島に到着します。モロキニ島に着く前は少し揺れましたが、湾に入るとこの通りフラットです。

朝一のツアーだったにもかかわらず、すでに何艘か他のボートが来ていました。さすがシュノーケリングのメッカ。

スタッフがフィンやマスクを全部用意してくれます。ウエットスーツはオプションで10ドルです。

水の’透明度はかなり高い。まさにクリスタル・クリアー

安全にはすごく気を使っていて、ロープもしっかりあるし、監視のスタッフがたくさんいて安心です。

こんなマットもあって、泳ぎ疲れたらここで一服

しばしのシュノーケリングタイム。でも正直言うと魚の量はオアフのシャークスコーブの方が遥かに多かったです。ただここは透明度が高いので、魚の量よりもきれいな水の中でシュノーケリングしたい方には良いと思います。

モロキニ島でシュノーケリングをした後、ボートはマウイ島の沿岸に向かいます

シュノーケリングスポットは2か所あって、こちらは比較的、亀を見れることが多いそうです。

(ただ必ず亀が見られるというわけではありませんのでご注意ください。「亀がいなかったのでお金を返せー」とクレームするお客様もいて、対応に苦慮しました。)

2か所目のシュノーケリングスポットではランチも出ます。スタッフは船上のグリルでBBQをしてくれました。

いっぱい泳いで

おなかが空いたらランチです

こんなアメリカ―ンなランチですがお腹が減っているのですごくおいしく感じます。何度もお代わりをしている人もいました。モロキニ島のシュノーケリング。魚影の少なさや亀の保証がない点では物足りなさはありますが、素晴らしい景色を眺めながらのクルーズはいい思い出になりましたし、水もきれい。スタッフも親切なので個人的にはおすすめできるツアーでした。

次はお勧めできないツアーをご紹介しましょう。ツアー名は"Maui Exclusive Beach Day"といういかにもいいビーチで過ごせそうなツアーです。カフルイ港からバスでヒルトンのグランドワイレアホテルまで移動します。

グランドワイレアのロビーで降りて、お客様はガイドさんについてグランドワイレアの中に入っていきます。グランドワイレアはヒルトン最高クラスのホテル、ウオルドルフ・アストリア・コレクションのホテルです。ハリウッドスターもよく泊まっていますし、映画の撮影も行われるほどのホテルです。さすが"Exclusive Beach Day"と言うツアー名を付けるだけありますね。

お客様はガイドさんにつれられてホテルの中を散策しながらビーチに向かいます。

みなさんこのホテルの施設の大きさと美しさにため息。写真を撮りまくっていました。

そしてガイドさんが連れていってくれたところはこちら。グランド・ワイレアホテルの前のビーチです。ハワイにはプライベートビーチを持てない法律があり、どんな高級ホテルの前だろうが、だれでもビーチに入れます。

ここでホテルに入っているアクティビティ会社のスタッフがツアー内容を説明。この時にお客様はホテルの施設が使えないこと

着替えはビーチのきちゃないトイレでしなければならないこと。またアクティビティグッズは有料で、無料で貸してもらえるのはコストコで売っているちゃちなビーチチェアだけであることを知らされます。

ということで、皆さんビーチで遊ぶものの、そうそうに切り上げてグランド・ワイレアのレストランで食事をしている人なんかもいらっしゃいました。このレストランは眺めがすごく良くて快適でした(でもツアーのお客様にはなんの割引もありません)これで150ドルはないですよね~、UBERで船からグランドワイレアまでくれば片道50ドルですから。このように、観光客をカモにしているツアーもありますので、ツアーを選ぶときは必ずレビューを確認しましょう。

最後はハレアカラのサンライズツアーです。こちらはなんと港を朝の3時半に出発します。みなさんよく起きれますね~

週に1度、このツアーのディスパッチの仕事があるので、我々スタッフもこの日は早起きしなければなりません。

真っ暗な中をバスで1時間半。途中のトイレ休憩以外はほとんどみなさん寝てました。こちらがハレアカラ山頂の駐車場です。こんな朝早い時間なのにパーキングはツアーバスと観光客の車でいっぱいでした。

港は夏の気候ですが、ハレアカラの山頂は3000m超なのでかなり寒いです。とりあえず持っている物を全部着込んでいったものの、動かないでじっとご来光を待つのですごく寒く感じました。

夜明けまでの雲海。映画のような美しい景色が広がります。

じょじょに空が白んでいきます。ご覧の通りこの時間にはもう人がいっぱいです。

かなり明るくなってきました!

みんな静かにご来光を待ちます。私は寒いので足踏みしたり軽くランニングをしながらご来光を待ちました。

なんとも言えないグラデーションですね

おお!!

出たー!

美しい~!

いやー、一生、思い出に残る景色でした。

明るくなるとダイナミックなカルデラを眺めることができます。暗い時から刻一刻と空の色、景色が変わっていくのを見ることができるのがこのツアーの醍醐味です。

日が完全にあがるとバスに戻って下山です。

ハレアカラからの雄大なマウイ島の景色を眺めながらバスはどんどん降りて行きます。船までは1時間くらいでした。

途中、看板のところでドライバーさんがバスを停めて記念写真を撮ってくれます。

今回のツアーは朝食が付いていなかったのですが、他の会社のツアーではこちらのクラ・ロッジで朝食を食べるコースもあるようで、ドライバーさんはこのレストランを凄くお勧めしていました。景色もロケーションも良さそうなので、次回マウイ島に行ったら寄ってみようと思います。

来週はプライド・オブ・アメリカの最終回、ハワイ島とカウアイ島のアクティビティをご紹介します。


Pride of America Part 3

2022-07-28 16:10:35 | プライド・オブ・アメリカ

ハワイ島4島巡りクルーズ「プライド・オブ・アメリカ」のクルーの生活をご紹介する3回目。今回はハワイ島のコナとカウアイ島についてご紹介します。

プライド・オブ・アメリカの一週間の航海の中で、唯一、港に入れないのがこのハワイ島のコナです。

コナの日はこうやってコナの沖合に船を停泊させ

お客様はテンダーボートでコナの桟橋に行きます。ちょっとワクワクしませんか?

このテンダーボートは150名乗り。本来は船が座礁したり沈没するようなときの避難用の船かと思いますが、港が小さくてクルーズ船が港に入れないようなところでは、渡し船として大活躍します。

船からコナの桟橋までは乗っている時間は10分弱くらい。でも海の上のテンダーボートから眺めるクルーズ船、こんな景色は普段はなかなか見れませんよね。

ボートは15分沖に船と桟橋を行ったり来たりします。

そしてこちらがおなじみのコナの桟橋です。ハワイ島に行かれたことのあるオーナー様はこのカイルア・コナの景色に見覚えのある方が多いのではないでしょうか?

テンダーボートを降りて、お客様はここからツアーバスに乗ったり、コナの町を自分で散策したり、思い思いの1日をコナで過ごします。

コナ停泊の日、私は1日中ここでツアーバスやアクティビティの船の発着手配をしていました。

カイルアコナの町は綺麗で華がありますね~前日のヒロとは正反対。

桟橋の目の前は穏やかなビーチ。水もきれいで小さなお子様連れのファミリーに人気です。

そしてビーチの沖合にアフエナ・ヘイアウがあります。カメハメハ大王が1812年に豊穣と平和の神のため再建したヘイアウだそうです。

桟橋の反対側の海では子犬がボディーボードに乗っていました。これ、ここの名物らしいです。

そして私は炎天下の中、朝7時から夕方6時までこの桟橋でツアーに参加するお客様の送り出しとお迎えをしていました。暑かった~。外で夕方まで仕事をした日は夜の仕事は免除されて、7時くらいに仕事を終われます。

とは言っても、仕事が終わった時には船はコナを出てカウアイ島に向かっているので、インターネットも使えませんから、ご飯食べて本読んで早く寝るしかありません。翌日は朝6時半に出勤です。

コナの桟橋担当ではない日は毎度おなじみ、13階のクルーデッキで海を見ながら昼寝です。

美しい海を見ながら昼寝できるのは幸せなこと。コナでの休憩時間、アメリカ本土から来ているクルーはコナの町にショッピングや食事に出かけていました。私はもう何度もコナの町に滞在したことがあるので、休憩時間はシップライフを堪能していました。

そしてコナのあとはカウアイ島に向かいます。カウアイ島は別名「ガーデン・アイランド」と呼ばれるように緑豊かな島です。アメリカ本土から来られるお客様にはマウイ島と共に大変人気があります。

カウアイ島ではリフエ空港の近くのナウィリウィリ・ハーバーに停泊します。港の周りはコンテナばかりですが

船を降りて10分ほど歩くと、ナウィリウィリ・パークと

海水浴にぴったりの大きなカラパキビーチがあります。ツアーに行かないお客様は大体ここで1日過ごされていました。

カウアイ島には1日半滞在し、金曜日の午後にナウィリウィリ港を出港

船はカウアイ島の北西部、ナ・パリ・コーストに向かいます。

楽しかったカウアイ島のアクティビティの余韻を楽しみつつ、お客様はデッキでお酒を飲んだり、プールで過ごしたり。クルーズ最後の日を堪能されます。早いことに明日の朝7時にはホノルル・ハーバーに帰ってきてしまうんですね。

そしてハワイ4島巡りクルーズのハイライト、ナ・パリ・コーストに到着するのは夕方5時過ぎくらいです。ナ・パリ・コーストはカウアイ島を代表する絶景スポット。「ナ・パリ」とはハワイ語で「断崖」を意味するそうで、長い年月をかけて雨、風、海水に浸食されて生まれた、全長27km・標高差約1,000mもある断崖絶壁の海岸線です。

ジュラシックパークやゴリラなどハリウッド映画の撮影にも使われたこの海岸線は、「カウアイの宝石」とも言われ、天気のいい時はエメラルドグリーンに輝きます。

ナ・パリ・コースト沿いには車の通れる道がないので、ナ・パリ・コーストを見るにはヘリコプターかボートツアーに参加しなければならないのですが、その中でもこのプライド・オブ・アメリカのデッキから見るのが一番の特等席かもしれません。

今年はこのナ・パリ・コーストにご縁があって、先週末、カヌーのレースでナ・パリ・コーストの海岸線を漕いできました。36マイル(58KM)必死のパッチで漕いでいたので景色を楽しむ余裕なく。。。クルーズで見ておいて良かった~

ナ・パリ・コーストの前で船を停め、1時間ほどハワイアンのガイドさんの説明を聞きながらナ・パリ・コーストの景色を堪能します。小さなボートは揺れるし、ヘリコプターはあっという間に通り過ぎてしまいますが、クルーズ船ならジャグジーに浸かって、カクテルを飲みながらナ・パリ・コーストを堪能できます。

毎週毎週この景色を見ていましたが、天気や光の加減によって毎回見え方が違いました。

晴れた日の断崖絶壁は色鮮やか!

でもこんなアンラッキーな日もありました。

ナ・パリ・コーストの見学を終えると、船は一路ホノルルへと向かいます。

ロマンチックなサンセット

皆さん、思い思いに最後の夜を楽しみます。長いようであっという間の1週間。それでこのプライド・オブ・アメリカ。すごくリピーターが多いのです。2週3週続けて乗られる方も何人か見かけましたが、こんなにリピーターが多いクルーズも珍しいかもしれませんね。

次回は私が実際に参加した各島のアクティビティの様子をご紹介します。


Pride of America Part 2

2022-07-28 15:55:43 | プライド・オブ・アメリカ

ハワイ4島巡りクルーズ「プライド・オブ・アメリカ」のクルー生活をご紹介する第2回目は、マウイ島のワイルクとハワイ島のヒロの散策をご紹介します。

まずはマウイ・カウンティのシティオフィス(マウイ郡の郡庁)があるワイルクから。

ワイルクはクルーズが停泊するカフルイの港から歩いて1時間、車だと10分くらいのところにあるヒストリックな街です。他に特に何があるわけでもないのですが、マウイの観光名所の1つであるイアオ・バレーへの入口にある街なので、ここに立ち寄られたことがあるオーナー様もいらっしゃるかもしれませんね。

マウイ島でたまたま4時間くらい休憩時間がもらえたので、運動がてら歩いて行ってみました。でも途中の景色がいいわけでもないので、歩いて行くことは全くお勧めしません。暑いだけ(笑)

カフルイの桟橋から山に向かって一本道をどんどん歩くと、ワイルクの街の看板が出てきました

丘の上から振り返るとカフルイの街とクルーズ船が見えます(おー、よく歩いたなあ~)

ワイルクの街に入っていくと、こんなレトロな感じのお店が幾つも現れます

大都会になってしまったワイキキやアラモアナではなくて、「昔の田舎のハワイの雰囲気」を楽しみたい方にはいいかも。

こちらがマーケットストリート。一番お店が集まっているところです。(それでもこんなもん)

ひなびたギャラリーやアンティークショップが並ぶ中、ちょっと小洒落た雑貨屋やレストランもありました。

一番賑わっていたのがこのワイルクコーヒー

独特の雰囲気のギャラリー

イアオシアター。ハワイ島のホノカアにあるピープルズ・シアターみたいな感じ。

あとドライサイミン(スープのないサイミン)で有名なSam Sato'sもワイルクの街はずれにあって、えっちらおっちら歩いて行ってみたのですが、物凄い激混み。外まで人が溢れていたので、今回は諦めて帰りました。

美味しいらしいので、時間に余裕のある方は行ってみてください。

ワイルクは特にこれと言った目玉があるわけではなく、街はずれの方はヒッピーが住んでいるような安宿があったりして、ちょっと危なげな感じもありますが、イアオバレーに行くついでに、ちょろっとノスタルジックな雰囲気を味わいに行くにはいいかもしれません。ちなみに私は1度で十分かな?(笑)

プライド・オブ・アメリカは土曜日の晩にホノルルを出て、日曜日はマウイ泊、月曜日の晩にマウイを出て、火曜日の朝にハワイ島のヒロに到着します。ヒロでは泊まらず、晩にヒロを出航して翌日の朝はハワイ島の反対側、コナの沖に停泊します。こちらが穏やかなヒロベイ

そしてヒロベイの一番いい場所にたたずむのが、我らがヒルトングループのホテル「グランド・ナニロア・ホテル・ヒロ」です。これはダブルツリーのブランドで運営されていて、ホテル自体は古いのですが、とても景色のいい、落ち着いたホテルです。このブログでも何回かご紹介していますので、ご興味のある方は過去のブログをご参照ください。

 

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ハワイ島のヒロはアメリカでもっとも雨の多い街。1年間に4メートル近くの降水量があります。ヒロに行くとだいたいが曇りか雨。晴れ間に当たったらラッキーだと思いましょう。

でも晴れるとヒロの街は本当にキレイ!クルーズでは毎週毎週ハワイ島の色々な街を周っていたわけですが、私はなぜかヒロが一番好きでした。ちなみにアメリカ人はコナの方が好きみたいです。

休憩時間が短い時は13階のクルーデッキでヒロベイを見ながら昼寝(一応、デッキチェアも用意されています)

もうちょっと時間がある時はヒロの散策に出かけました。クルーズ船の停まっているピアからリリウオカラ二公園を周ってくるコース

晴れた日のヒロは本当に美しくて気持ちがいいです

人が少なーい。別にパンデミックだから少ないわけではなさそうです。

こんな木陰で昼寝をしたりカヤックを楽しんだり。ローカルファミリーや観光で来られた方がのんびり楽しんでいます

バニヤンツリーが美しいバニヤン・ドライブ。クルーズでアクティビティを売る仕事をして初めて知ったのですが、このバニヤンツリーはアメリカの映画スターや有名人が植えたもので、野球選手のべーブルースが植えた木もあるそうです。そこでここの通りは"Hilo Walk of Fam"と呼ばれています。

こちらがリリウオカラ二・ガーデン。日本以外の国にある日本庭園では一番大きいそうです。ダブルツリーホテルからすぐ近く。散歩にちょうどよい距離にあります。

なんとなく日本っぽい建物もあり、ヒロの観光ツアーには大体このガーデンが入ります(アメリカ人向けかな?)

我々日本人には日本庭園よりもこの美しいバニヤンツリーがインパクトありますよね。あ~、癒される~

観光より芝生の上で昼寝してる方がいいかも~

美しいリリウオカラニ・ガーデンを見ながらバニヤンドライブ沿いをテクテク歩き

ヒロベイ・カフェの前の公園で一休み

天気が良いとこんな小鳥たちも絵になります

リリウオカラ二・ガーデンを抜けるとポキ丼で有名なスイサンがあります。かなりガッツリ、大量のポキを楽しむことができますよ。

ヒロの街にはハーバーが沢山あります。でもワイキキみたいな華やかなハーバーではなくて、ローカルっぽいちょっとひなびたハーバーです。でもこの落ち着いた感じが私には何故かしっくりきます。

ヒロのカヌークラブのカヌー置き場。絵になりますね。ゆったりした時間が流れます。ヒロに行かれた事のないオーナー様は是非一度、ダブルツリーに一泊してヒロをゆっくり楽しんでみてください。オアフとは全く違ったハワイが楽しめますよ。

時間があまりないので、ヒロの街中へは行かず、カメハメハ大王像の前で折り返して船に戻りました。意外と知られてないですが、カメハメハ大王像はハワイに3つあって、1つはホノルルのイオラニ宮殿の前、もう1つはハワイ島の北部、ハヴィの街はずれのカパアウ、そしてこのヒロのワイロアリバー州立公園内にあります。ワイロア・リバー・パークの美しい橋を見ながらテクテクと船が停まっている桟橋まで戻りました。さあー、これから夜の仕事の準備です。

プライド・オブ・アメリカは午後6時にヒロの港を出航します。

このヒロの滞在中、大半のお客様はキラウエア火山のツアーに行かれます。そして船に帰ってきてからサンセットを見ながらカクテルタイムを楽しみ、ディナー、ショーと華やかなクルーズ船の夜は続きます。

クルーはお客様のいらっしゃるエリアには基本的に入れないので、こんな地味なクルーデッキからの写真ばかりしかないのですが、この反対側のプールやジャグジーではお客様が盛り上がっています。やっぱりクルーズ船はお客様として乗るのは一番ですね(笑)

次回はハワイ島のコナとカウアイ島、そしてこのクルーズのハイライト「ナパリコーストクルーズ」の様子をご紹介します。

 

 


Pride of America Part 1

2022-07-28 15:40:39 | プライド・オブ・アメリカ

今回から3回に渡ってハワイ4島巡りクルーズの記事をアップします。

私が3月からクルーとして働いていたのがこちらのプライド・オブ・アメリカという船です。

これは大型クルーズ船としては唯一のアメリカ船籍の船だそうで、そのためにクルーはアメリカ市民やグリーンカード保持者でなければならず、世界60か国からクルーが集まる他の大型クルーズ船とはかなり雰囲気の異なる珍しい船です。

しかも航路は同じ航路を毎週毎週ずーっと1年中繰り返します。土曜日の晩にホノルルを出航し、まずはマウイのカフルイハーバーに2泊、そこからハワイ島のヒロに停泊し、その晩に今度は反対側のコナに移動。コナを夕方6時に出航して今度はカウアイ島に1泊半してホノルルに土曜日の朝に帰ってきます。

ホノルルでは船はダウンタウンのすぐ手前、ピア2に毎週土曜日に停泊しています。見かけた事のあるオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか?アロハタワーのちょっと手前あたりです。毎週土曜日に忽然と巨大なホテルが現れる感じで、夜のクルーズ船の景色は圧巻です。

いつもは陸側から船を眺めていましたが、船のデッキからホノルルの街を見るとこんな感じです。この船のいいところは今まで見たことがなかった角度でハワイを眺められるところ。「ハワイにはもう何十回も来てるよ」というベテランオーナー様でも新鮮な感じがすると思います。

午後7時にホノルルハーバーを出航。一路マウイのカフルイハーバーを目指します。と言っても大して遠くない距離を一晩かけて移動するので、船はゆっくりゆっくり進みます。ちなみにこの船は8万トン。20万トンを超える最近のクルーズ船と比べると小さい方ですが、穏やかなハワイの海のおかげで全然揺れないので、「船酔いが心配」という方にもおすすめできるクルーズです。

こちらは沖合から見るホノルルを夜景。ダイヤモンドヘッドも見えます。

でも実はホノルル出航日が一番忙しく、土曜日は朝6時半から午後10時近くまでぶっ通しの勤務。こうやって夜景を見られるのは仕事が終わる10時以降。もうへろへろです。

そしてヘロヘロに着かれて帰る我が家がこちら。クルーの部屋は船底の1階から4階のフロアにあり、船長とか一部の操船にかかわる偉い人達だけ12階に部屋があります。私は3階の御部屋で、廊下は細く迷路のように入り組んでいます。自分の部屋までの道を覚えるのに最初は随分時間がかかりました。

こちらが船の我が家です。3人部屋で2段ベッドとシングルベッド(シングルベッドはちょっといい待遇なのでプリンセスベッドと呼ばれています)です。大きさ的には4畳半よりももっと狭いところに3人で暮らします。ただラッキーな事にコロナ後の好景気でアメリカ中が人出不足なため、クルーが予定の半分位しか確保できず、最初は一人でこの部屋を使う事ができました。1か月くらして、途中から新しく入ってきた同じ部署の同僚と二人暮らしになったのですが、その同僚が脱走(笑)してしまったので、それからはまた一人部屋でした。

2段ベッドはシンプルな作りですが、意外や意外、凄く寝心地の良いベッドで毎日ぐっすり眠れました(疲れてたから?)でもさすがアメリカの船、冷房が効きすぎで凄く寒く、夜はヒートテックにスエットの上下をパジャマ替わりに来て寝ていました。

一人に一つ、こんなクローゼットが与えられます。持ってきていい荷物はスーツケース1つなので、これで十分。実際、生活の殆どはユニフォームか寝間着で過ごすので、荷物は本当に要らなかったです。

こちらがバスルーム。究極に狭いトイレとシャワー。外に水をこぼさないようにシャワーを浴びるにはシャワーヘッドを壁に向けて使うなどコツが要ります。タオルとかは全部支給してくれるので、週に2回くらい自分でランドリーに交換に行きました。

このあたりもちょっと上の役職になると、掃除の人が入って掃除からタオルの交換等、全部やってくれます。

船の中は物凄い階級社会で、ちょっと軍隊に近い感じがしました。

そしてこちらが私がプライベートの時間の大半を過ごしたクルーメス(クルー用の食堂)です。部屋にいると息が詰まるので、部屋は寝るだけ。起きていて仕事をしていない時は殆どここで過ごしました。1日4回食事の時間があるので、ここに来ると色々食べてしまうのが問題。ここの他にクルー用のバーもあったのですが、これはコロナにかかるクルーが増えてしまい、途中からクローズになりました。

このクルーメス。予想に反して凄く私の口に合いました。ケーキもお客様用のレストランから毎日・毎食いろんな種類のケーキが降りてくるので、毎回2つづつくらい食べてました。(おかけでだいぶ太ったと思います)

アラスカクルーズの時もケーキを色々食べましたが、その時の船(マジェスティック・プリンセス)のケーキは味がイマイチ。どれを食べてもあまり感動がなかったのですが、このプライド・オブ・アメリカのケーキはお代わりしたい欲望をいかに抑えるかに苦労しました。

クルーメスでは日本食は出ませんが、アメリカンやインド、メキシカンなどいろんな国の料理が出て、しかもどれも美味しいのです。船に乗るまでは「日本食が食べられなくて大丈夫かな~」と心配したのですが、結局一度も日本食が恋しくなりませんでした。今回、上司とうまく行かず船を降りることになったのですが、最後までこのクルーメスの食事は心残りでした。

シェフの中にはインド系の人も何人かいて、本格的なカレーは私の一番の好物でした。仕事以外には食べることしか楽しみがないので、クルーメスの食事には本当に癒されました。

ソフトクリームも癖になってしまって、毎食ケーキとソフトクリームを交互に食べてました(これで太らない方がおかしいですよね~)

こちらは夜食。夜の10時から4回目の食事が始まります。もちろん食べなくても(と言うか食べない方が)いいのですが、部屋に居てもつまらないので、ついついクルーメスに行って食べてしまいます。

こちらは3時のおやつ。ずっと乗ってたら病気になってたかもしれませんね~(笑)

ホノルルを出て、翌朝、日曜日の朝7時にマウイ島のカフルイハーバーに到着します。マウイではまる2日滞在。

こちらは13階のクルー専用のデッキからの景色です。休憩時間はよくここに来て昼寝をしました。周りはインダストリアルエリアで、近場にビーチがないため、お客様はみなさんツアーに出かけます。そのツアーの販売と運営をするのが私の担当していたショア・エクスカーションという仕事です。

船の周りはコンテナだらけ。マウイは本当に風が強く、ウインドサーフィンやカイトサーフィンをよく見かけました。

船に乗る前は「自由時間も結構あるのかな~」なんて思ってましたが、実際は中途半端に2-3時間の休みしかなく、外に出ても近所のスーパーくらいしか行けないので、13階のクルーデッキで寝転がって本を読んだりネットサーフィンしたりしてました。クルー経験者のブログやYoutubeでは寄港地での観光や船の中の施設やアクティビティの様子が紹介されていますが、あれは特別に許可をもらっているのでしょうか。。。。基本的にお客様がいる所には行ってはいけなかったので、私は一度もshowも観る事なく地味に過ごしてました(泣)

毎日ハワイの景色が唯一の癒し

到着して、出航して、また翌週に帰ってきてをずーっと繰り返します。

海から眺めるカフルイハーバー

夜6時に出航して次の寄港地ハワイ島のヒロに向かいます。

次回はヒロ、コナ、カウアイのハーバー周辺の様子をご紹介します。もっと華やかなクルーズライフの記事を期待されていた方には申し訳ありません。船内でお客様の施設の写真を撮ることができなかったので、残念ながら次回も地味目な内容です。ただ写真はないものの、色々話しはできますので、ハワイ4島巡りにご興味のあるオーナー様は是非ハワイにお越しになった時にお声かけください。