ハワイ島4島巡りクルーズ「プライド・オブ・アメリカ」のクルーの生活をご紹介する3回目。今回はハワイ島のコナとカウアイ島についてご紹介します。
プライド・オブ・アメリカの一週間の航海の中で、唯一、港に入れないのがこのハワイ島のコナです。
コナの日はこうやってコナの沖合に船を停泊させ
お客様はテンダーボートでコナの桟橋に行きます。ちょっとワクワクしませんか?
このテンダーボートは150名乗り。本来は船が座礁したり沈没するようなときの避難用の船かと思いますが、港が小さくてクルーズ船が港に入れないようなところでは、渡し船として大活躍します。
船からコナの桟橋までは乗っている時間は10分弱くらい。でも海の上のテンダーボートから眺めるクルーズ船、こんな景色は普段はなかなか見れませんよね。
ボートは15分沖に船と桟橋を行ったり来たりします。
そしてこちらがおなじみのコナの桟橋です。ハワイ島に行かれたことのあるオーナー様はこのカイルア・コナの景色に見覚えのある方が多いのではないでしょうか?
テンダーボートを降りて、お客様はここからツアーバスに乗ったり、コナの町を自分で散策したり、思い思いの1日をコナで過ごします。
コナ停泊の日、私は1日中ここでツアーバスやアクティビティの船の発着手配をしていました。
カイルアコナの町は綺麗で華がありますね~前日のヒロとは正反対。
桟橋の目の前は穏やかなビーチ。水もきれいで小さなお子様連れのファミリーに人気です。
そしてビーチの沖合にアフエナ・ヘイアウがあります。カメハメハ大王が1812年に豊穣と平和の神のため再建したヘイアウだそうです。
桟橋の反対側の海では子犬がボディーボードに乗っていました。これ、ここの名物らしいです。
そして私は炎天下の中、朝7時から夕方6時までこの桟橋でツアーに参加するお客様の送り出しとお迎えをしていました。暑かった~。外で夕方まで仕事をした日は夜の仕事は免除されて、7時くらいに仕事を終われます。
とは言っても、仕事が終わった時には船はコナを出てカウアイ島に向かっているので、インターネットも使えませんから、ご飯食べて本読んで早く寝るしかありません。翌日は朝6時半に出勤です。
コナの桟橋担当ではない日は毎度おなじみ、13階のクルーデッキで海を見ながら昼寝です。
美しい海を見ながら昼寝できるのは幸せなこと。コナでの休憩時間、アメリカ本土から来ているクルーはコナの町にショッピングや食事に出かけていました。私はもう何度もコナの町に滞在したことがあるので、休憩時間はシップライフを堪能していました。
そしてコナのあとはカウアイ島に向かいます。カウアイ島は別名「ガーデン・アイランド」と呼ばれるように緑豊かな島です。アメリカ本土から来られるお客様にはマウイ島と共に大変人気があります。
カウアイ島ではリフエ空港の近くのナウィリウィリ・ハーバーに停泊します。港の周りはコンテナばかりですが
船を降りて10分ほど歩くと、ナウィリウィリ・パークと
海水浴にぴったりの大きなカラパキビーチがあります。ツアーに行かないお客様は大体ここで1日過ごされていました。
カウアイ島には1日半滞在し、金曜日の午後にナウィリウィリ港を出港
船はカウアイ島の北西部、ナ・パリ・コーストに向かいます。
楽しかったカウアイ島のアクティビティの余韻を楽しみつつ、お客様はデッキでお酒を飲んだり、プールで過ごしたり。クルーズ最後の日を堪能されます。早いことに明日の朝7時にはホノルル・ハーバーに帰ってきてしまうんですね。
そしてハワイ4島巡りクルーズのハイライト、ナ・パリ・コーストに到着するのは夕方5時過ぎくらいです。ナ・パリ・コーストはカウアイ島を代表する絶景スポット。「ナ・パリ」とはハワイ語で「断崖」を意味するそうで、長い年月をかけて雨、風、海水に浸食されて生まれた、全長27km・標高差約1,000mもある断崖絶壁の海岸線です。
ジュラシックパークやゴリラなどハリウッド映画の撮影にも使われたこの海岸線は、「カウアイの宝石」とも言われ、天気のいい時はエメラルドグリーンに輝きます。
ナ・パリ・コースト沿いには車の通れる道がないので、ナ・パリ・コーストを見るにはヘリコプターかボートツアーに参加しなければならないのですが、その中でもこのプライド・オブ・アメリカのデッキから見るのが一番の特等席かもしれません。
今年はこのナ・パリ・コーストにご縁があって、先週末、カヌーのレースでナ・パリ・コーストの海岸線を漕いできました。36マイル(58KM)必死のパッチで漕いでいたので景色を楽しむ余裕なく。。。クルーズで見ておいて良かった~
ナ・パリ・コーストの前で船を停め、1時間ほどハワイアンのガイドさんの説明を聞きながらナ・パリ・コーストの景色を堪能します。小さなボートは揺れるし、ヘリコプターはあっという間に通り過ぎてしまいますが、クルーズ船ならジャグジーに浸かって、カクテルを飲みながらナ・パリ・コーストを堪能できます。
毎週毎週この景色を見ていましたが、天気や光の加減によって毎回見え方が違いました。
晴れた日の断崖絶壁は色鮮やか!
でもこんなアンラッキーな日もありました。
ナ・パリ・コーストの見学を終えると、船は一路ホノルルへと向かいます。
ロマンチックなサンセット
皆さん、思い思いに最後の夜を楽しみます。長いようであっという間の1週間。それでこのプライド・オブ・アメリカ。すごくリピーターが多いのです。2週3週続けて乗られる方も何人か見かけましたが、こんなにリピーターが多いクルーズも珍しいかもしれませんね。
次回は私が実際に参加した各島のアクティビティの様子をご紹介します。