■“いかがわしい建設資材が納入された現場をリストアップせよ!”
2017年3月19日に全線開通することになると国交省が発表した上武道路は、さながら「有毒スラグ街道」の異名をほしいままにしています。この上武道路に2016年10月スラグが不法投棄された事件について、群馬県議会で調査結果の報告が行われたようです。この報告書を前回、前々回と見てまいりましたが、立入り調査の結果(株)佐藤建設工業の関係する土地から有害スラグがゴロゴロしているのを確認されているのに、群馬県はほとんど責任追及していません。有害スラグが残っていることは、その場所から工事現場に有害スラグが建設資材に混合され、工事現場へと不法・不正に投棄されている証です。群馬県議会議員の皆様は疑問を抱いたりしないのでしょうか?
**********PDF ⇒ tcnhs.pdf
平成28年12月7日
環境森林部廃棄物・リサイクル課
産業廃棄物係
国道17号上武道路工事現場から鉄鋼スラグに類似する
不純物が発見された件に関する調査結果について
平成28年10月20日付け国土交通省関東地方整備局高崎河川工事事務所は、国道17号上武道路の工事現場で鉄鋼スラグに類似する不純物約10個が発見されたことを発表しました。これを受けて、当該工事の建設材料の納入業者等に対し廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。)に基づく調査を行ってきたところ、その結果は次のとおりです。
1.調査経過等
①立入検査(廃棄物処理法第19条第1項)
・平成28年10月21日(株)佐藤建設工業
②報告の聴取(廃棄物処理法第18条第1項)
・平成28年11月28日(株)佐藤建設工業
大同特殊鋼(株)
2.調査結果
①(株)佐藤建設工業は、平成22年頃、同社の通称「村上採石場」(渋川市村上地内)において、場内作業道路のぬかるみ補修のために仮設道路材として鉄鋼スラグを使用した。採石場内での鉄鋼スラグの使用状況及び天然砕石等の採掘・積込場所の調査結果から、仮設道路材として使用された鉄鋼スラグが場内で掘削した天然砕石(山砕300-0)に混入し、出荷された可能性が高い。
なお、天然砕石(山砕300-0)の出荷先については、平成26年2月から平成28年10月までの間、上武道路工事のみで、それ以外には出荷されていない。
②(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「石合資材置場」(渋川市小野子地内)入口付近に鉄鋼スラグが散在していたことから、県職員立会いの下、同資材置場に保管中の砕石を撤去させ元の地盤まで掘削したが、鉄鋼スラグは確認できなかった。このため、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
③ 同様に、(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「中央橋資材置場」(東吾妻町大字箱島地内)を調査したところ、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認されたが、同所における出荷品の一時保管の状況から、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
④(株)佐藤建設工業は、平成24年12月、本社駐車場(渋川市小野子地内)において敷き砂利として鉄鋼スラグを使用したが、同所における出荷品の積卸し作業はなく、同所において鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
⑤(株)佐藤建設工業又は同社の役員等が所有又は使用権原を有するその他の土地についても調査したが、他に鉄鋼スラグは確認できなかった。
3.事業者に対する指導
(1)(株)佐藤建設工業に対する指示
① 撤去した鉄鋼スラグを含む土砂・砕石(約304㎥)について適正に処分し、その結果を報告すること。
② 村上採石場の鉄鋼スラグ使用箇所付近からは、県が指示するまで採石等の出荷をしないこと。
③(株)佐藤建設工業が使用し、又は使用していた土地の総点検を行い、未確認の鉄鋼スラグの使用箇所又は未使用の鉄鋼スラグの保管等がないか確認し、その結果を報告すること。
(2)大同特殊鋼(株)に対する指示
①(株)佐藤建設工業が鉄鋼スラグを使用した箇所の環境調査を実施し、その結果を報告すること。
4.使用箇所の解明及び環境への影響について
① 鉄鋼スラグが発見された上武道路の工事箇所が前橋市内であったことから、廃棄物処理法及び土壌汚染対策法を所管する前橋市に対し、県から調査結果等の情報を提供した。
② 今後とも鉄鋼スラグの使用箇所の解明を進める、あらたに使用箇所が判明した場合は、これまでと同様の方法で環境調査を行い、その結果を速やかに公表する。
③ 判明した使用箇所はすべて県がリスト化し、今後も継続して、地下水等の常時監視のなかで、環境への影響について監視を行っていく。
**********
前回、前々回の当会の報告ブログは次の通りです。
〇2017年2月5日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・上武道路に不法投棄された不純物について群馬県議会での報告書を入手①↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2231.html#readmore
〇2017年2月12日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・上武道路に不法投棄された不純物について群馬県議会での報告書を入手②↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2234.html#readmore
■引き続き調査結果③も見ていきましょう。
「③ 同様に、(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「中央橋資材置場」(東吾妻町大字箱島地内)を調査したところ、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認されたが、同所における出荷品の一時保管の状況から、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い」
と群馬県議会に報告されています。
↑当会に寄せられた昨年11月3日文化の日の元中央橋混合所の怪しい動き。「同所における出荷品の一時保管の状況から、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。」となぜ言い切れるのでしょうか?二台もの建設重機を使用して作業されては、「可能性は低い」と言われても、怪しいな?と疑ってしまいます。↑
↑不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」が2016年3月に通称「中央橋資材置場」を調査した時の様子。↑
↑入り口のバリケード付近を見ると、サビ浮き・角張った有害スラグがゴロゴロしていた。 あれ~!そういえば、群馬県廃棄物リサイクル課はこの東吾妻町箱島の資材置き場の有害スラグを適正に処分するよう指示していましたよね。優秀な廃棄物リサイクル課が全量処分を指示したのですから、入り口に落ちているハズはありませんよね。なんで再びこの地にスラグが落ちているのでしょうか?↑
詳しくは次のブログをご覧ください。↓↓
〇2016年5月24日:大同有毒スラグ?を斬る!・・・シリーズ赤い水⑨「有害スラグ混合所」↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2010.html#readmore
■なぜ通称「中央橋資材置場」にスラグがゴロゴロしているのでしょうか?この中央橋資材置場に対し、過去に群馬県廃棄物リサイクル課は指示書を発出しています。
↑2014年(平成26)年 4月22日群馬県廃棄物・リサイクル課が出した廃棄物に関する指示書です。↑
この指示書の内容は次のとおりです。
(1) 有害スラグを「鉱さい」という分類の産業廃棄物と認定していること。
(2)「鉱さい」であるスラグの再生処理及びその運搬を中止すること、
(3)スラグ混合路盤材など天然石にスラグが混入していることが確認された資材について、その出荷を中止し、その全量を適正に処理すること。
(4)「鉱さい」であるスラグの再生処理を行っていた「中央橋混合場」について、生活環境の保全上支障のおそれの有無を確認するため、土壌汚染の調査を行い、その結果を報告すること。
群馬県廃棄物リサイクル課は、スラグの全量を適正に処理つまり撤去の上、遮断型最終処分場への廃棄を指示しているのです。その上「中央橋混合場」について、生活環境の保全上支障のおそれの有無を確認するため、土壌汚染の調査を行い、その結果を報告すること。としたのです、廃棄物リサイクル課は結果の報告を受けているので、実際に現地に赴き確認作業をしているはずですので、報告の時点でこの地に有害スラグがある訳ありません。資材置場のゴロゴロしているハズは無いのです。
『通称「中央橋資材置場」(東吾妻町大字箱島地内)を調査したところ、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認された』
この事は、群馬県廃棄物リサイクル課の全量の適正処分指示の後、またしても外部から有害スラグがこの場所に持ち込まれ、天然石に混入の上、いかがわしい建設資材として、国土交通省や群馬県、渋川市などの市町村の公共建設工事に使用されたと考えるしかありません。
■ついでに調査結果④⑤も見ていきましょう。
④(株)佐藤建設工業は、平成24年12月、本社駐車場(渋川市小野子地内)において敷き砂利として鉄鋼スラグを使用したが、同所における出荷品の積卸し作業はなく、同所において鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
何と本社駐車場にも有害スラグが発見されています。周りに住む住民は有害スラグの砂ホコリを何年も吸い込み生活していることになります。このことに廃棄物リサイクル課は思いを巡らすことはないのでしょうか?地域住民など下々の者は、公害と言っても良い有害物質被害に、黙って下を向いているしかないのでしょうか?
↑佐藤建設工業本社にはフレコンパックに積み込まれたスラグが大量に保管されていた。資材置場などを掘削指示されてここに置かれたものとは、日時から考えられない?↑
■報告では、通称「中央橋資材置場」からも、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認されたとなっています。また本社駐車場にも有害スラグが存在していたことが報告されています。
ここまでくると今回調査した場所からは全て有害スラグが発見されていることになります。
“何たることでしょう”
佐藤建設工業はその持てるすべての土地を活用して、有害スラグを建設資材に混合し、詐欺的に人を欺き、販売していたと断定してよいのではないでしょうか?
群馬県議会に報告された、(株)佐藤建設工業の天然石採取場・二つの資材置場、本社駐車場これら、社有地から出荷されたいかがわしい建設資材は、国・県・市町村を問わず、有害スラグの混入の恐れがある建設資材として全てリストアップし、群馬県お得意の水質調査をする必要があるのではないでしょうか?いや、ぜひそのように行動してほしいものです。またリストアップ費用や水質検査費用などは、我々が納めた血税から支出するのではなく、いかがわしい建設資材を販売した業者から徴収しなければならないでしょう。
また佐藤建設工業には、未だどこかに有害スラグが隠し持たれている可能性?が否定できません。この群馬県民の不安をどうやって解消していただけるのでしょうか?群馬県内における廃棄物の監督官庁である群馬県は毅然たる方針を示してほしいものです。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
2017年3月19日に全線開通することになると国交省が発表した上武道路は、さながら「有毒スラグ街道」の異名をほしいままにしています。この上武道路に2016年10月スラグが不法投棄された事件について、群馬県議会で調査結果の報告が行われたようです。この報告書を前回、前々回と見てまいりましたが、立入り調査の結果(株)佐藤建設工業の関係する土地から有害スラグがゴロゴロしているのを確認されているのに、群馬県はほとんど責任追及していません。有害スラグが残っていることは、その場所から工事現場に有害スラグが建設資材に混合され、工事現場へと不法・不正に投棄されている証です。群馬県議会議員の皆様は疑問を抱いたりしないのでしょうか?
**********PDF ⇒ tcnhs.pdf
平成28年12月7日
環境森林部廃棄物・リサイクル課
産業廃棄物係
国道17号上武道路工事現場から鉄鋼スラグに類似する
不純物が発見された件に関する調査結果について
平成28年10月20日付け国土交通省関東地方整備局高崎河川工事事務所は、国道17号上武道路の工事現場で鉄鋼スラグに類似する不純物約10個が発見されたことを発表しました。これを受けて、当該工事の建設材料の納入業者等に対し廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。)に基づく調査を行ってきたところ、その結果は次のとおりです。
1.調査経過等
①立入検査(廃棄物処理法第19条第1項)
・平成28年10月21日(株)佐藤建設工業
②報告の聴取(廃棄物処理法第18条第1項)
・平成28年11月28日(株)佐藤建設工業
大同特殊鋼(株)
2.調査結果
①(株)佐藤建設工業は、平成22年頃、同社の通称「村上採石場」(渋川市村上地内)において、場内作業道路のぬかるみ補修のために仮設道路材として鉄鋼スラグを使用した。採石場内での鉄鋼スラグの使用状況及び天然砕石等の採掘・積込場所の調査結果から、仮設道路材として使用された鉄鋼スラグが場内で掘削した天然砕石(山砕300-0)に混入し、出荷された可能性が高い。
なお、天然砕石(山砕300-0)の出荷先については、平成26年2月から平成28年10月までの間、上武道路工事のみで、それ以外には出荷されていない。
②(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「石合資材置場」(渋川市小野子地内)入口付近に鉄鋼スラグが散在していたことから、県職員立会いの下、同資材置場に保管中の砕石を撤去させ元の地盤まで掘削したが、鉄鋼スラグは確認できなかった。このため、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
③ 同様に、(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「中央橋資材置場」(東吾妻町大字箱島地内)を調査したところ、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認されたが、同所における出荷品の一時保管の状況から、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
④(株)佐藤建設工業は、平成24年12月、本社駐車場(渋川市小野子地内)において敷き砂利として鉄鋼スラグを使用したが、同所における出荷品の積卸し作業はなく、同所において鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
⑤(株)佐藤建設工業又は同社の役員等が所有又は使用権原を有するその他の土地についても調査したが、他に鉄鋼スラグは確認できなかった。
3.事業者に対する指導
(1)(株)佐藤建設工業に対する指示
① 撤去した鉄鋼スラグを含む土砂・砕石(約304㎥)について適正に処分し、その結果を報告すること。
② 村上採石場の鉄鋼スラグ使用箇所付近からは、県が指示するまで採石等の出荷をしないこと。
③(株)佐藤建設工業が使用し、又は使用していた土地の総点検を行い、未確認の鉄鋼スラグの使用箇所又は未使用の鉄鋼スラグの保管等がないか確認し、その結果を報告すること。
(2)大同特殊鋼(株)に対する指示
①(株)佐藤建設工業が鉄鋼スラグを使用した箇所の環境調査を実施し、その結果を報告すること。
4.使用箇所の解明及び環境への影響について
① 鉄鋼スラグが発見された上武道路の工事箇所が前橋市内であったことから、廃棄物処理法及び土壌汚染対策法を所管する前橋市に対し、県から調査結果等の情報を提供した。
② 今後とも鉄鋼スラグの使用箇所の解明を進める、あらたに使用箇所が判明した場合は、これまでと同様の方法で環境調査を行い、その結果を速やかに公表する。
③ 判明した使用箇所はすべて県がリスト化し、今後も継続して、地下水等の常時監視のなかで、環境への影響について監視を行っていく。
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前回、前々回の当会の報告ブログは次の通りです。
〇2017年2月5日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・上武道路に不法投棄された不純物について群馬県議会での報告書を入手①↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2231.html#readmore
〇2017年2月12日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・上武道路に不法投棄された不純物について群馬県議会での報告書を入手②↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2234.html#readmore
■引き続き調査結果③も見ていきましょう。
「③ 同様に、(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「中央橋資材置場」(東吾妻町大字箱島地内)を調査したところ、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認されたが、同所における出荷品の一時保管の状況から、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い」
と群馬県議会に報告されています。
↑当会に寄せられた昨年11月3日文化の日の元中央橋混合所の怪しい動き。「同所における出荷品の一時保管の状況から、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。」となぜ言い切れるのでしょうか?二台もの建設重機を使用して作業されては、「可能性は低い」と言われても、怪しいな?と疑ってしまいます。↑
↑不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」が2016年3月に通称「中央橋資材置場」を調査した時の様子。↑
↑入り口のバリケード付近を見ると、サビ浮き・角張った有害スラグがゴロゴロしていた。 あれ~!そういえば、群馬県廃棄物リサイクル課はこの東吾妻町箱島の資材置き場の有害スラグを適正に処分するよう指示していましたよね。優秀な廃棄物リサイクル課が全量処分を指示したのですから、入り口に落ちているハズはありませんよね。なんで再びこの地にスラグが落ちているのでしょうか?↑
詳しくは次のブログをご覧ください。↓↓
〇2016年5月24日:大同有毒スラグ?を斬る!・・・シリーズ赤い水⑨「有害スラグ混合所」↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2010.html#readmore
■なぜ通称「中央橋資材置場」にスラグがゴロゴロしているのでしょうか?この中央橋資材置場に対し、過去に群馬県廃棄物リサイクル課は指示書を発出しています。
↑2014年(平成26)年 4月22日群馬県廃棄物・リサイクル課が出した廃棄物に関する指示書です。↑
この指示書の内容は次のとおりです。
(1) 有害スラグを「鉱さい」という分類の産業廃棄物と認定していること。
(2)「鉱さい」であるスラグの再生処理及びその運搬を中止すること、
(3)スラグ混合路盤材など天然石にスラグが混入していることが確認された資材について、その出荷を中止し、その全量を適正に処理すること。
(4)「鉱さい」であるスラグの再生処理を行っていた「中央橋混合場」について、生活環境の保全上支障のおそれの有無を確認するため、土壌汚染の調査を行い、その結果を報告すること。
群馬県廃棄物リサイクル課は、スラグの全量を適正に処理つまり撤去の上、遮断型最終処分場への廃棄を指示しているのです。その上「中央橋混合場」について、生活環境の保全上支障のおそれの有無を確認するため、土壌汚染の調査を行い、その結果を報告すること。としたのです、廃棄物リサイクル課は結果の報告を受けているので、実際に現地に赴き確認作業をしているはずですので、報告の時点でこの地に有害スラグがある訳ありません。資材置場のゴロゴロしているハズは無いのです。
『通称「中央橋資材置場」(東吾妻町大字箱島地内)を調査したところ、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認された』
この事は、群馬県廃棄物リサイクル課の全量の適正処分指示の後、またしても外部から有害スラグがこの場所に持ち込まれ、天然石に混入の上、いかがわしい建設資材として、国土交通省や群馬県、渋川市などの市町村の公共建設工事に使用されたと考えるしかありません。
■ついでに調査結果④⑤も見ていきましょう。
④(株)佐藤建設工業は、平成24年12月、本社駐車場(渋川市小野子地内)において敷き砂利として鉄鋼スラグを使用したが、同所における出荷品の積卸し作業はなく、同所において鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
何と本社駐車場にも有害スラグが発見されています。周りに住む住民は有害スラグの砂ホコリを何年も吸い込み生活していることになります。このことに廃棄物リサイクル課は思いを巡らすことはないのでしょうか?地域住民など下々の者は、公害と言っても良い有害物質被害に、黙って下を向いているしかないのでしょうか?
↑佐藤建設工業本社にはフレコンパックに積み込まれたスラグが大量に保管されていた。資材置場などを掘削指示されてここに置かれたものとは、日時から考えられない?↑
■報告では、通称「中央橋資材置場」からも、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認されたとなっています。また本社駐車場にも有害スラグが存在していたことが報告されています。
ここまでくると今回調査した場所からは全て有害スラグが発見されていることになります。
“何たることでしょう”
佐藤建設工業はその持てるすべての土地を活用して、有害スラグを建設資材に混合し、詐欺的に人を欺き、販売していたと断定してよいのではないでしょうか?
群馬県議会に報告された、(株)佐藤建設工業の天然石採取場・二つの資材置場、本社駐車場これら、社有地から出荷されたいかがわしい建設資材は、国・県・市町村を問わず、有害スラグの混入の恐れがある建設資材として全てリストアップし、群馬県お得意の水質調査をする必要があるのではないでしょうか?いや、ぜひそのように行動してほしいものです。またリストアップ費用や水質検査費用などは、我々が納めた血税から支出するのではなく、いかがわしい建設資材を販売した業者から徴収しなければならないでしょう。
また佐藤建設工業には、未だどこかに有害スラグが隠し持たれている可能性?が否定できません。この群馬県民の不安をどうやって解消していただけるのでしょうか?群馬県内における廃棄物の監督官庁である群馬県は毅然たる方針を示してほしいものです。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】