■先月2月12日に3期目の途中で死去された安楽岡一雄・館林市長については、当会のブログでも取り上げましたが、安楽岡一雄氏の死後、当会にもいくつか情報が寄せられたので、その調査経過と結果をご報告します。。
〇2月17日:館林市土地開発公社の巨額負債40億円を残したままこの世を去った安楽岡市長へのレクイエム↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2241.html#readmore
故安楽岡一雄氏の死去後、執り行われた2月18日の通夜、同19日の告別式を巡り、当会にいくつかの情報が寄せられました。その要旨は次のとおりでした。
(1) 一個人として安楽岡家の通夜と告別式が施行された館林市斎場において、市秘書課が関与して、本来は用途変更のできない民間土地を借り上げて、臨時の駐車場にした。
(2) 臨時駐車場にする際、館林市から建設会社に直接依頼し、除根、草刈り、整地を行い、その差、砕石を10センチ以上盛り、転圧ラインを引いたうえに、市は土地の所有者である民間業者に賃料を支払うことを約した。
(3) 疑問点として、用途変更にならない土地が、市の介入によって、後でその民間業者の駐車場になるのは不自然である。
(4) また、市斎場に隣接する民間斎場の駐車場も、市が有料で直接借り上げた。
(5) 以上のとおり、市葬でもない個人の葬儀に対し、市が血税を使って費用負担するのは不可思議である。
(6) なお、市と民間土地所有者=業者との癒着も取り沙汰されている。
■その後、現在に至るまで故安楽岡一雄氏の市葬がいつ執り行われたのかどうかは定かではありませんが(※注)、提供された情報に基づいて、当会では、2月21日付で次の行政文書公開請求書を館林市に提出しました。
※注【3月22日追記】
**********2017年3月22日上毛新聞社会面
安楽岡市長悼み来月15日に市葬
館林市は21日、2月12日に死去した安楽岡一雄市長の市葬を4月15日午後1時半から、市文化会館大ホールで開くと発表した。
葬儀委員長は同2日投開票の市長選で選ばれる新市長が務める。一般市民をはじめ誰でも会葬できる。
**********
*****行政文書公開請求書*****PDF ⇒ 20170221sjiyyvaj.pdf
別記様式第1号(第2条関係)
2017年2月21日
館林市長 様
請求者 住 所 前橋市文京町1丁目15-10
氏 名 市民オンブズマン群馬
(又は、法人名及び代表者名) 代表 小川 賢
電話番号 090-xxxx-xxxx(館林支部長:小林光一)
027-224-8567(事務局長:鈴木庸)
090-5302-8312(代表:小川 賢)
館林市行政文書公開請求書
館林市情報公開条例第9条の規定により、下記のとおり行政文書の公開を請求します。
記
<請求する行政文書名又は知りたい事項を具体的に書いてください。>
館林市斎場にて平成29年2月18日通夜、同19日に告別式が行われた館林市長・故安楽岡一雄氏個人の葬儀に関して次のことがわかる一切の情報。
(1) 臨時駐車場として館林市が民間の土地を借り上げて、業者に整地、敷砂利敷設、転圧、マーキング等を行った事実の有無
(2) 上記(1)が事実である場合、その手続や作業の経緯と根拠
(3) 館林市斎場に隣接する民間の斎場の駐車場について、館林市がそこを有償で借り上げている事実の有無。
(4) 上記(3)が事実である場合、その手続の経緯と根拠
<利用目的>
当会の学習のため。
<公開方法>
① 閲 覧 ② 写しの交付(□郵送) 3 視聴取
**********
■この結果、1週間後の3月1日付けで早くも館林市長職務代理者である副市長から、「館林市行政文書公開諾否決定通知書」と題する書面が、送られてきました。これによると該当する行政文書は「不存在」とされ、その理由は次のとおりとされています。
*****〔理由〕*****PDF ⇒ 20170318iu3svsmrs.pdf
両日の葬儀は、故安楽岡一雄氏の親族により執り行われた葬儀であって、本市が民間の土地を借り上げて整地、敷砂利敷設等を行ったり、民間の駐車場を有償で借り上げた事実は一切ない。また、このような事実を裏付ける行政文書も存在しない。
よって、不存在決定とした。
**********
やはり、こういう形でしか回答のしようがなかったものとみられます。
なお、当会では念のため、当該の民間土地の全部事項証明書を前橋地方法務局太田支局で入手しました。>※全部事項証明書(館林市近藤町55-1):PDF ⇒ 201703218sis551j.pdf
それによると、たしかに平成26年11月26日にそれまでの地目「山林」から、地目「宅地」に変更されており、少なくとも故安楽岡一雄氏の葬儀のために地目変更をしたわけではないことが判明しました。また、山林から宅地に変更されているため、駐車場にしたとしても問題はないことがわかりました。
また所有権については、それまでは相続で東京都在住者が山林として保有していましたが、平成25年2月28日に館林市内の(有)鈴木造花店が購入し、同年3月8日に所有権登記をしました。その後、鈴木造花店は、この土地を担保に平成26年8月28日に館林市信用金庫から6000万円を借り入れて、翌同8月29日に抵当権が設定されています。
■前述のとおり、安楽岡市長の死去を受けて小山定男副市長(60)が、新市長が決まるまで市長の職務代理者になりました。公選法の規定では、市選挙管理委員会が職務代理者から死去の通知を受けた翌日から50日以内に市長選を行うことになっており、3月10日までに2名が立候補に名乗りを上げました。
そして、安楽岡一雄氏の死去に伴う館林市長選は3月26日(日)に告示され、4月2日に投開票と決まりました。
■この結果、安樂岡市長の死去に伴う館林市長選挙に加えて、館林市議会議員補欠選挙も行われることになり、2月16日(木)に開催された市選挙管理委員会で、次のとおり日程が決定しました。
・選挙期日の告示日 平成29年3月26日(日曜日)
・選挙の期日(投票日) 平成29年4月2日(日曜日)
・開票日 平成29年4月2日(日曜日)即日開票
さらに、館林市区選出の県議が2名とも市長選に立候補するため、群馬県議会補欠選挙も行われることになりそうです。
すでに松本耕司県議は3月13日(月)に県議会事務局あてに離職届を提出しており、現在、群馬県議会のHPを見ると、松本耕司議員の名前は削除されています。
須藤和臣県議はまだ離職届を提出していないようですが、3月26日の告示日に立候補の手続きをした段階で自動的に県議を失職することになります。
その場合、公職選挙法によって、須藤県議の離職届提出日もしくは失職日から数えて50日以内に補欠選挙が実施されることになります。
■当会会員で館林支部長のかたは、これまで一貫して館林市土地開発公社を舞台にして故安楽岡市長兼公社理事長による「羽衣問題」を追及してきました。
この「羽衣問題」は、民間企業が9000万円弱で購入した土地を、短期間で館林市が5億円強で購入したものです。真逆ですが、現在日本中を騒がせている安倍首相と昭惠夫人との癒着が取りざたされている森友事件と同じ構図です。
「羽衣問題」では、当事者同士が手打ちのあと、料亭で会食したことが市議会で明らかになりました。この差額4億円余りは、館林市土地開発公社の負債となりましたが、3年前に公社解散により、公社のその他の負債と合わせて合計40億円が館林市の負担となり、館林市が第3セクター債を使って、今後20年間にわたり、毎年2億円ずつ返済することになったのです。
■お酒をこよなく愛した故安楽岡一雄氏ですが、「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」の諺に例えれば、「死して借金を留め、さらには後継者争いの種を残す」形になったわけで、果たしてご本人は生前どれほど認識できていたでしょうか。
〇2017年3月8日:山本一太参議院議員のブログ「忘れられない安楽岡・前館林市長の言葉〜「一太君の後援会長は喜んで引き受けるよ!」」↓
http://ameblo.jp/ichita-y/entry-12254321558.html
館林市民全員に負担を強いるこの羽衣問題について、いずれも与党議員である立候補者のお二方は、当然無視するでしょうから、やはり第3の立候補者の出現が、多くの市民にとって望まれることでしょう。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報
**********上毛新聞 2017年3月/9日(木) 6:00配信
須藤和臣氏が出馬表明 市区の2県議同士で選挙戦 保守分裂へ 館林市長選
↑須藤和臣氏↑
安楽岡一雄市長死去に伴う群馬県の館林市長選(26日告示、4月2日投開票)で、自民党県議の須藤和臣氏(49)=松沼町、3期=は8日夜、市内で記者会見を開き、立候補する意思を表明した。同党県議の松本耕司氏(72)=羽附町、5期=も出馬の意向を示しており、同市長選は6年ぶりの選挙戦となる公算が大きくなった。同党所属の現職県議同士が首長の座を争うのは異例で、保守分裂の様相となっている。
↑松本耕司氏↑
◎自民県議「避けたかった」
須藤氏は同日、複数の後援組織が合同開催した臨時役員総会で、市長選に対する出馬要請を受け、約200人を前に決意を表明した。会見では、「安楽岡市長のご遺志を受け継ぎ、市政の課題に向き合いたい。板倉町との合併協議も前進させたい」と理由を説明した。
須藤氏は栃木・足利高、学習院大卒。衆院議員秘書を経て、2007年の県議選に無投票で初当選。県議会総務企画常任委員長などを歴任した。
須藤氏の出馬表明を受け、松本氏は上毛新聞の取材に「立候補する決意が揺らぐことはない。全力で戦うつもりだ」と応じた。松本氏の陣営は、7日に市内で事務所の開所式を行っており、準備を急いでいる。10日に予定する記者会見で、出馬を正式表明する。
松本、須藤両氏は15年の県議選館林市区(定数2)で無投票当選したが、11年は旧民主党新人の元市議と三つどもえの戦いを経験している。07年は両氏が無投票当選した。
両氏とも県議の辞職時期について明言していないが、公職選挙法で県議は、他の選挙に立候補を届け出ることによって失職する。同市区の県議2人が欠ければ、県議会議長が5日以内に県選挙管理委員会へ通知する必要があり、50日以内に県議補選が行われる。
2人の立候補に向けた動きについて、ある自民党県議は「保守分裂選挙になるため、とても残念。こういう事態は避けたかった」と受け止めた。
市選管は9日、市長選と市議補選(欠員1)の立候補予定者説明会を市役所で開く。
**********産経新聞 2017年3月9日(木) 7:55配信
館林市長選に自民県議の須藤氏正が式出馬表明 群馬
安楽岡一雄市長の死去に伴う館林市長選(26日告示、4月2日投開票)で、自民党県議の須藤和臣氏(49)=館林市区選出=を支援する団体は8日、同市内で合同臨時役員総会を開き、須藤氏に立候補を要請。須藤氏は要請を受けて正式に出馬表明した。
総会終了後に会見した須藤氏は「市政を担う上で、具体的な市政運営の構想が描かれなければならない」としたうえで、「板倉町との合併はお互いが向き合いながら真摯(しんし)に取り組んでいく」と述べた。
須藤氏は学習院大卒。衆院議員秘書を経て、平成19年4月の県議選で初当選。現在3期目。
**********産経新聞 2017年3月11日(土) 7:55配信
館林市長選は保守分裂に 自民・松本県議が出馬表明
安楽岡一雄市長の死去に伴う館林市長選(26日告示、4月2日投開票)に、館林市区選出で自民党県議の松本耕司氏(72)が10日、記者会見し、立候補を表明した。同市長選では、同市区選出の自民党県議、須藤和臣氏(49)が出馬表明しており、保守分裂選挙になることが確実となった。
松本氏は「古い付き合いの中で安楽岡市長がやり残したことを仕上げていくには私が頑張らねばならない」としたうえで「退路を断ってけじめをつける」と述べ、議員辞職願を9日に県議会議長に提出したことを明らかにした。13日の本会議で許可される見通し。
松本氏は成城大卒。館林青年会議所理事長などを務め平成11年4月の県議選で初当選し現在5期目。議長や議会運営委員長などを歴任した。
**********
※参考情報「議員の紹介 50音順」(一部省略)
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区分 氏名 ふりがな 当選回数 所属会派 選挙区
あ行 安孫子 哲 あびこ てつ 2 自由民主党 前橋市
阿部 知世 あべ ともよ 3 新風 太田市
新井 雅博 あらい まさひろ 4 自由民主党 藤岡市・多野郡
荒木 恵司 あらき けいじ 1 自由民主党 桐生市
井下 泰伸 いした やすのぶ 2 自由民主党 伊勢崎市
井田 泉 いだ いずみ 3 自由民主党 佐波郡
井田 泰彦 いだ やすひこ 1 そうぞうぐんま 桐生市
伊藤 清 いとう きよし 1 清風 安中市
伊藤 祐司 いとう ゆうじ 3 日本共産党 高崎市
岩井 均 いわい ひとし 5 自由民主党 安中市
岩上 憲司 いわがみ けんじ 4 自由民主党 前橋市
大手 治之 おおて はるゆき 2 自由民主党 富岡市
小川 晶 おがわ あきら 2 リベラル群馬 前橋市
織田沢俊幸 おだざわ としゆき 4 自由民主党 甘楽郡
か行 加賀谷富士子 かがや ふじこ 1 リベラル群馬 伊勢崎市
角倉 邦良 かどくら くによし 3 リベラル群馬 高崎市
金井 秀樹 かない ひでき 1 自由民主党 藤岡市・多野郡
金井 康夫 かない やすお 2 自由民主党 沼田市
金子 渡 かねこ わたる 2 新星会 渋川市
狩野 浩志 かのう ひろし 4 自由民主党 前橋市
川野辺達也 かわのべ たつや 1 自由民主党 邑楽郡
岸 善一郎 きし ぜんいちろう 2 自由民主党 高崎市
久保田順一郎 くぼた じゅんいちろう 5 自由民主党 邑楽郡
黒沢 孝行 くろさわ たかゆき 6 リベラル群馬 太田市
腰塚 誠 こしづか まこと 7 自由民主党 桐生市
後藤 克己 ごとう かつみ 3 リベラル群馬 高崎市
さ行 酒井 宏明 さかい ひろあき 2 日本共産党 前橋市
清水 真人 しみず まさと 2 自由民主党 高崎市
須藤 昭男 すとう あきお 5 自由民主党 みどり市
須藤 和臣 すとう かずおみ 3 自由民主党 館林市
関根 圀男 せきね くにお 7 自由民主党 高崎市
た行 高橋 正 たかはし ただし 2 自由民主党 北群馬郡
な行 中沢 丈一 なかざわ じょういち 7 自由民主党 前橋市
中島 篤 なかじま あつし 3 志高会 高崎市
南波 和憲 なんば かずのり 6 自由民主党 吾妻郡
は行 萩原 渉 はぎわら わたる 3 自由民主党 吾妻郡
橋爪 洋介 はしづめ ようすけ 4 自由民主党 高崎市 副議長
原 和隆 はら かずたか 2 自由民主党 伊勢崎市
臂 泰雄 ひじ やすお 2 自由民主党 伊勢崎市
福重 隆浩 ふくしげ たかひろ 4 公明党 高崎市
星名 建市 ほしな けんいち 3 自由民主党 渋川市
星野 寛 ほしの ひろし 5 自由民主党 利根郡 議長
穂積 昌信 ほづみ まさのぶ 1 自由民主党 太田市
本郷 高明 ほんごう たかあき 1 リベラル群馬 前橋市
本間 惠治 ほんま けいじ 1 群誠会 邑楽郡
ま行 水野 俊雄 みずの としお 3 公明党 前橋市
や行 藥丸 潔 やくまる きよし 2 公明党 太田市
山崎 俊之 やまざき としゆき 1 自由民主党 太田市
大和 勲 やまと いさお 1 自由民主党 伊勢崎市
定数50人(現員49人)の各党(会)派別内訳(※平成29年3月17日現在)
自由民主党32人、リベラル群馬6人、公明党3人、日本共産党2人、新星会1人、志高会1人、清風1人、群誠会1人、新風1人、そうぞうぐんま1人
*議員の任期は、平成27年4月30日から平成31年4月29日までの4年間です。
<連絡先>
議会事務局政策広報課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-897-2892
FAX 027-243-4211
E-mail giseisaku@pref.gunma.lg.jp
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〇2月17日:館林市土地開発公社の巨額負債40億円を残したままこの世を去った安楽岡市長へのレクイエム↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2241.html#readmore
故安楽岡一雄氏の死去後、執り行われた2月18日の通夜、同19日の告別式を巡り、当会にいくつかの情報が寄せられました。その要旨は次のとおりでした。
(1) 一個人として安楽岡家の通夜と告別式が施行された館林市斎場において、市秘書課が関与して、本来は用途変更のできない民間土地を借り上げて、臨時の駐車場にした。
(2) 臨時駐車場にする際、館林市から建設会社に直接依頼し、除根、草刈り、整地を行い、その差、砕石を10センチ以上盛り、転圧ラインを引いたうえに、市は土地の所有者である民間業者に賃料を支払うことを約した。
(3) 疑問点として、用途変更にならない土地が、市の介入によって、後でその民間業者の駐車場になるのは不自然である。
(4) また、市斎場に隣接する民間斎場の駐車場も、市が有料で直接借り上げた。
(5) 以上のとおり、市葬でもない個人の葬儀に対し、市が血税を使って費用負担するのは不可思議である。
(6) なお、市と民間土地所有者=業者との癒着も取り沙汰されている。
■その後、現在に至るまで故安楽岡一雄氏の市葬がいつ執り行われたのかどうかは定かではありませんが(※注)、提供された情報に基づいて、当会では、2月21日付で次の行政文書公開請求書を館林市に提出しました。
※注【3月22日追記】
**********2017年3月22日上毛新聞社会面
安楽岡市長悼み来月15日に市葬
館林市は21日、2月12日に死去した安楽岡一雄市長の市葬を4月15日午後1時半から、市文化会館大ホールで開くと発表した。
葬儀委員長は同2日投開票の市長選で選ばれる新市長が務める。一般市民をはじめ誰でも会葬できる。
**********
*****行政文書公開請求書*****PDF ⇒ 20170221sjiyyvaj.pdf
別記様式第1号(第2条関係)
2017年2月21日
館林市長 様
請求者 住 所 前橋市文京町1丁目15-10
氏 名 市民オンブズマン群馬
(又は、法人名及び代表者名) 代表 小川 賢
電話番号 090-xxxx-xxxx(館林支部長:小林光一)
027-224-8567(事務局長:鈴木庸)
090-5302-8312(代表:小川 賢)
館林市行政文書公開請求書
館林市情報公開条例第9条の規定により、下記のとおり行政文書の公開を請求します。
記
<請求する行政文書名又は知りたい事項を具体的に書いてください。>
館林市斎場にて平成29年2月18日通夜、同19日に告別式が行われた館林市長・故安楽岡一雄氏個人の葬儀に関して次のことがわかる一切の情報。
(1) 臨時駐車場として館林市が民間の土地を借り上げて、業者に整地、敷砂利敷設、転圧、マーキング等を行った事実の有無
(2) 上記(1)が事実である場合、その手続や作業の経緯と根拠
(3) 館林市斎場に隣接する民間の斎場の駐車場について、館林市がそこを有償で借り上げている事実の有無。
(4) 上記(3)が事実である場合、その手続の経緯と根拠
<利用目的>
当会の学習のため。
<公開方法>
① 閲 覧 ② 写しの交付(□郵送) 3 視聴取
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■この結果、1週間後の3月1日付けで早くも館林市長職務代理者である副市長から、「館林市行政文書公開諾否決定通知書」と題する書面が、送られてきました。これによると該当する行政文書は「不存在」とされ、その理由は次のとおりとされています。
*****〔理由〕*****PDF ⇒ 20170318iu3svsmrs.pdf
両日の葬儀は、故安楽岡一雄氏の親族により執り行われた葬儀であって、本市が民間の土地を借り上げて整地、敷砂利敷設等を行ったり、民間の駐車場を有償で借り上げた事実は一切ない。また、このような事実を裏付ける行政文書も存在しない。
よって、不存在決定とした。
**********
やはり、こういう形でしか回答のしようがなかったものとみられます。
なお、当会では念のため、当該の民間土地の全部事項証明書を前橋地方法務局太田支局で入手しました。>※全部事項証明書(館林市近藤町55-1):PDF ⇒ 201703218sis551j.pdf
それによると、たしかに平成26年11月26日にそれまでの地目「山林」から、地目「宅地」に変更されており、少なくとも故安楽岡一雄氏の葬儀のために地目変更をしたわけではないことが判明しました。また、山林から宅地に変更されているため、駐車場にしたとしても問題はないことがわかりました。
また所有権については、それまでは相続で東京都在住者が山林として保有していましたが、平成25年2月28日に館林市内の(有)鈴木造花店が購入し、同年3月8日に所有権登記をしました。その後、鈴木造花店は、この土地を担保に平成26年8月28日に館林市信用金庫から6000万円を借り入れて、翌同8月29日に抵当権が設定されています。
■前述のとおり、安楽岡市長の死去を受けて小山定男副市長(60)が、新市長が決まるまで市長の職務代理者になりました。公選法の規定では、市選挙管理委員会が職務代理者から死去の通知を受けた翌日から50日以内に市長選を行うことになっており、3月10日までに2名が立候補に名乗りを上げました。
そして、安楽岡一雄氏の死去に伴う館林市長選は3月26日(日)に告示され、4月2日に投開票と決まりました。
■この結果、安樂岡市長の死去に伴う館林市長選挙に加えて、館林市議会議員補欠選挙も行われることになり、2月16日(木)に開催された市選挙管理委員会で、次のとおり日程が決定しました。
・選挙期日の告示日 平成29年3月26日(日曜日)
・選挙の期日(投票日) 平成29年4月2日(日曜日)
・開票日 平成29年4月2日(日曜日)即日開票
さらに、館林市区選出の県議が2名とも市長選に立候補するため、群馬県議会補欠選挙も行われることになりそうです。
すでに松本耕司県議は3月13日(月)に県議会事務局あてに離職届を提出しており、現在、群馬県議会のHPを見ると、松本耕司議員の名前は削除されています。
須藤和臣県議はまだ離職届を提出していないようですが、3月26日の告示日に立候補の手続きをした段階で自動的に県議を失職することになります。
その場合、公職選挙法によって、須藤県議の離職届提出日もしくは失職日から数えて50日以内に補欠選挙が実施されることになります。
■当会会員で館林支部長のかたは、これまで一貫して館林市土地開発公社を舞台にして故安楽岡市長兼公社理事長による「羽衣問題」を追及してきました。
この「羽衣問題」は、民間企業が9000万円弱で購入した土地を、短期間で館林市が5億円強で購入したものです。真逆ですが、現在日本中を騒がせている安倍首相と昭惠夫人との癒着が取りざたされている森友事件と同じ構図です。
「羽衣問題」では、当事者同士が手打ちのあと、料亭で会食したことが市議会で明らかになりました。この差額4億円余りは、館林市土地開発公社の負債となりましたが、3年前に公社解散により、公社のその他の負債と合わせて合計40億円が館林市の負担となり、館林市が第3セクター債を使って、今後20年間にわたり、毎年2億円ずつ返済することになったのです。
■お酒をこよなく愛した故安楽岡一雄氏ですが、「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」の諺に例えれば、「死して借金を留め、さらには後継者争いの種を残す」形になったわけで、果たしてご本人は生前どれほど認識できていたでしょうか。
〇2017年3月8日:山本一太参議院議員のブログ「忘れられない安楽岡・前館林市長の言葉〜「一太君の後援会長は喜んで引き受けるよ!」」↓
http://ameblo.jp/ichita-y/entry-12254321558.html
館林市民全員に負担を強いるこの羽衣問題について、いずれも与党議員である立候補者のお二方は、当然無視するでしょうから、やはり第3の立候補者の出現が、多くの市民にとって望まれることでしょう。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報
**********上毛新聞 2017年3月/9日(木) 6:00配信
須藤和臣氏が出馬表明 市区の2県議同士で選挙戦 保守分裂へ 館林市長選
↑須藤和臣氏↑
安楽岡一雄市長死去に伴う群馬県の館林市長選(26日告示、4月2日投開票)で、自民党県議の須藤和臣氏(49)=松沼町、3期=は8日夜、市内で記者会見を開き、立候補する意思を表明した。同党県議の松本耕司氏(72)=羽附町、5期=も出馬の意向を示しており、同市長選は6年ぶりの選挙戦となる公算が大きくなった。同党所属の現職県議同士が首長の座を争うのは異例で、保守分裂の様相となっている。
↑松本耕司氏↑
◎自民県議「避けたかった」
須藤氏は同日、複数の後援組織が合同開催した臨時役員総会で、市長選に対する出馬要請を受け、約200人を前に決意を表明した。会見では、「安楽岡市長のご遺志を受け継ぎ、市政の課題に向き合いたい。板倉町との合併協議も前進させたい」と理由を説明した。
須藤氏は栃木・足利高、学習院大卒。衆院議員秘書を経て、2007年の県議選に無投票で初当選。県議会総務企画常任委員長などを歴任した。
須藤氏の出馬表明を受け、松本氏は上毛新聞の取材に「立候補する決意が揺らぐことはない。全力で戦うつもりだ」と応じた。松本氏の陣営は、7日に市内で事務所の開所式を行っており、準備を急いでいる。10日に予定する記者会見で、出馬を正式表明する。
松本、須藤両氏は15年の県議選館林市区(定数2)で無投票当選したが、11年は旧民主党新人の元市議と三つどもえの戦いを経験している。07年は両氏が無投票当選した。
両氏とも県議の辞職時期について明言していないが、公職選挙法で県議は、他の選挙に立候補を届け出ることによって失職する。同市区の県議2人が欠ければ、県議会議長が5日以内に県選挙管理委員会へ通知する必要があり、50日以内に県議補選が行われる。
2人の立候補に向けた動きについて、ある自民党県議は「保守分裂選挙になるため、とても残念。こういう事態は避けたかった」と受け止めた。
市選管は9日、市長選と市議補選(欠員1)の立候補予定者説明会を市役所で開く。
**********産経新聞 2017年3月9日(木) 7:55配信
館林市長選に自民県議の須藤氏正が式出馬表明 群馬
安楽岡一雄市長の死去に伴う館林市長選(26日告示、4月2日投開票)で、自民党県議の須藤和臣氏(49)=館林市区選出=を支援する団体は8日、同市内で合同臨時役員総会を開き、須藤氏に立候補を要請。須藤氏は要請を受けて正式に出馬表明した。
総会終了後に会見した須藤氏は「市政を担う上で、具体的な市政運営の構想が描かれなければならない」としたうえで、「板倉町との合併はお互いが向き合いながら真摯(しんし)に取り組んでいく」と述べた。
須藤氏は学習院大卒。衆院議員秘書を経て、平成19年4月の県議選で初当選。現在3期目。
**********産経新聞 2017年3月11日(土) 7:55配信
館林市長選は保守分裂に 自民・松本県議が出馬表明
安楽岡一雄市長の死去に伴う館林市長選(26日告示、4月2日投開票)に、館林市区選出で自民党県議の松本耕司氏(72)が10日、記者会見し、立候補を表明した。同市長選では、同市区選出の自民党県議、須藤和臣氏(49)が出馬表明しており、保守分裂選挙になることが確実となった。
松本氏は「古い付き合いの中で安楽岡市長がやり残したことを仕上げていくには私が頑張らねばならない」としたうえで「退路を断ってけじめをつける」と述べ、議員辞職願を9日に県議会議長に提出したことを明らかにした。13日の本会議で許可される見通し。
松本氏は成城大卒。館林青年会議所理事長などを務め平成11年4月の県議選で初当選し現在5期目。議長や議会運営委員長などを歴任した。
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※参考情報「議員の紹介 50音順」(一部省略)
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区分 氏名 ふりがな 当選回数 所属会派 選挙区
あ行 安孫子 哲 あびこ てつ 2 自由民主党 前橋市
阿部 知世 あべ ともよ 3 新風 太田市
新井 雅博 あらい まさひろ 4 自由民主党 藤岡市・多野郡
荒木 恵司 あらき けいじ 1 自由民主党 桐生市
井下 泰伸 いした やすのぶ 2 自由民主党 伊勢崎市
井田 泉 いだ いずみ 3 自由民主党 佐波郡
井田 泰彦 いだ やすひこ 1 そうぞうぐんま 桐生市
伊藤 清 いとう きよし 1 清風 安中市
伊藤 祐司 いとう ゆうじ 3 日本共産党 高崎市
岩井 均 いわい ひとし 5 自由民主党 安中市
岩上 憲司 いわがみ けんじ 4 自由民主党 前橋市
大手 治之 おおて はるゆき 2 自由民主党 富岡市
小川 晶 おがわ あきら 2 リベラル群馬 前橋市
織田沢俊幸 おだざわ としゆき 4 自由民主党 甘楽郡
か行 加賀谷富士子 かがや ふじこ 1 リベラル群馬 伊勢崎市
角倉 邦良 かどくら くによし 3 リベラル群馬 高崎市
金井 秀樹 かない ひでき 1 自由民主党 藤岡市・多野郡
金井 康夫 かない やすお 2 自由民主党 沼田市
金子 渡 かねこ わたる 2 新星会 渋川市
狩野 浩志 かのう ひろし 4 自由民主党 前橋市
川野辺達也 かわのべ たつや 1 自由民主党 邑楽郡
岸 善一郎 きし ぜんいちろう 2 自由民主党 高崎市
久保田順一郎 くぼた じゅんいちろう 5 自由民主党 邑楽郡
黒沢 孝行 くろさわ たかゆき 6 リベラル群馬 太田市
腰塚 誠 こしづか まこと 7 自由民主党 桐生市
後藤 克己 ごとう かつみ 3 リベラル群馬 高崎市
さ行 酒井 宏明 さかい ひろあき 2 日本共産党 前橋市
清水 真人 しみず まさと 2 自由民主党 高崎市
須藤 昭男 すとう あきお 5 自由民主党 みどり市
須藤 和臣 すとう かずおみ 3 自由民主党 館林市
関根 圀男 せきね くにお 7 自由民主党 高崎市
た行 高橋 正 たかはし ただし 2 自由民主党 北群馬郡
な行 中沢 丈一 なかざわ じょういち 7 自由民主党 前橋市
中島 篤 なかじま あつし 3 志高会 高崎市
南波 和憲 なんば かずのり 6 自由民主党 吾妻郡
は行 萩原 渉 はぎわら わたる 3 自由民主党 吾妻郡
橋爪 洋介 はしづめ ようすけ 4 自由民主党 高崎市 副議長
原 和隆 はら かずたか 2 自由民主党 伊勢崎市
臂 泰雄 ひじ やすお 2 自由民主党 伊勢崎市
福重 隆浩 ふくしげ たかひろ 4 公明党 高崎市
星名 建市 ほしな けんいち 3 自由民主党 渋川市
星野 寛 ほしの ひろし 5 自由民主党 利根郡 議長
穂積 昌信 ほづみ まさのぶ 1 自由民主党 太田市
本郷 高明 ほんごう たかあき 1 リベラル群馬 前橋市
本間 惠治 ほんま けいじ 1 群誠会 邑楽郡
ま行 水野 俊雄 みずの としお 3 公明党 前橋市
や行 藥丸 潔 やくまる きよし 2 公明党 太田市
山崎 俊之 やまざき としゆき 1 自由民主党 太田市
大和 勲 やまと いさお 1 自由民主党 伊勢崎市
定数50人(現員49人)の各党(会)派別内訳(※平成29年3月17日現在)
自由民主党32人、リベラル群馬6人、公明党3人、日本共産党2人、新星会1人、志高会1人、清風1人、群誠会1人、新風1人、そうぞうぐんま1人
*議員の任期は、平成27年4月30日から平成31年4月29日までの4年間です。
<連絡先>
議会事務局政策広報課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-897-2892
FAX 027-243-4211
E-mail giseisaku@pref.gunma.lg.jp
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