少し前、ハリーポッターシリーズを何回か読み直していました。
舞台設定に感心しながら何回読んでも飽きないところでした。読み始めたのは評判になってからだいぶあとでしたが、訳の巧みさもあってか一気に読めました。
イギリスの昔話を読んでいてハリーポッターの原点がないか、探していました。訳されているのはごく一部でしょうから、あまり見つけることはできませんでした。
しかし、「巨人たいじのジャック」という話に、巨人、三つ頭の怪物、姿をかくす上着、知りたいことを知らせてくれるぼうし、無敵の刀、とぶように走れるくつ、さらに魔法の城などがでてきます。
ハリーポッターシリーズには、飛ぶように走れるくつはでてこなかったと記憶していますが、それ以外は何らかの形で登場してきます。
おもしろいキャラクターの小鬼は「トム・ティット・トット」という話にでてきました。
ハリーポッターはもちろんローリングの創作で、それはそれで楽しい作品ですが、昔話を読んで、似たようなキャクター発見し、ハリーポッターの世界に重ねてみる楽しさもありそうです。
イギリスとアイルランドの昔話/石井桃子編・訳/福音館書店