どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

うばのかわ

2025年02月19日 | 絵本(昔話・日本)

  てのひらむかしばなし うばのかわ/長谷川摂子・文 小西英子・絵/岩波書店/2009年

 

 大蛇にのまれそうになったひきがえるを助けるために、なんのきなしに娘を嫁にやると約束したじいさま。

 「とんでもねえ やくそくをしたもんだ」と、どっと寝込んでしまったじさま。食事ものどを通らない。三人おむすめが、じさまを心配して声をかけるが、「おろちのところへ よめにいってくれえか」とたずねられ、末娘がよめにいくことになった。

 末娘は、よめいり道具に、「ふくべ 千こ、はり千ぼん」をもって、つぎの朝むかえにきた若者(大蛇)と、どんどん山のなかへ。気味の悪い池の中へいくように言われるが、「ふくべ 千こ、はり千ぼん」で、大蛇は はりが からだじゅうに ささり、毒がまわって、大蛇は死んでしまう。

 むすめは、「いったん、よめにいったら いえにはかえれん」と、あてもなく 山道をあるき、やがて 糸つむぎをしていたばあさまのところで、とめってもらった。つぎの朝、ばさまは、ぼろぼろの かわをくれて、自分の正体をあかした。ばあさまは、命を助けてもらったひきがえるだった。

 ”うばのかわ”をきたむすめは、やがて長者どんのわかさまに みそめられ よめごになって あんらくにくらした。
 

 ”うばのかわ”をきたむすめは、みんながねたあと、うばのかわをぬぎ、ほんをよんでいるところを、わかさまに みそめられますが、ふだん、しごとをしているところでは、髪が白く、お面をかぶっているようで ばさまのよう。うばのかわは、お面付き?

 類似の話が多く、大蛇のほか猿などがでてくるものも。日照りが続き、水ごいをしているところへあらわれるパターンが多いでしょうか。


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