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江戸の子どもの絵本/叢の会編/2019年
江戸時代中期頃の上方絵本と江戸で出版された草又紙から、桃太郎、かちかち山(兎大手柄)、金太郎(きんときおさなだち)、寺子短歌の四編が、木版刷りの絵とともに紹介されています。
「桃太郎」(桃がながれてくる場面) 水の流れと人の果報は、さりとは知れぬものじゃ
(犬、猿がおともする場面) 猿:さるとは難所(鬼と対面する場面) 犬:をらが旦那の腕にどうして勝つことはなるまい
「きんときおさなだち(金太郎)」
(熊とちからくらべ) なんと、熊どの、力はもふそれきりか。精出して引け引け
「桃太郎」「きんときおさなだち(金太郎)」は、講談調でしょうか。
「寺子短歌」は、人生訓のようでもあり、笑い話風でもありました。
巖谷小波の「桃太郎」、浜田広介の「かちかち山」も資料として収録されています。