どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

マーシャと白い鳥・・ロシア

2013年03月09日 | 絵本(昔話・外国)


    マーシャと白い鳥/M・プラートフ再話 出久根育児・文・絵/偕成社/2005年初版


 ロシアの昔話によく出てくるバーバヤガーが登場する絵本。
 
 両親はマーシャに弟の面倒をみてねとたのんで町のいちばにでかけます。マーシャがともだちのところに遊びにいっているうちに、弟は白い鳥につれさられます。

 マーシャは、弟をさがしにいく途中で

 土でできたペチカにまきをほおり込んであげ、
 赤い実をつけたリンゴの木の実をふりおとしてかるくしてあげ、
 さらにミルクの小川のながれをとめていた石をどかしてあげます。
 
 マーシャはバーバーヤガーのところにいる弟をかかえて逃げ出すが、途中でミルクの小川、リンゴの木、ペチカの助けをかりて、弟を無事に助け出します。

 チーズの岸をミルクがながれていたり、お話の中にはでてこないフクロウが描かれたり、バーバヤガーのイメージが伝わってきます。

 幻想的ですが、もう少し明るいイメージがあってもよさそう。
 
 昔話のリズムが感じられる絵本。