どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

まじょさん またあした

2024年09月02日 | 紙芝居

  まじょさん またあした/作・小野寺悦子 画・山口みねやす/教育画劇/2000年(12画面)

 

 たった一人で、魔法の勉強ばっかりしていた魔女のところに、引っ越しのあいさつにやってきた女の子。

 魔女だと聞いてやってきという女の子は、魔女の部屋をみてびっくり。勉強ばかりしていて、魔女の部屋はちらかりほうだい。「呪文を唱えれば、掃除なんか すぐ できるんじゃない 魔法なんか知らないのね」とつっこみ、魔法の証拠をみせてほしいという女の子に、魔女は、なんでもみえる水晶玉を出しました。「お前さんの明日が見える」というので、女の子は、じっと水晶玉をみていましたが、「だめだめ ぼーっとかすんでて よくみえない。うちのテレビなら よく見えるし、漫画もあるのよ」とこたえます。

 食べたいものをすぐだしてあげるというので、アイスクリームを お願いしますが、魔女はアイスクリームの出し方をまだしりません。魔法の本で、アイスクリームをだそうとしますが、女の子は、まちきれなくなって「どうしたの。うちの冷蔵庫なら、ドアをぱっとあけるだけで いつでもアイスクリームがあるのよ。」と、足を踏みならします。

 ここまでいわれて がまんができなくなった魔女が、「ひきがえるに なれ」と呪文を 唱えると、あらら ワニになってしまいます。ワニになった女の子は「あんたをつかまえて たべちゃうぞ!」とせまります。

 

 女の子が、じつは一枚も二枚も上手だった小さな魔女だったというオチ。遊んでもらったお礼にと、箒に呪文をかけ、あっという間に、掃除して部屋中ピカピカにしてから、箒にのって 出ていく やさしい魔女でした。
 大きな魔女も、笑顔でみおくっています。「魔女さん また明日」というのは、女の子とまた遊びたいという、大きな魔女の気持ちでした。
 


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